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「モンスーンアジアの気候生態史観」 [ 第13回研究会 ] (G-COEパラダイム研究会)

日 時:2008年11月17日(月) 16:00~18:00(19:00から懇親会を予定)
場 所:京都大学吉田地区 総合研究2号館 AA447
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm

講師 名古屋大学 地球水循環研究センター 安成哲三
同    地球生命圏研究機構

「モンスーンは森を創り、森はモンスーンを維持する
そして人は森もモンスーンも変えていく?
-ユーラシア大陸における気候・生態系相互作用とその変化-」

コメンテーター:聖泉大学(京都大学名誉教授) 高谷好一
コメンテーター:総合地球環境学研究所 酒井章子

これまでに開催されたパラダイム研究会は以下を参照にしてください.
/staticpages/index.php/paradaigm_list

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[安成先生要旨]

モンスーンは森を創り、森はモンスーンを維持する 
そして人は森もモンスーンも変えていく?
-ユーラシア大陸における気候・生態系相互作用とその変化-

安成哲三
名古屋大学地球水循環研究センター
同 地球生命圏研究機構

古典的な生物地理学では、ケッペンの植生気候区分にみられるように、気候が植
生を決めるというパラダイムがあった。しかし、私たちのユーラシアやモンスー
ンアジアにおける最近の観測・調査と気候モデルによる研究は、気候と植生が強
い相互作用をもった共生系を形成していることが分かってきた。見方を変えれ
ば、地球環境の真の理解には、これまで水と油のように世界を別にしていた物理
学・化学と生物学(生態学)を止揚した新たな「地球学」が必要であることを指
摘する。この発表では、このような気候・生態系相互作用の最近の研究をまず報
告する。その上で、アジアモンスーン地域がなぜ世界でも有数の生物多様性を有
する地域として存在しているかの考察を、いくつかの異なる特性をもつ気候・生
態系の(氷期・間氷期のような)地球規模の変化に伴う時間発展(進化)という
視点から行う。さらに、このような異なる特性の気候・生態系と人間活動の相互
作用が、モンスーンアジアの風土、あるいは「世界単位」(高谷, 1993; 1997
他)の形成に対し、どのような意味をもっているかについての考察(あるいはホ
ラ話?)も試みる。

参考文献
1, 安成哲三,2007:地域・大陸スケールでの植生・気候相互作用,天気54,929-932
http://ci.nii.ac.jp/naid/110006474666/
(上のリンクの本文を読む・探す CiNii PDFからダウンロードできます)
2, 高谷好一, 1993:新世界秩序を求めて 中公新書1110
3, 高谷好一, 1997:多文明世界の構図 中公新書1339


  • 「モンスーンアジアの気候生態史観」 [ 第13回研究会 ] (G-COEパラダイム研究会)
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