【演題】
エンタテインメントと文化人類学
【発表者】
都留泰作(京都精華大学マンガ学部 准教授)
【コメンテータ】
宮下 扶美子(京都大学総合人間学部 学部生)
安井 大輔(京都大学文学研究科 博士課程)
神本秀爾(京都大学人間・環境学研究科 博士課程)
【要旨】
いわゆるエンタテインメント作品において、文化人類学の知見やフィールド知がいかに活用されているかを、表現者の視点から試論する。文化人類学の知見と芸術・文学などの表現活動との関係は、これまで差別や異文化表象の問題として扱われてくることが多かった。しかし、本発表では、そのこととは別個の問題として、文化人類学の知識やフィールド経験が、作品を「面白く」する素材として、表現者たちの手でいかに利用されているかを検討する。「スターウォーズ」など、ポピュラーなエンタテインメント作品を検討しながら、エンタテインメントにおける文化人類学的な知の利用は、特にいわゆる「世界観構築」に関わっているという視点を示し表現者たちの関心の所在が、アカデミックな関心と重なり合いながらも、微妙だが無視しがたいズレをはらんでいることを明らかにする。これを通じて、文化人類学という分野における、学問と表現の間における協調関係の可能性を追求してみたい。
【備考】
*事前の参加予約は必要ありません。
*当日は資料代として200円いただきます。
*京都人類学研究会は京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ大学院生・研究者がその研究成果を報告する場です。
どなたでも自由に参加いただけます。
【お問い合わせ先】
京都人類学研究会事務局
inq_kyojinken[at]hotmail.co.jp
泉直亮 野口真理子 山本佳奈 安念真衣子
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安井大輔
京都人類学研究会代表 松田 素二