第二回「映像実践による現代宗教復興現象の解明を通じた地域研究手法の開発」共同研究
(2008年度京都大学地域研究統合情報センター全国共同利用研究)
特集:「研究者による映像実践(1)-映像人類学的方法論の検討と宗教研究-」
研究会当日は土曜日のため、建物入り口にカギがかかっております。 12時30分から13時までは入口に担当者を置きますが、それ以外の時間に来られた場合には会場入り口の案内をご覧下さい。(担当の電話番号を添えた案内を、当日建物入り口に貼付しておきます)
※※ 参加希望の方は、会場の都合がございますので、恐れ入りますが必ず下記アドレスまでご連絡ください。ご連絡先:religion.visuality[at]gmail.com (お手数ですが、[at]を@に変えてください)
【ご案内】
本共同研究は以下の3つの柱を掲げております(詳細は、 ウェブページhttp://www.cias.kyoto-u.ac.jp/index.php/news_detail/id/164 の下部をご覧下さい)。
(1) 当該諸地域の宗教団体、宗教ナショナリズム・「原理主義」運動による映像を活用した宗教実践、プロパガンダ、「自画像」形成に関する比較研究
(2) 上記の団体・運動を対象とした報道機関、映像作家などによる映像の研究
(3) 上記の団体・運動を対象とした研究者による映像の意義と問題点、映像作品制作を含む地域研究における映像実践の新たな方法論の構築に関する研究
今回は、上記(3)に関する研究会を実施します。 また、「映像地域研究」の手法開発セミナーを研究会と並行して継続的に実施します。これは、対象を宗教に限定せず、また、生態・自然科学から人文・社会科学までの映像実践を包括的に視野に入れた、「映像地域研究」の手法開発を目指すものです。
【キーワード】
フィールドワーク、検証可能性、客観性、代表性、作品化、映画祭、共同制作、組織論
【プログラム】(若干変更される可能性があります)
<第一部>
「映像地域研究」の手法開発セミナー(2)
13:00-14:00
「方法論の確立のために(1)-表現的活用と資料・分析的活用(研究のための映像ジャンル論、および歴史学を参考にした資料映像作法)-」
<第二部>
特集「研究者による映像実践(1)-映像人類学的方法論の検討と宗教研究における映像活用-」
14:15-18:00
司会:新井一寛(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科研究員)
趣旨説明+「映像宗教学の射程」:新井一寛映像内容:
『茅の輪くぐり』岩谷洋史、兵庫県明石市稲爪神社、3分40秒、2006年
『バングラデシュ農村社会における割礼の変容』南出和余、バングラデシュ、36分、2006年
発表・上映
1.南出和余(日本学術振興会特別研究員)
「映像作品制作プロセスにみる『異文化の描き方』」
発表要旨:本発表では、映像作品を制作する際の、事前調査、撮影、編集というプロセスを、フィールドワーク論や「異文化の描き方」と照らし合わせて考える。また、論文執筆と映像制作を対比させることによって、研究における映像制作の利点と可能性、あるいは限界について考える。
2.川瀬慈(日本学術振興会特別研究員)
「学術映画祭の動向‐いま我々に何が求められているのか?‐」発表要旨:近年、人類学等をテーマにする学術映画祭が増え、これらを基軸とした映像人類学の国際的な研究交流の輪がかつてない規模でひろがりつつある。本発表では学術映画祭の動向を紹介し、研究作品を学術映画祭に発信していくことの意義と可能性について論じる。
映像内容:『Oral Pornography』Itsushi Kawase,Ethiopia,14min, 2006.
3.水野啓(京都大学大学院地球環境学堂助手)
「映像作品の共同制作における研究者の役割」発表要旨:発表要旨:京大地球環境学堂によるベトナム中部での研究・実践プロジェクトを取材し、草の根国際協力のあり方を問いかけるとともに、流域の空撮や山岳少数民族の伝統家屋建設など学術的価値の高い映像を記録した番組を紹介し、その制作プロセスを辿ることで、制作者と研究者が協働する上での課題や可能性を考える。
映像内容:『ベトナム未来づくりプロジェクト-環境学者たちの新たな挑戦』
制作・著作;ベネッセ・コーポレーション、協力:フエ農林大学、京都大学大学院地球環境学堂、独立行政法人国際協力機構、
映像協力:京都大学学術情報メディアセンター、
撮影地;ベトナム、90分、2008年。※ 一部紹介
※※休憩10分※※
3.コメント
「撮影チームの組織論」+コメント
飯田卓(国立民族学博物館准教授)
宗教学の視点から見た映像実践
葛西賢太(宗教情報センター研究員)
4.総合討論
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