「気象災害軽減など人間活動の持続可能性に関する研究集会 -南アジア地域を中心として-」[京都大学 防災研究所+生存圏研究所+東南アジア研究所+生存基盤科学研究ユニット共同研究集会](関連する学会・研究会)
日時:2009年 1月29日(木)13:30-30日(金)13:00 (予定)
場所:京都大学木質ホール(京都大学宇治キャンパス)
趣旨:近年,バングラデシュにはサイクロンSidr,ミャンマーにはNargisが襲来し,大きな被害をもたらしました.このような気象災害を軽減するためには,大気現象としての自然科学的な理解だけでなく,それが生じる現場についても状況の把握が不可欠です。ここでは, 南アジア域を中心として, 災害をもたらす大気現象から,災害によってブレークする感染症の状況, 農村社会の現状とその動態, 地域植生など生態系の特徴,人間活動の歴史を含めた在地の智恵などまで包括的に発表して頂き, 議論するために,研究集会を企画しました。この研究集会を通じて南アジア域の社会とそれを規定する自然条件の現状を総体として理解し,地域社会の発展に向けた具体的な戦略を明らかにする基礎が築かれることが期待できます。
プログラム
1月29日
13:30-14:40 趣旨説明:林 泰一(京都大学防災研究所)
セッション 1 :座長 村田文絵
13:40 JRA-25再解析によるインド洋熱帯低気圧活動の解析
○釜堀弘隆(気象研究所)・千葉長・高橋清利・山崎信雄
14:00 LONG TERM VARIABILITY INTENSE PRECIPITATION AND OCCURENCES OF
FLOOD IN BANGLADESH AND SURROUNDING AREA
○Roxanna Hoque(首都大学東京・都市環境科学) and Jun Matsumoto
14:20 格子点データを用いた日本陸域の極端気象現象の抽出方法
○奥 勇一郎(京都大学防災研究所)・Kim Sunmin・中北 英一
14:40 インドにおける近年の季節降水量トレンドについて
○福島あずさ(首都大学東京・都市環境科学)・松本淳
15:00 メガラヤ高原南嶺の夜雨とシレットの風の関係
○村田文絵(高知大学理学部)・寺尾徹・山根悠介・木口雅司・林泰一
15:20 バングラデシュ気象局における国内およびGTS気象情報の収集と利用の実情
○林夕路(東洋電子工業㈱)
15:40 休憩
セッション2:座長 林 泰一
15:50 写真で見る伊勢湾台風被害
○加藤 丈朗(朝日新聞名古屋本社)
16:10 極地からみる地球
○中山由美(朝日新聞東京本社)
16:30 20世紀初頭のバングラデシュ・サラソウジュ林地帯における自然環境と人々の暮らし -GIS分析を活用した歴史地理的アプローチ-
○東城文柄(総合地球環境学研究所)
16:50 バングラデシュ農村部における気温と死亡率の関連
○橋爪真弘(長崎大学熱帯医学研究所)・我妻ゆき子・林泰一・
Sajal Saha・Kim Streatfield・Mohammad Yunus
17:10 バングラデシュの洪水害と雨季稲作 ハオール地域の事例
○内田晴夫(農研機構・近畿中国四国農業研究センター)、安藤和雄
17:30 インド亜大陸北東部の気象と人間活動
○林 泰一(京都大学防災研究所)
18:00ー 懇親会:京都大学生協宇治食堂
1月30日
セッション3:座長 宮本真二
09:30 ベンガルの水環境に関する住民の意識構造の分析
○坂本麻衣子(長崎大学工学部)・西川秀次郎・田中貴之・萩原良巳
09:50 バングラデシュの農村部における飲料水ヒ素汚染災害に関する研究
○福島翔(京都大学防災研究所),萩原良巳
10:10 持続的発展のための農業・農村開発における文化と主体性の問題-バングラデシュと日本での試み-
○安藤和雄(京都大学東南アジア研究所)
10:30 バングラデシュ中央部,ジャムナ川中流域における先史時代以降の地形環境変遷と屋敷地の形成過程
○宮本真二(滋賀県立琵琶湖博物館)・安藤 和雄
10:50-11:00 休憩
セッション4:座長 木口雅司
11:00 ヤンゴン近郊でのNargis被害
○石川裕彦(京都大学防災研究所)
11:20 衛星データとモデリングによるサイクロンNARGISの眼の構造解析
○吉田龍二(京都大学防災研究所)・奥勇一郎・竹見哲也・石川裕彦
11:40 ベトナム中部で発生した豪雨とサイクロンSidr との関係について
○金森大成(首都大学東京・都市環境科学)、上米良秀行、安形康、松本淳
12:00 バングラデシュにおける局地的対流性擾乱の発生に伴う総観場の特徴
○山根 悠介(京都大学次世代開拓ユニット)
12:20 インド・アッサム域からバングラデシュにおけるプレモンスーン降水とSRES下における年流出量と水使用量から見積もられた将来水ストレス人口
○木口雅司(東京大学生産技術研究所)・山根悠介・江口菜穂・林泰一・沖大幹
12:40 閉会の挨拶
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