inspectionFY2009
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51 ②システム構築と開発 本プログラムでは、開発した汎用システムについては広く一般公開することをポリシーとしている。そのため開発段階から開発者コミュニティと密接に連携しながら、より使いやすく汎用性のある仕組みを取り入れている。この社会貢献活動は、IT系ニュースサイトで何度か紹介されており、その認知度は日増しに高まっている。 社会貢献:GoogleMapAPI導入とCMSプラグイン開発(第2弾) 本システムは、2008年5月に公開し、その後開発者コミュニティと共にバージョンアップが図られ、そのダウンロード数は1519にのぼる。今回、Google Map上に自前で持っている地図画像をオーバーレイすることのできるバージョン2を開発したことで、研究に必要な古地図など取り扱うことができるようになった。現在は公開に向けて調整を重ねている。 図5:地点情報サンプルページ システム管理 2009年6月 CMS(日本語サイト)のシステムバージョンアップ 2010年1月 CMS(英語サイト)のシステムバージョンアップ 2010年2月 tkgmaps2.0.3を組み込み、Google Map上で様々な地図画像のオーバーレイが可能となった 2010年3月 新サーバへ移行し、処理能力の向上および周辺システム刷新を実施、デジタルブックの導入と実験 サーバ移行 本年度のシステム構築面において最も大きな点といえば、サーバの移転である。サーバを一新することで、今までシステムが古く利用できなかった機能が新たに使えるようになった。このことは大きなメリットである。しかしながらサーバ移転には大きなリスクも生じる。それは最新システムであるが故に、一般PCのOSバージョンアップの際に生じる互換性問題と同等の問題が生ずるからである。すなわち、既存システムがそのままでは利用できなくなることを意味する。この点は、開発者コミュニティとも連携しながら、実験と検証を積み重ねることで移行をすることができた。このことからも、コミュニティとの緊密な連携と開発システムの公開は、単なる社会貢献活動であるにとどまらず、開発したシステムを生かし続けるための1つの解を提示できたといえる。

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