独自性

地域が単なる「成長持続型」の発展ではなく、熱帯域の生存圏にも視野を広げた「生存基盤持続型」の発展を目指すべきだという視点からの科学技術論・制度形成論・地域研究方法論は、国際的にも新しい問題提起である。地域に根ざした政策や公論の形成だけでなく、グローバルな課題の解決にも大きく貢献する。本拠点は、多様な人類社会が共有可能な持続的発展の方向性を示す世界最初の現実的なプログラムである。従来の画一的な先端的科学技術の方向性をより地域社会密着型・還元型に修正し、地域の多様性と潜在力を引き出す環境・エネルギー技術の開発によって持続型径路の構築を目指す。本拠点が構想する「持続型生存基盤パラダイム」は、技術大国であり援助大国でもある日本から世界に発するパラダイムとしてきわめて重要であり、政治や経済に大きな影響を与えるだけの分野横断的な発展性を持ち、我が国のCOEとして追究すべき新分野である。



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