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「リアウの地域に関する研究会」(イニシアティブ3 研究会)


日 時:2008年10月21日(火)16:00~18:00
場 所:京都大学東南アジア研究所東棟2階大会議室(E207))→ 場所変更 旧工学部4号館4階大会議室

プログラム:

リアウのサイト紹介(16:00-16:15)

小林繁男(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科)(16:15-16:45)
東南アジア低湿地における温暖化抑制のための土地資源管理オプションと地域社会エンパワーメント

田中耕司(京都大学地域研究統合情報センター)(16:45-17:15)
リアウ州プラウキジャンの泥炭湿地と農地開拓:四半世紀前

川井秀一(京都大学生存圏研究所)(17:15-17:45)
泥炭湿地の持続的開発は可能か?

17:45-18:00 ディスカッション

発表内容:

インドネシアスマトラ島リアウ州にある天然林・観光林それにSinarMas社の産業人工林が複合した領域(78万ha)が、現在"UNESCO Wild Life Reserve"として申請されています。このサイトを中心として、イニシアティブ3のメンバーによる文理融合の研究が展開できないかと計画しております。この研究は、インドネシア科学院(LIPI)、林業省(Dept of Forestry)、リアウ州政府とともに行う共同研究活動となります。そこで、リアウの地域に関する研究会を開催します。




【活動の記録】

1)リアウのサイト紹介
インドネシアスマトラ島リアウ州にある野生保護区とSinarMas社の産業人工林が複合した領域(78万ha)が、現在ユネスコに、"UNESCO Wild Life Reserve"として申請されている。このサイトを中心として、イニシアティブ3のメンバーによる文理融合の研究を提案したい。この研究は、インドネシア科学院(LIPI)、林業省(Dept of Forestry)、リアウ州政府とともに行う共同研究活動となる。可能な研究テーマを添付ファイルで示した。

イニシアティブ3研究会では、リアウの地域に関する研究をベースにして今後の研究テーマの解析を行った。
Riau Biosphere Reserve Project>>

2)小林繁男(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科)
「東南アジア低湿地における温暖化抑制のための土地資源管理オプションと地域社会エンパワーメント」
アフリカやラテンアメリカに比較して東南アジアには泥炭湿地が多く、その化学的・物理的特徴(pH 3 以下、硝酸態窒素やカリウムが少ない、ポーラス)から、その土地利用は非常に難しい。いかに泥炭を分解することなく、土地を利用していくか、持続的な利用方法を考えていく必要性がある。地方自治体・政府や企業などの協力のもとに、地域住民が泥炭地を利用できるような方策を考えることが重要である。

3)田中耕司(京都大学地域研究統合情報センター)
「リアウ州プラウキジャンの泥炭湿地と農地開拓:四半世紀前」
研究のフィールドを決める際には、その土地の地理と歴史を知っておく必要がある。地元のミナンカバウの人々は、19世紀から丘陵地でゴムを作り、水田を開いた。また、外からもジャワ人やブギス人が農地開拓で入植し、ココヤシやイネを栽培した。現在、地元では土地紛争の問題も起こっている可能性がある。SinarMas社はどのように伐採権利を得たのか。また、リアウ泥炭湿地からは、石油がとれるが、この石油の利点と森林開発との関わりも研究のポイントとなる。

4)川井秀一(京都大学生存圏研究所)
「泥炭湿地の持続的開発は可能か?」
人が関与することで植林に適さない泥炭湿地の環境を修復し、地域住民を支えられるような造林をいかにして築くか。タイの泥炭湿地の研究例を示した。泥炭湿地中心にあるPreservation zone では天然林を保全し、Buffer zoneでは2次林を維持しながら、そこから人々が必要なものをとりだし、 Development zoneではアブラヤシ、イネ等などの農作物を作る。また、硫酸化した土地でメラルーカを地域の中で利用していく小規模な木材産業を提案し、実際に木材とセメントを組み合わせたボードを作成し、家の屋根や壁に利用できることを実証した。


(文責 海田るみ)

 

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