研究の概要
テーマ:「 タンザニア高原地帯の季節湿地の利用と環境保全に関する研究 」
タンザニア、ムボジ高原にひろがる季節湿地では、ふるくから放牧など粗放的な利用がおこなわれてきたが、近年の人口の増加や市場経済化の進展を背景に、毎年連作で作付けをおこなうトウモロコシ畑が拡大し、集約的な利用がひろまりつつある。
このような背景をもつ調査地において、以下の二つテーマで調査をおこなっている。
①地域の共有資源に対する価値観の遷移-季節湿地の利用と管理をめぐって-
(祖霊信仰に従う人々とキリスト教徒のあいだの環境に対する考え方の相違に注目して調査をすすめている)
②河川源流域の湿地における農地化が流域の環境および水利用におよぼす影響
調査地: タンザニア、ムベヤ州ムボジ県
調査・渡航歴:
2004年8月~9月、2005年1月~9月、2007年7月、2007年12月~2008年3月、2008年8月~9月
山本佳奈「タンザニアの南西部高原地帯における季節湿地利用の変遷」京都大学大学院農学研究科修士論文. 2006年.
学術論文:
口頭発表:
山本佳奈 「タンザニア南西部高原地帯における季節湿地利用の変遷」日本アフリカ学会第43回学術大会. 大阪大学吹田キャンパス. 5月2006年.
樋口浩和・山本佳奈 「タンザニアの高地における季節湿地の農業利用: ムボジ県の事例」 日本熱帯農業学会第98回講演会. 高知大学朝倉キャンパス. 10月2005年.
山本佳奈・樋口浩和 「タンザニア南西部の高原地帯における季節湿地の農業利用と変遷―ムボジ県イガンバ村の事例― 」日本熱帯農業学会第99回講演会.つくば国際会議場. 3月2006年.
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