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第149回アフリカ地域研究会(2008/09/16)

京都大学アフリカ地域研究資料センター
第149回アフリカ地域研究会

日 時:2008年9月16日(火)15:00 ~ 17:00

場 所:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
(京都市左京区吉田本町)
総合研究2号館(旧工学部4号館)4階会議室(447号室)

演 題:アフリカン・ビューティ(African Beauty)

講 師:板垣真理子(フリーランス写真家、エッセイスト)

要 旨:
アフリカン・ビューティのシリーズを撮り始めてから24年。あっという間の ことである。そもそもアフリカへの旅を始めたのは、ナイジェリアのポップ・ミュー ジックに惹かれてのことだった。ミュージシャンに会い、現場のライブを見るのも大 きな楽しみだったが、さらにはその音のベースになっているもの、それほど魅力的な 音楽が生まれる背景が知りたく、ナイジェリアを一周した。そのとき出あった人々の、 解放感溢れる明るさと力強さ、なにより女性のカラフルなおしゃれが、もっとも強烈 な印象となり、西アフリカ各地で撮影旅行を重ねた。

アフリカン・ビューティの第一弾は、90年代の初頭にまとめたもの。その後、太平 洋を渡った先に根付いているヨルバの宗教や音楽や祭りなどをもとめて、ブラジル、 キューバなども訪ねつつ、再度アフリカン・ビューティの第二弾を撮り始めたのが約 10年前。当初の撮り方とは変えて、衣装決めやロケハンなど、さらにファッショナブ ルなものを目指した。

そして昨年。今年、横浜で開かれたTICADキャンペーンを依頼されたことが発端にな って、日本に住むアフリカ女性も撮ることにした。日本の風景や風物とアフリカ女性 とのミス・マッチ、衝突、違和感の中の面白さ。撮り続けるうちに発見した日本とア フリカの深いところにある共通点など。写真を撮ることであらためて見つけた差異と 共感がなにより私をわくわくさせたのだった。

それにしても何故、アフリカの人たちはこうもお洒落への関心が強いのか。 過去のスライドと、今年、「アフリカン・ビューティ」として写真展と写真集で発 表したデジタル・データの双方を観ていただきながらのお話をさせていただきます。


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