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EFS渡航・調査ガイド

1. 渡航の手続き

エチオピアへ渡航するためのビザは、tourist / businessの二種類があります。tourist visaは、アジスアベバの空港到着時に取得することができますが、調査や会議を目的に入国する場合は、business visaを取得する必要があります。

ビザの取得方法は、東京の駐日エチオピア大使館のホームページを参照してください。大使館の受付窓口のほか、郵送でもビザを発給してくれます。パスポートと必要書類(ビザ取得フォーム、推薦状、手数料、返送料)を郵送すると、ビザが添付されたパスポートが返送されます。

なお調査が長期に及ぶ場合は、入国のあとアジスアベバの入国管理局に申請してresidence visaの発給を受けることができます。アジスアベバ大学など、調査者を受けいれる現地機関の推薦状が必要です。

かつて、エチオピアに入国するためにはイエローカード(黄熱病予防接種証明書)が必要でしたが、2002年から不要となりました。入国審査については必ず外務省の関連ページを参照してください。
 
2. 気候、治安、疾病
 
気候
高度2,300mにあるアジスアベバは、年間を通して冷涼な気候で、夜間にはセーターや上着が必要になることもあります。昼間の気温は25度を超えることもありますが、高地のため紫外線が非常に強く、半袖はお勧めできません。長袖に帽子、サングラスの着用をお勧めします。

アジスアベバ以外の地域の気候は、主に高度によって決定されます。高度3,000m以上では夜間の気温が摂氏零度より低くなることも希ではなく、逆に1,000m以下の低地では、昼間の気温が40度を超える場合もあります。一般に湿度は低く、喉、唇や眼が乾きやすいので、目薬、リップクリームなどが役に立ちます。

雨期は地域によって異なりますがアジスアベバを含む中央高地では2-4月の少雨期と、6-9月の大雨期があります。地方道では大雨期のあいだ自動車が通行できなくなるところも少なくないので注意が必要です。

治安
アジスアベバの治安は、多くのアフリカ諸国の首都よりも良いと言われています。ただしスリや詐欺の類には、慣れない外国人ほど遭遇しやすくなります。市場やタクシー乗り場では、乱暴なスリが多く注意が必要です。またエチオピアらしい犯罪としては、「コーヒーセレモニーを見せてあげる」と誘って法外な料金をふっかけるコーヒーセレモニー詐欺とか、美しい女性に誘われて暗いところへゆくと、こわいお兄さんがでてくる美人局(つつもたせ)などが、報告されています。

また最近、刃物や銃を使用した凶悪犯罪が増加の傾向にあり、性犯罪の報告も多くなっていますので、特に夜間の外出には注意が必要です。現地の治安については外務省の海外安全情報(エチオピア)も参照してください。

疾病
アジスアベバを含め、高度2,000mを越える地域では、マラリアの危険は非常に小さいです。それより標高の低い地域では、蚊取り線香や虫除けを携行し、またマラリア予防薬の利用を検討する必要があります。特に雨期あけの10月から11月にかけて、マラリアが流行する地域が多くなっています。

またエチオピアでは、ときおり髄膜炎 (meningitis) の流行があります。死亡率の高い病気ですので注意が必要です。アジスアベバの日本大使館などで、最新の流行情報を入手することができます。このほかエチオピアは、HIVの感染率が高い国の一つです。冷涼な高地では、結核の流行もあります。

安宿やバス、タクシーを利用したときに、ダニやノミに刺されることがあります。かゆみ止めは必携です。なお主な疾病や最近の医療事情については、在外公館医務官情報(エチオピア)を参照してください。

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