jikotenken_2012naito
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- 12 - 若手研究者の育成を推進するための大学院生派遣プログラムである。 5.1.1 ASAFAS新専攻「グローバル地域研究」および「持続型生存基盤論講座」 大学院アジア・アフリカ地域研究研究科では継続的にカリキュラムの改善を推進しており、平成20年度からは、本プログラムで創出しようとしている持続型生存基盤論(Humanosphere Studies)の中核科目として、同研究科の共通科目「持続型生存基盤研究の方法」、「イスラーム世界生存基盤論」、「国際環境医学論」の提供を開始した。 さらに平成21年4月、大学院アジア・アフリカ地域研究研究科グローバル地域研究専攻および持続型生存基盤論講座を新設した。また同講座に新規で教授ポスト2を措置した。事業推進担当者を中心とする他部局の関連教員も、この講座の教育研究活動に協力教員として参画することにより、本プログラムで創生する持続型生存基盤研究(Humanosphere Studies)を自主的・恒常的に継続・発展させることができる。同講座では、平成22年度に、「持続型生存基盤研究の方法 I」、「持続型生存基盤研究の方法 II」、「熱帯森林資源論」、「野生動物保全論」、「生存圏科学論」、「国際環境医学論」、「人間環境関係論」、「熱帯乾燥域生存基盤論」の8つの講義を開講し、自然生態、政治経済、社会文化を包摂した総合的地域研究と人類の生存基盤を左右する先端的科学技術研究を融合させた教育研究活動の継承・発展に取り組んできた。これらの講義の概要は以下の通りである。 持続型生存基盤研究の方法 I(前期2単位、杉原薫) アジア・アフリカ地域の生存基盤(人間社会とそれをとりまく「生存圏」-森林や水域。大気圏なども含む-)の構造と変動を考察するためのさまざまなアプローチを紹介しつつ、歴史的な観点からの総合化を図る。理科系、文化系を問わず、地域研究の側から環境問題に関心を持つ大学院生を対象とする。 持続型生存基盤研究の方法 II(後期2単位、河野泰之) 東南アジアを中心とする熱帯における農業開発、水利開発、農村開発委、農業生産と環境保全の競合などを含む自然資源の利用と開発、管理に関する基本的な視点を考察し、社会経済的側面を含む総合的な調査研究手法を学ぶ。 熱帯森林資源論(前期2単位、小林 繁男) 熱帯林における生態資源の現状を地域住民の生活との相関で説く。森林生態資源を生物資源と環境資源に区分し、前者を住民の生存基盤として人間の安全保障、後者を生存基盤として地球環境問題との関連性を言及し、熱帯林生態資源の持続的利用について考察する。 野生動物保全論(後期2単位、山越言) 野生動物の保全は、世界各地のさまざま生態系がもつ生物多様性を維持するための地球規模の問題群を構成するいっぽう、これらの動物と接して暮らす人々にとっては、固有の歴史と動物観に基づいた、きわめて地域特有な問題群の一部となっている。野生動物保全をグローバルとローカルが交差する現代的問題のひとつとして捕らえ直し、関連する基礎的
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