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エネルギーハーベスティング技術の最新動向 (エレクトロニクスシリーズ)(GCOE関係者による出版物)


 

書名:エネルギーハーベスティング技術の最新動向 (エレクトロニクスシリーズ)

編者:シーエムシー出版

著者:篠原真毅 「3編エネルギーハーベスティング技術 1章電磁エネルギー利用 5電波エネルギーハーベスティング」

発行元:シーエムシー出版

出版年:2010年11月

【書籍紹介】身近な周辺にある振動や熱(温度差),電磁波,単体・化合物,バイオ物質(生物由来物質)などのエネルギー源を電気エネルギーに変換する技術をエネルギーハーベスティング技術という。本技術により,有線の市販電力に頼る事無くデバイスや装置に直接電力を供給できる。また,電池のように交換や充電の必要がなく,長寿命でメンテナンスの必要が無い。本著では,このようなエネルギーハーベスティング技術の基礎と応用,および最新の動向についてこれから技術開発を進めようとする方々,応用を試みようとする方々を主な読者と考えて構成されている。
それぞれのエネルギー源は,周囲の条件によりまた,利用の仕方などにより異なった使い方がなされる。いくつかのエネルギー源を組み合わせることが最適の場合も当然考えられる。本エネルギーハーベスティング技術は,(1)高付加価値,(2)新製品,新市場の開拓,(3)環境問題へのソリューション,などの観点から大きな期待がある。本技術により,従来の電源よりも大容量,長寿命,小型,低コスト,高安全性などを達成すれば従来製品の付加価値を高めることができる。例えば,携帯電話やPCなどへの適用である。また,このようなエネルギーハーベスティング技術を用いることにより,従来にない製品,新市場が生まれることが考えられる。例えば,家具,衣料品などへの適用である。さらに身近にあるエネルギー源を活用する分散型エネルギー源であることから,送電などの損失を低く抑えることができ,また基本的に長寿命であり,環境に有害では無い材料により構成されていることから,多くの場合,低環境負荷が期待できることが特徴である。
本書は,多くの第一線の研究開発でご活躍される技術者,研究者の方々より玉稿をいただいた。
少しでも読者の皆様のお役に立つことを願うものである。

【書評】