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生存圏研究所オープンセミナー(2008/09/10)

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日 時:2008年9月10日(水)

講演者:大橋康典 (ミッション専攻研究員)
タイトル:アカシア材の化学資源化を目指したマイクロ波およびその増感剤を利用した反応系の開発  

AGUチャップマン会議(2008/09/08-10)

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日 時:2008年 9月8日~ 10日
場 所:Lake Tahoe, Incline Village, Nevada(USA)
主 催:AGU

"Chapman Conference on The Role of the Stratosphere in Climate and Climate Change"

第32回東南アジアセミナー(2008/09/01-05)

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日 時:2008年 9月1(月)~5日(金)
場 所:京都大学東南アジア研究所(京都市左京区吉田下阿達町46)

テーマ:「東南アジア世界の光と影」

詳細>>
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/training-linkage/summer-seminar/2008-summer-seminar_ja.html

Mie Bioforum 2008(2008/09/01-05)

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English Page>>
/en/article.php/20080901-05

SPARC 4th General Assembly(2008/08/31-09/05)

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English Page>>
/en/article.php/20080831

Islamic Area Studies(NIHU program) international workshop on Islamic Moderate Trends in South Asia (2008/08/19)

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English Page>>
/en/article.php/20080819

生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業:朽木フィールドステーション活動:「焼畑「山かぶら」を体験」 (2008/07/24・25・8/10)

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日 時:2008年7月24日(木)、25日(金)、8月10日(日)

■ 第1回 火入れ準備(草木の刈り払い、小雨決行)
日 時:7月24日(木) 
場 所:余呉町中河内地区の山野
JR北陸本線/余呉駅集合
(集合時刻は午前9時前後を予定)

持ち物:軍手と作業着をご用意ください。

■ 第2回 学習会
日 時:7月25日(金) 19:00~
場 所:市民環境研究所(京都市左京区田中里ノ前21 石川ビル305、電話:075-711-4832)

講師:黒田 末寿 氏(火野山ひろば・滋賀県立大学人間文化学部)

内容:・火入れによる伝統農法について
・国内の焼畑に関する映像鑑賞(高知県池川町椿山地区と山形県鶴岡市
藤沢地区における記録作品を予定)

■ 第3回 火入れ(雨天延期)
日 時:8月10日(日)
作業地・集合とも火入れ準備と同様。

◆ 参加料
焼畑体験 (7/24と8/10の2日間):2,500円
(余呉駅~作業現場までの送迎、保険代、昼食代を含む)
1日だけの参加も可、学習会 (7/25):300円(資料・茶菓子代)

※ 焼畑体験に参加希望の方は、準備の都合上、必ず事前にお申し込みください。
集合時刻などの詳細、以降の回についても下記までお問い合わせください。

生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業:守山漁港フナズシの飯入体験講演 (2008/08/09)

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日 時:2008年8月9日(土) 10:00~
場 所:守山漁港
講 師:戸田直弘さん

地元漁師 戸田直弘さんの講師によるフナズシの
飯入れ体験講演会

今年6月21日に、琵琶湖の在来魚(フナ、ワタカ、ハス、オイカワなど)の塩漬
けを行いました。これは、フナズシ作りの第1段階の「シオキリ」と呼ばれる漬
け込みです。ウロコや内臓を取り出し、塩に漬け込むことで、魚の不要な水分と
雑菌を取り除くのです。その後7週間ほどたちましたので、塩から飯に、漬けか
えます。その後2~3ヶ月おくと、近江が誇る珍味、フナズシが完成するのです。

戸田さんの話を聞きながら、フナズシ体験してみませんか?

