jikotenken_2012naito
21/180

- 18 - 5.2 若手養成・研究部会 若手養成・研究部会の活動は、主に以下の2本の柱から成る。1) 特定助教(G-COE)2名と特定研究員(G-COE)3名、非常勤研究員(G-COE)4名に対して、本プロジェクトの中核となって調査研究を推進することを指導し支援した。2)11件の個人・グループの調査研究のために、総額650万円の「次世代研究イニシアティブ助成」を支給し、その活動を支援した。それら理系・文系の広い分野にまたがる若手研究者が、随時研究会を開いて情報・意見交換を行い、生存基盤持続型の発展を目指した学際的共同研究の可能性を積極的に探求することを奨励した。 加えて、生存圏研究所およびインドネシア科学院 (LIPI) とともに、インドネシア・リアウにおいて「生存圏科学スクール (Humanosphere Science School)」を共催した(平成22年6月10-12日)。また本プログラムのイニシアティブ4との共催で、若手研究者を対象としたシンポジウム「人間圏の再構築に向けて―親密圏・レジリエンス・知の接合」(平成23年3月11-13日)を開催した。 特定助教と特定研究員の他に、若手養成・研究部会が研究を支援した若手研究者は、平成19年度が博士課程大学院生11名、ポスドク研究員18名、平成20年度が博士課程大学院生16名、ポスドク研究員13名、平成21年度が博士課程大学院生6名、ポスドク研究員14名であった。平成22年度は、次世代研究イニシアティブ助成に加えて、生命圏科学スクールおよび研究合宿への参加助成により、博士課程大学院生25名、ポスドク研究員23名に対し、総額約800万円の支援を行った。 5.2.1 特定助教・特定研究員および非常勤研究員の活動 2名の助教と7名の研究員は、生存基盤に係わる問題系に積極的に取り組んで調査研究を行った。佐藤孝宏と和田は、生存基盤指数の策定に中心的な役割を果たしており、またその過程で第2パラダイム研究会を立ち上げるとともに、国際シンポジウム「持続型生存基盤指数の開発に向けて」において報告をおこなった。西は、イニシアティブ4の課題である「人間圏の再構築」に関わる研究成果の取りまとめに中心的な役割を果たすとともに、佐藤孝宏と共同でパラダイム研究会の運営にあたった。また藤田、増田、レトノ、渡辺は、それぞれリアウにおける共同フィールド調査に従事するとともに、イニシアティブ2の研究成果の取りまとめにも貢献している。佐藤史郎と舟橋は、イニシアティブ1の成果取りまとめに貢献するとともに、第二パラダイム研究会の議論にも参加している。各々の研究成果は、各自専門分野の論文として公表しているのに加えて、GCOEの最終成果出版物にも反映される予定である。 5.2.2 次世代研究イニシアティブ・研究助成の交付 以下の11件の研究課題に対して、総額650万円の助成を行った(研究代表者氏名、所属、研究課題、助成額の順に記載)。 1. 古市剛久、東京農工大学環境リーダー育成センター特任准教授、アジアの大流域にお

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です