Custom Search

Language

Contents

アンケート

本サイトをおとずれた理由

本サイトをおとずれた理由は何ですか?

  •  プログラム概要閲覧
  •  研究会情報
  •  プログラムメンバー
  •  フィールドステーション
  •  報告閲覧
  •  プログラム成果閲覧
  •  写真閲覧
  •  公募
  •  その他
このアンケートにはさらにもう 2 件、質問があります。
結果
他のアンケートを見る | 96 voters | 0 コメント

ログイン

ログイン

[第50回「東南アジアの社会と文化研究会」](関連する学会・研究会)

●日時・場所
2011年2月4日(金)16:00~18:00
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
総合研究2号館(旧・工学部 4号館)4階 会議室(AA447)
(京都市左京区吉田本町京都大学本部構内 百万遍のすぐ近くです。)

●話題提供者
長坂 格(広島大学総合科学研究科 准教授)

●発表要旨
「フィリピンの公共集合住宅における地域社会形成」

本報告は、従来の東南アジアを対象とした都市社会学的・人類学的研究がほとんど取
り上げてこなかった都市住民である、公共集合住宅の居住者に焦点を当てる。マニラ
首都圏では、アメリカ植民地期以来、首都圏の住宅不足の解消のために、スラム住民
の再居住地区の建設や住宅地の分譲と並んで、やや大規模に行われたマルコス政権期
の居住環境省による集合住宅(BLISS)の建設を含め、様々な政府機関や公社による
公共集合住宅の建設が散発的にすすめられてきた。本報告では、1960年代に建設され
たマニラ市に位置する7階建て2棟の公共集合住宅における、2007年に実施された世帯
調査および数人のキーインフォーマントを対象としたインタビュー調査で得られた資
料を用いて、公共集合住宅住民の家族・親族関係、近隣関係の一端を明らかにするこ
とを目的とする。
公共集合住宅は、多数の出身地の異なる人々が入居し、そこで新たに地域社会を形成
していくという意味において、いわゆる「連鎖移住」によって形成されるスラム地区
とは、地域社会の成り立ちの性質を異にすると考えられる。本報告では、インタ
ビュー、世帯調査の結果から、過去40年間にわたり、公共集合住宅という、現代世界
においては普遍的にみられるが、しかし当時のフィリピンの都市住民にとっては新し
い居住空間において、人々がいかに地域社会を形成してきたのか、またいかに家族・
親族関係を再構築してきたのかについて、具体的な資料に即して論じる。

●長坂格さんをむかえて開催する「東南アジアの社会と文化研究会」は今回で50回を
むかえます。ミニシンポを計画していましたが、諸般の都合により、次回以降に延期
することにしました。ご了承ください。

●「東南アジアの社会と文化研究会」世話人代表・研究会事務局(2010年度)
杉島敬志
takasugi(at)asafas.kyoto-u.ac.jp