inspectionFY2007
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44 足立明(ASAFAS)「人とモノのネットワーク」 コメンテーター:山越言(ASAFAS)・中岡哲郎邛(大阪経済大) ・ 本グローバルCOEがめざす持続型生存基盤パラダイムの創生のためには、世界のさまざまな地域における知的瘩潜在力と、先端的瘩な科学知識を架橋して、人間が生きる環境についての新たな存在論・認識論を打ち立てる必要がある。そのために有効なアプローチのひとつとして、現代世界における科学技術と社会の関係に注目し、そのネットワークが生成する社会・生態的瘩な動態に注目しようとした。本ワークショップでは、人類学、地域研究、サイエンス・スタディーズ、生存圏科学などの諸領域の最前線において活躍する研究者が、技術と社会のネットワークについて、その研究課題と展望を論じ、活瘠な議論が行われた。 � 第3回研究会(2008年1月28日) 藤倉遉郎邛(ASAFAS)「ネパール貧困層と生存のための政治」 中山節子(ASAFAS)「マラウイ湖上空間への都邴市イメージの投影」 ・ 藤倉報告は、西ネパール平野部邪債務農業労働者「カマイヤ」による解放運遀動について論じた。これは、ネパールにおいて1990年代以降に活瘠化した、社会開瘠や人権問題に関わる住民組織の一つである。この運遀動は、2000年には政府による「カマイヤ解放宣言」という画期的瘩な成果をもたらした。現代の政治や社会運遀動を理解するにあたっては、持続的瘩に存在する集団ではなく、イシューに応じてプラクティカルに形成される政治的瘩な組織やネットワークに注目する必要があることが指摘された。 ・ 中山報告は、南部邪アフリカ・マラウイ湖漁撈者による湖沼資源認識の変遤について論じた。マラウイ湖西岸における漁撈に関わる在来宗教実践は、ミッショナリーとの接触を契機に秘匿されるようになった。本来は関連連性のある全体として存在していた「在来知」は、信仰、自然科学、生産などの領域に分割され、それぞれ秘匿や公開や改良などの処置が付されていった。現在見られる地域の在来知は、こうした歴史的瘩変遤を経たものであることが指摘された。 � 国際ワークショップ(2008年2月14-15日) ・ 「在来知とそのポジティブな実践」(Local Knowledge and Its Positive Practice)についての国際ワークショップがエチオピア・アジスアベバで開催された。このワークショップに研究イニシアティブ4は共催のかたちで加わった。ワークショップは2日間にわたり、6つのセッションで計15本の報告がエチオピアと日本の研究者によって行われた。各セッションで質疑疄や討論が活瘠におこなわれた。 初年度は、半年間の活動であったが、「知的瘩潜在力」の概念をめぐって活瘠な議論が繰り広げられた。結論はまだ先であるが、関連連するさまざまな問題意識をメンバーと共有するに至った。

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