日 時:2008年3月27日(木) 18:00開場 (18:30 開始)
場 所:京都大学総合人間学部棟1207講義室(2階北東角)
会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい。
アクセスマップ:http://www.kyoto-u.ac.jp/access/kmap/map6r_ys.htm
【演題】
プレイバック探検映画―デジタル映像人類学に残された課題―
【発表者】
飯田卓氏(国立民族博物館・研究戦略センター・助教)
【要旨】
昭和30年代、日本の人類学者が組織するエクスペディションには、しばしば記録映画の取材班が随行していた。こうしたことがみられた背景には、 1) 各種メディア企業や一般市民の海外渡航が不自由で、2) 研究者の資金がかぎられており、3) 広告でなく興行を主たる収入源とする映画産業が隆盛していた、という特殊な時代状況をあげられる。いわば、人類学と映像マスメディアの蜜月時代だったといえよう。ひるがえって50年後の現在、資金的にも技術的にも、マスメディアに依存せずに研究用動画を撮影できる時代になっている。マスメディアに頼ることなく、映像人類学を実践する基盤が整いつつあるのである。あらためて50年前をふりかえることで、残された課題とこれからの映像人類学の指針を提示し、今後の議論に供したい。
【備考】
*事前の参加予約は必要ありません。
*当日は、資料代として200円をいただきます。
*京都人類学研究会は、京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ大学院生・研究者がその研究成果を報告する場です。どなたでも自由に参加いただけます。
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