参加してくださる方は嶋田までメールをください。
嶋田奈保子(守山フィールドステーション)
 

古典「何でも読む会」(2008/08/02)

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日 時:2008年8月2日(土) 15:00~17:00
場 所:第一講義室AA401

マックス・ヴェーバー.1989.『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』大塚久雄(訳).岩波文庫

地域情報資源共有化プロジェクト―地域情報学の創出(2008/08/01-02)

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日 時:
2008年8月1日(金)14:00~22:00
2008年8月2日(土)10:00~15:30

場 所・宿泊先:「猿沢荘」
〒920-1122 奈良市池之町3 TEL(0742)22-5175・5176

プログラム(公示)
08/0801
14:00 「移民の飛び地研究を越えて―中国雲南系ムスリムの空間生活史理解へ向
けて」
王 柳蘭(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
15:30 「地域情報システムについて」
原正一郎(京都大学地域研究統合情報センター)
17:00 「ラオスの森林区分と時空間マッピングの展望」
横山 智(熊本大学文学部)
18:30 討論1 <各報告に関連する総合討論>
20:00 ブレイク(夕食)
21:30  討論2 <『アジア遊学』特集号「地域情報学」をめぐって>
23:00 初日終了

08/0802
09:00 「地域研究と情報学」
田中耕司(京都大学地域研究統合情報センター)
10:30 「云南徳宏地区の仏教徒社会と時空間マッピングの展望」
小島敬裕(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・院生)
12:00 「大陸部東南アジア生活世界マッピング構想」
林 行夫(京都大学地域研究統合情報センター)
13:30 ブレイク(昼食)
14:30 討論3<全報告に関連する総合討論>
16:00 次回研究会打ち合わせ 
16:30 2日目終了

====
京都大学地域研究統合情報センター共同研究会
共同研究ユニットⅡ「地域情報資源共有化プロジェクト―地域情報学の創出」
「大陸部東南アジア仏教圏の文化実践の動態をめぐる時空間の位相」
(2007~08年度)
今年度第2回会合です。

生存圏研究所オープンセミナー(2008/07/30)

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日 時:2008年7月30日(水)

講演者:原田英美子 (ミッション専攻研究員)
タイトル:重金属蓄積植物 分子機構の解明と環境浄化への応用     

生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業第3回研究会/第7回亀岡モデル創成セミナー

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日 時:2008年 7月29日(火) 15:00 - 17:00

場 所:京都学園大学バイオ環境学部 バイオ環境館6階会議室

内容:「座談会 人見節郎さんと話す『亀岡の農業と農村の戦後の変容』」

研究会(2008/07/26)

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日 時:2008年7月26日(土) 14:00~17:15
場 所:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科第1講義室
京都市左京区吉田本町 吉田キャンパス本部構内
総合研究2号館(旧工学部4号館)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm
アクセス:
最寄りの駅 京阪電車「出町柳駅」徒歩7分
最寄りのバス停 市バス、京都バス「百万遍」徒歩2分

話題提供者とタイトル:
14:00~15:30
林田秀樹(同志社大学人文科学研究所)
「インドネシアにおけるアブラヤシ農園開発と労働力受容:
全国的動向と西カリマンタン州の事例」

15:30~15:45 休憩

15:45~17:15
五十嵐誠一(早稲田大学社会科学総合学術院)
「フィリピンにおける民主主義の定着のジレンマ:
市民社会依存型選挙ガバナンスの功罪」

付記
科学研究費補助金基盤研究B「グローバル化時代の民主化と政軍関係に関する地域間比較研究」(代表・玉田
芳史)ならびに京都大学東南アジア研究所『比較の中の東南アジア』研究会の研究活動の一環として開催するものです。

生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業:朽木フィールドステーション活動:「焼畑「山かぶら」を体験」 (2008/07/24・25・8/10)

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日 時:2008年7月24日(木)、25日(金)、8月10日(日)

■ 第1回 火入れ準備(草木の刈り払い、小雨決行)
日 時:7月24日(木) 
場 所:余呉町中河内地区の山野
JR北陸本線/余呉駅集合
(集合時刻は午前9時前後を予定)

持ち物:軍手と作業着をご用意ください。

■ 第2回 学習会
日 時:7月25日(金) 19:00~
場 所:市民環境研究所(京都市左京区田中里ノ前21 石川ビル305、電話:075-711-4832)

講師:黒田 末寿 氏(火野山ひろば・滋賀県立大学人間文化学部)

