日 時:2010年5月25日(火) 13:00~18:00
場 所:京都大学生存圏研究所木質ホール(宇治市五ヶ庄)
611-0011 京都府宇治市五ヶ庄
京阪黄檗(おうばく)駅、JR黄檗駅下車、徒歩6~10分
http://www.rish.kyoto-u.ac.jp/access.html
主 旨:京都大学生存圏研究所
【開催主旨】
化石資源に代わり、再生可能資源に対する依存度を上昇させることへの必然性は、既に世界的共通認識となっています。再生可能資源のうちで、エネルギー供給に加え、炭素系工業原材料の供給が可能な植物バイオマス資源はとりわけ重要であり、その資源育成と有効利用システムの確立が、世界的に強く求められています。
ここで、世界のバイオマス蓄積の9割は樹木(リグノセルロース)に由来しており、産業造林(特に熱帯産業造林)の持続的維持管理とそこで得られる森林バイオマスの効率的利用が、再生可能資源依存型社会において極めて重要となります。
すなわち、森林バイオマス資源の持続的生産システム構築と、森林バイオマス資源からの画期的な技術革新に基づく高付加価値工業原材料生産やエネルギー生産システムの確立に関する研究拠点の形成が、今後我が国が生き残っていくうえで必須と考えられます。
これらの研究開発においては、農・理・工・薬等の理科系諸分野と地域研究等の文科系諸分野における、それぞれの基礎・応用研究領域における個々の研究の深化・技術革新と、領域の垣根を越えた有機的な研究の連携推進が必須であり、本シンポジウムに於いては、これらの連携融合についての議論を深めたいと考えています。
【プログラム】
13:00~13:15 開会挨拶
13:15~14:00 天然ゴムの重要性と研究開発
林 泰行 ((株)ブリヂストン中央研究所)
14:00~14:45 トチュウゴム生産による低炭素化社会の開発
中澤慶久 (大阪大学大学院工学研究科、日立造船(株)技術研究所)
14:45~15:00 休憩
15:00~15:45 植物バイオテクノロジーにおけるメタボロミクスの役割
柴田大輔 (かずさDNA研究所)
15:45~16:30 生態系サービスと産業活動
町村 尚、R. N. Shaw、松井孝典(大阪大学大学院工学研究科)
16:30~16:40 休憩
16:40~17:05 熱帯産業林の持続的生産利用
梅澤俊明 (京都大学生存圏研究所)
17:05~17:30 セルロースナノファイバーの製造と利用
矢野浩之 (京都大学生存圏研究所)
17:30~17:55 偏波合成開口レーダを用いた大規模植林地における森林バイオマス推定手法の開発
小林祥子 (立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部)
17:55 閉会挨拶