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「生存基盤の歴史的原点を問う」[第41回パラダイム研究会] (パラダイム研究会)

活動の記録>>

第41回パラダイム研究会を実施します。今回は、「生存基盤の歴史的原点を問う」として、非常に長いタイムスケール(地球環境史/生命の歴史/人類史)のもとで、人類の生存について考える内容となっています。大学院生・若手研究者にとっても、ふだんフィールドで接している人たちの「生存基盤」について、より大きな視野から捉え直す機会になるかと思います。

 

研究会では、「生存基盤論講座」(GCOE最終成果出版)の第1巻1編を執筆される脇村先生、斎藤先生、松林先生からそれぞれご報告を頂いたうえで、杉原先生、田辺先生にコメントをお願いしています。

 

第41回パラダイム研究会「生存基盤の歴史的原点を問う―第1巻第1編の成果の検討」
日時:2011年9月12日(月) 16:45-
会場:稲盛記念館3F中会議室

 

プログラム

 

1. 第1編の成果 (16:45-17:30)
「地球環境史における生存基盤と熱帯(第2章)」
脇村孝平(大阪市立大学教授)
「人類史における最初の人口転換(第3章)」
斎藤修(一橋大学経済研究所客員教授)
「人間の生存基盤と疾病(第4章)」
松林公蔵(京都大学東南アジア研究所教授)

 

2. コメント (17:30-18:00)
杉原薫(京都大学東南アジア研究所教授)
田辺明生(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授)

 

3. 総合討論 (18:00-)

 

 

【活動の記録】
 今回のパラダイム研究会では、叢書第1巻第1編の内容について意見交換を行った。第1巻第1編の目的は、生存基盤の歴史的形成を検討することで、「生産」の人類史から「生存」の人類史に向けて、その展望を示すことにある。
 まず、脇村孝平氏(大阪市立大学)は、かつて人類の「故郷」として捉えられていた熱帯が、なぜ生存にとって不利な場所と見なされるようになったのかについて、「ミクロ寄生(microparasite)」をキー概念に考察した。つぎに、斎藤修氏(一橋大学)は、近年の考古学および古病理学の成果を踏まえたうえで、人類史最初の人口転換の過程が中産中死から多産多死への転換過程であったことを示した。最後に、松林公蔵氏(京都大学)は、進化と適応をキー概念に、人間の疾病に焦点をあてて、地球圏・生命圏・人間圏の相互作用をダイナミックに検討した。
 上記の報告に対して杉原薫氏(京都大学)は、熱帯におけるミクロ寄生の克服方法とは何か、非感染症疾患と高齢社会とのかかわりとは何かなどの質問を行った。また、もう一人のコメンテータである田辺明生氏(京都大学)は、二足歩行や農業革命の意義について質問を行うとともに、生存基盤の「歴史」からみた生存基盤とは何かなど、きわめて重要な問題をあらためて提起した。
 

(佐藤史郎)