内容:・火入れによる伝統農法について
・国内の焼畑に関する映像鑑賞(高知県池川町椿山地区と山形県鶴岡市
藤沢地区における記録作品を予定)

■ 第3回 火入れ(雨天延期)
日 時:8月10日(日)
作業地・集合とも火入れ準備と同様。

◆ 参加料
焼畑体験 (7/24と8/10の2日間):2,500円
(余呉駅~作業現場までの送迎、保険代、昼食代を含む)
1日だけの参加も可、学習会 (7/25):300円(資料・茶菓子代)

※ 焼畑体験に参加希望の方は、準備の都合上、必ず事前にお申し込みください。
集合時刻などの詳細、以降の回についても下記までお問い合わせください。

紛争・難民・平和(構築)研究会 (2008/07/24)

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日 時:2008年7月24日(木)14:00~
場 所:総合人間2号館(旧工学部4号館)・470(第1講義室)
テーマ:「難民研究の展開と展望」

紛争・難民・平和研究会の開催をお知らせいたします。
本研究会は、紛争・難民・平和(構築)研究に関心をもつメンバーによって構想されました。近年とみに多角的・領域横断的なアプローチが要請されている紛争・難民・平和(構築)研究に対する理解を深め、さまざまなバックグラウンドをもつメンバー間で議論を共有することを目的としています。

■取り上げる文献・担当
1.マイロン・ウェイナー(著)・内藤 嘉昭 (訳) , 「移民と難民の国際政治学」, 明石書店  (Myron Weiner, 1999, "The Global Migration Crisis: Challenge to States and to Human Rights (The Harpercollins Series in Comparative Politics) ", Harpercollins
College Div)
担当:序-2章 中山(裕)、 5-6章 小野、 7-9章 山本(麻)
*3、4章は略

2. Liisa H. Malkki, 2004, "Purity and Exile: Violence, Memory, and National Cosmology among Hutu Refugees in Tanzania", Univ of Chicago Pr.
担当: 3-4章 村尾、5-6章・postscript 小川
*序-2章は前回紹介済

研究会世話人
内藤直樹(アジア・アフリカ地域研究研究科・研究員)
村尾るみこ(日本学術振興会特別研究員/アジア・アフリカ地域研究研究科)

生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業:朽木フィールドステーション活動:「焼畑「山かぶら」を体験」 (2008/07/24・25・8/10)

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日 時:2008年7月24日(木)、25日(金)、8月10日(日)

■ 第1回 火入れ準備(草木の刈り払い、小雨決行)
日 時:7月24日(木) 
場 所:余呉町中河内地区の山野
JR北陸本線/余呉駅集合
(集合時刻は午前9時前後を予定)

持ち物:軍手と作業着をご用意ください。

■ 第2回 学習会
日 時:7月25日(金) 19:00~
場 所:市民環境研究所(京都市左京区田中里ノ前21 石川ビル305、電話:075-711-4832)

講師:黒田 末寿 氏(火野山ひろば・滋賀県立大学人間文化学部)

内容:・火入れによる伝統農法について
・国内の焼畑に関する映像鑑賞(高知県池川町椿山地区と山形県鶴岡市
藤沢地区における記録作品を予定)

■ 第3回 火入れ(雨天延期)
日 時:8月10日(日)
作業地・集合とも火入れ準備と同様。

◆ 参加料
焼畑体験 (7/24と8/10の2日間):2,500円
(余呉駅~作業現場までの送迎、保険代、昼食代を含む)
1日だけの参加も可、学習会 (7/25):300円(資料・茶菓子代)

※ 焼畑体験に参加希望の方は、準備の都合上、必ず事前にお申し込みください。
集合時刻などの詳細、以降の回についても下記までお問い合わせください。

生存圏研究所オープンセミナー(2008/07/23)

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日 時:2008年7月23日(水)

講演者:園部太郎 (ミッション専攻研究員)
タイトル:(仮) マイクロ波利用による可視光応答型炭素ドープ二酸化チタンの合成と光触媒作用

ポストグローバル化時代の現代世界 (2008/07/19)

