本プログラムは、自然生態、政治経済、社会文化を包摂した総合的地域研究に人類の生存基盤を左右する先端的科学技術研究を融合させて、アジア・アフリカにおける持続型生存基盤パラダイム研究を創成し、それを担う人材を育成することを目的としています。京都大学の東南アジア研究所、大学院アジア・アフリカ地域研究研究科、地域研究統合情報センター、生存圏研究所等の連携のもと、2007年7月に開始されました。この新たな研究領域の開拓に本プログラムを通じて挑戦しようという若手研究者を募ります。
本プログラムでは、諸地域における長期にわたる歴史的発展径路の存在とその多様性を明らかにしつつ、今後100年間の地域社会のあり方と科学技術開発の方向性を見定める「環境・技術・制度の長期ダイナミクス研究」、生存圏全体の物質・エネルギー循環構造の解明と地域社会の生活・生業複合における資源循環システムとを有機的に結合する「人と自然の共生研究」、森林生活圏の学際的事例研究を通じて持続的地域社会モデルを提示し、その先端的科学技術との融合過程を実証的に明らかにする「地域生存基盤研究」、地域の多様な文化や制度、技術に蓄積された生存基盤持続型の発展径路の発掘とそのモデル化を行う「知的潜在力研究」の4つの研究イニシアティブと、これらを包摂して、既存の知的制度的枠組に代わる新しいパラダイムを構想する「パラダイム研究会」を立ち上げて、持続型生存基盤研究を実施します。採用された若手研究者は、これらの研究班のいずれかに参加し、主体的かつ積極的な研究活動を展開することが期待されます。また同時に、本プログラムをより効果的に実施するために、フィールドステーション・現地観測設備等を活用した臨地教育・大学院教育や広報・成果発信、拠点基盤整備などの諸活動にも参加していただきます。
申請者の、これまでの研究領域が理科系、文科系であるかは問いません。自分の専門領域に固執せず、他分野の研究者と積極的に連携しながら、持続型生存基盤パラダイム形成に寄与する意欲をもつ若手研究者の応募を歓迎します。
つきましては、関係各位に周知のうえ、適任者に奮って応募を勧めてくださりますようお願い申し上げます。
なお、本プログラムのねらいなどについては、以下のウェブサイトに公開された説明を参照してください。
日本語 /
英語 http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/G-COE/top_en.html
※応募要領及び応募に必要な書類は下記からダウンロードしてください。
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