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「実データ(史資料)にもとづく海域アジア交流の時空間ネットワーク」[地域情報学研究会](関連する学会・研究会)

日 時:2010年9月8日(水) 13:30~18:00
場 所:京都大学地域研究統合情報センター、稲盛財団記念館2階セミナー室 213室

共 催:海域アジア史研究会、京都大学地域研究統合情報センター・地域情報学プロジェクト、
G-COE「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」

内 容:
司会 貴志俊彦(京都大学地域研究統合情報センター)

[1] 趣旨説明  柴山 守(京都大学東南アジア研究所)

[2] 「17世紀トンキン・長崎間生糸貿易について」(仮題)
飯岡直子(シンガポール国立大学史学科)

[3] 「19世紀朝鮮・東アジアの華商活動」(仮題)
石川亮太(佐賀大学経済学部)

[4] 「近代華人世界の再編―福建人を中心に」
村上 衛(横浜国立大学国際社会学研究科)

[5] 「海域アジア交流に関するデジタル化資料」
柴山 守(京都大学東南アジア研究所)

[6] 総合討論  司会 貴志俊彦(京都大学地域研究統合情報センター)
コメンテータ: 桃木至朗(大阪大学大学院文学研究科)

趣 旨:本プロジェクトでは、17世紀~20世紀に至る交易品や貿易船、考古資料な どの史資料や各発表者から提示される実データを時空間の視点でマッピングし、 海域アジア交易の主に東アジア・東南アジアを中心に、その交流ネットワークを探る。
『唐船輸出入品記録数量一覧1637-1833年』(永積洋子、創文社)、『歴代宝案』(沖縄県)、『朱印船』、『長崎の唐人貿易』(吉川弘文館)、『東南アジア産陶磁器』(東南アジア考古学会)の史資料に示される交易品と輸出入船や日本国内で発掘された東南アジア産陶磁器の発掘資料の実データをGIS(地理情報システム)や時空間解析ツールで記述・表現して、従来の定説や仮説の検証と比較の可能性を探る。また、交易の空間ネットワークを時間変化によってダイナミックに把握することを目指したい。その際に、特定のモノ、ヒト、輸送手段などに注目した特徴の抽出(マイニング)を試みる。さらに、実データの分析には統計的手法のみならず、空間分析やネットワーク分析などを考慮する。
今回の研究会は、前述の研究を進めるために科学研究費補助金などを視野に入れた新たなプロジェクトのためのブレインストーミングの場である。