inspectionFY2008
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8 5.人材育成センターの活動 人材育成センターの主たる責務は、本プログラムにおいて展開される先端的な研究と人材育成を融合させるとともに、文理融合型の国際的人材育成システムを構築することである。そのために推進すべき柱として、3つを掲げてきた。すなわち、(1)アジア・アフリカ地域に設置したフィールド・ステーションをさらに発展させ、そこにおいて博士後期課程の(またはそれに相当する)大学院生の積極的な参加を得て、フィールドワークや国際ワークショップを活発に展開すること、(2)博士後期課程の大学院生・ポスドク研究員・助教からなる若手研究者がプログラム全体に主体的に参画することを促進して、彼らを新世代研究者として育成するとともに、若手研究者がパラダイム形成から個別研究に至るまで実質的に貢献できるよう支援すること、(3)地域研究の全国的・国際的な拠点としての京都大学の将来構想と連動しつつ、新世代研究者の育成を図るための制度設計をおこない、文理融合型の地域研究の国際的拠点を発展させる戦略立案をおこなうこと、である。 5.1 大学院教育部会および若手養成・研究部会の組織運営 (1)(2)のために、大学院教育部会および若手養成・研究部会を設け、集中的な活動展開をおこなってきた(詳細については、5-1および5-2を参照のこと)。また、若手育成を推進するための具体的施策として、選抜した若手研究者を長期に海外に派遣することをおこなった(詳細については、5.3を参照のこと)。 5.2 新専攻「グローバル地域研究」、持続型生存基盤講座の設置について (3)については、本プロジェクト終了後に構想していた「京都大学地域研究グローバルユニット(仮称)」に関連して、初年度に、研究と人材育成を融合するための構想の立案を集中的におこなった結果、大学院教育において研究成果を還元すると同時に、本プロジェクトが開拓する新分野の若手研究者を育成していくことがもっとも重要であるとの結論を得た。そのため、プロジェクトの終了を待たずに、ただちにその実現に向かって着手することとなった。 具体的には、本プロジェクト参加部局の中で、大学院教育に特化している京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)において、他の本プロジェクト参加部局、特に東南アジア研究所、生存圏研究所、地域研究統合情報センターの協力を得ながら、「グローバル地域研究」専攻を新設することを企画し、文科省、大学設置・学校法人審議会に申請をおこなった。その結果、「グローバル地域研究」専攻が平成21年4月より新設されることになった。この新専攻では、本プロジェクトによる持続型生存基盤研究と連動する「持続型生存基盤論」講座、従来からASAFASの東南アジア地域研究専攻にあった連環地域論講座(南・西アジア地域研究)を発展させた「イスラーム世界論」講座、「南アジア・インド洋世界論」講座が設置されることになった。後者の2講座も、持続型生存基盤に関する研究において、持続型生存基盤論講座と緊密に連携する体制がとるものとなっている。2月には新専攻のための大学院入学試験
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