日 時:2008年2月15日(金) 14:00~17:30
場 所:京都大学旧工学部4号館4階大会議室
主催:映像なんでも観る会
科学研究補補助基盤研究(B)
「地域研究におけるメディエーションの実証研究」(代表者:阿部健一)
14:30-16:00上映
16:00-17:00坂上監督講演とディスカッション
「LIFERS ライファーズー終身刑を越えて」
坂上香監督・編集 2004年/日本/91分/out of frame
受刑者が300万人を超える米国。そこには10万人あまりのLifers(終身刑、もしくは無期刑受刑者)たちが存在する。彼らは殺人や強盗などの深刻な犯罪を犯し「更生不可能」というレッテルをはられた人びとであり、社会から忘れられた存在である。
そんなLifersが参加している犯罪者の更生プログラム『AMITY(アミティ)』がある。カリフォルニア州・サンディエゴ郊外にあるRJドノバン刑務所。再犯率が他の刑務所と比べて3分の1も低いこのプログラムでは、約200人の参加受刑者たちが「自分がなぜ犯罪を犯すようになったのか」の問いに徹底的に向きあう。そして、それぞれが罪の償いを模索し、どのような未来を生きたいかというビジョンをつくっていく。
*作品に関する詳細は以下のサイトをご覧下さい。
http://www.cain-j.org/Lifers/contents.html
坂上香 ドキュメンタリー映画監督/津田塾大学教員。
1965年大阪生まれ。丸9年テレビドキュメンタリー制作に携わり、2001年に業界を去る。2002年以降、自主製作・上映活動を行う。2003年から大学の常勤でメディア文化、映像論から制作系のゼミや海外フィールドワーク実習まで幅広く担当。2004年製作の「Lifersライファーズ 終身刑を超えて」は、取材対象者らと10年に渡る信頼関係を築くなかで創った作品。NY Independent Film and Video Festival の海外ドキュメンタリー部門最優秀賞、カトリック映画賞などを受賞。日米の矯正施設での上映や、薬物依存者らとのトーク上映会など、ユニークな映像空間の演出も行っている。喪失した希望を、いかに取り戻していくことができるのかということに関心がある。
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