期待される成果
教育研究の成果
これまでの実績以上の博士修了者を、世界の学術界を先導する大学・研究機関、そして世界で活躍する民間企業に送り込み、社会や環境に配慮した研究革新と技術革新を促進する。さらに、国連、世界銀行、世界自然保護連合などの国際機関、外務省や環境省などの政府行政機関、世界各地で活動を展開しているNGOにもアジア・アフリカ研究の専門家を輩出し、持続型生存基盤の構築に向けた国際的な公論形成に貢献する人材や、地域に根ざした技術開発をリードできる人材を供給する。
本拠点で設置する生存基盤地域研究人材育成センターを、本プログラム終了後、京都大学の将来構想と連動させ、持続型生存基盤パラダイムによる科学技術研究融合型地域研究の展開と戦略的な人材育成を目的とする京都大学地域研究グローバルユニット(仮称)として再編する。本ユニットの中心となって活躍する研究者は、本拠点で育成された、地域社会に密着し持続型社会を構想する研究者、現地語を駆使して歴史や社会・文化の深い理解に基づいたグローバルな技術発展を先導する科学者、そしてこれらの提言・構想を国内外に向けて発信し、世界の公論形成に貢献できるオピニオン・リーダーである。本ユニットは、アジア・アフリカ地域だけでなく欧米を含む世界の関連教育研究ネットワークの中心となる。将来的には学内の新たな教育研究組織として発展・改組を構想している。
学術的または社会的な意義・波及効果
持続型生存基盤パラダイムの創出により、先端科学技術を包摂した地域研究が国際的に活性化され、世界の学術イニシアティブにおける地域研究の地位が向上し、さらにこれらを通じて日本の総合的学術研究の国際的プレゼンスが強化される。また国際機関などにおける環境・エネルギー研究をアジア・アフリカ地域の実態を踏まえたものにし、アジア・アフリカの地域社会における価値観や政策を持続型発展へと方向づけ、それらの転換における日本の発信力の向上に貢献する。
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