Date:14:00-15:30, December 22 (Sat.),2007
Venue:Seminar Room (AA447) at the 4th Floor of Faculty of Engineer Building No.4.
(http://www.kyoto-u.ac.jp
Title:"Security Sector Reform(SSR) in Indonesia: Ten Years After".
Summary:
My presentation will focus on why it is very important to undertake
SSR in Indonesia, What kind of difficulties in implementing the agenda
of SSR in Indonesia, what had happened after the Police been separated from the Indonesian National Military (TNI) since 1999. What happened with the SSR after ten years period.
活動の記録:
東南アジア研究所外国人研究員のイクラール・ヌサ・バクティ氏(インドネシア科学院(LIPI)の政治学研究所所長)が、スハルト権威主義体制崩壊後のインドネシアで進んでいるセキュリティー・セクター改革について発表を行った。セキュリティー・セクター改革の目的は、スハルト体制期に強い政治的影響力を持っていた国軍を改革し、国防を中心とするプロフェッショナルな軍隊にすることである。そして、スハルト体制期には国軍の一翼でありながら陸海空軍と比べて低い地位にあった警察を国軍から分離して、国内治安の主役に仕立て上げることである。まずはじめに、イクラール氏は1945年独立宣言後のインドネシアにおける国軍の政治社会的位置づけについてきわめて分かりやすく説明した後、セキュリティー・セクター改革の具体的内容とその改革の経緯を発表した。インドネシアに特徴的な国軍による領域管理、地方レベルへの国軍部隊の展開は将来的にも続くこと、国軍に代わって警察が影響力を強めていることなどを手際よくまとめた発表であった。また、イクラール氏自身が今なお続いているこの一連の改革にかなり関与してきており、国会における2002年国防法、2004年の国軍法の制定過程についても詳しく知っていることから、非常に興味深い内輪話まで聞くことができた。
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