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日 時:2008年7月19日(土)
場 所:地域研究統合情報センター会議室

1.安里和晃(笹川平和財団客員研究員)
「移住労働の女性化と家族機能--東アジアにおけるケアチェーンの形成が及ぼすインパクト」

2.首籐もと子(筑波大学教授)
「インドネシアの国外労働移民(TKI)をめぐる新しい政策動向と地域的なガバナンスの課題」

主催: 科研「ポストグローバル化時代の現代世界」(代表:押川文子)

「ラオスの自然と生業のダイナミクス」研究会(2008/07/19-20)

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日 時:2008年7月19日(土) 13:00~18:30
          2008年7月20日(日)   9:00~15:00
場  所:東南アジア研究所東棟2階207号室

共催:
東南アジア研究所所内研究会「東南アジア大陸山地部研究会」
科学研究費補助金「東南アジア大陸部における土地利用変化のメカニズム」

*発表は日本語です(20日の最終発表者を除く)。
またすべての発表タイトルは仮です

■7月19日(土)
河野泰之:趣旨説明

富田晋介(東京大学):
Process and mechanism of expansion of upland fields in Northern Laos

武藤千秋(岐阜大学):
Genetic diversity and its distribution of the primitive rice Cultivars (O. sativa) in Northern Laos

小手川隆志(高知大学):
Irrigation technologies for sustaining lowland rice production in Northern Laos

横山智(熊本大学):The trade flow of agro-forest products and commodities in the Northern Mountainous Region of Laos

広田勲(京都大学):
Forest structure of riparian and fallow forests in Northern Laos

中田友子(神戸市立外国語大学):
A study on process of socioeconomic change in the villages situated along Route 23, Southern Laos

高井康夫(大谷大学):
Water buffalo-human multi-relationships and their changes: A note on Nasavang Villlage in Northern Laos

■7月20日(日)
野中健一(立教大学):
Rising insect-resources in the Vientiane Plain, Lao PDR.: A case study of weaver-ant collecting and marketing

池口明子(横浜国立大学):
Fresh food marketing channels and urban-rural relationship in the Vientiane plain, Lao PDR

西村雄一郎(愛知工業大学):
A time-geographic analysis on natural resource use in a village of the Vientiane plain

中村哲(国立国際医療センター)、緑川裕(鈴鹿医療科学大学):
Water, livelihood and health at a resettlement village in Lao PDR.: A case study of Attopeu Province

百村帝彦(地球環境戦略研究機構):
Land use change caused by plantation program in Laos

宮川修一(岐阜大学):
Farming systems for alleviating production instability of rain-fed rice cultivation in the village of Vientiane plain, Laos

Linkham Douangsavanh, Nathan Badenoch(National Agriculture and Forestry Research Institute):Recent agriculture and environment policy development of Lao PDR.

古典「何でも読む会」(2008/07/18)

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日 時:2008年7月18日(金) 17:00~19:00
場 所:第一講義室AA401

C.ギアーツ.1987.「第一章 厚い記述」「第六章 儀礼と社会文化―ジャワの一事例」「第七章 現代バリにおける「内面的改宗」」『文化の解釈学Ⅰ』吉田禎吾・柳川啓一・中牧弘充・板橋作美(訳).岩波書店p3-56,243-324

生存基盤科学研究ユニット京滋フィールド・ステーション事業第3回研究会 (2008/07/18)

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日 時:2008年7月18日(金)16:00~19:00(その後 簡単な夕食会による懇親会を計画しています)
場 所:守山フィールド・ステーション

プログラム
1.研究討論会 16:00~17:30

問題提起者:高谷好一 「『美しい湖国』構想と当事者の役割」(45分・
発表、45分・討論)

<要旨>
1.「美しい湖国」
(1)湖国小宇宙の同心円構造
・各生態区の特性……
イ)美しい湖 ― 美しい水、多くの魚
ロ)美しい平野 ― 美しい人たち、美しい社会
ハ)美しい山 ― カミガミのいます場、
ただし奥山、里山、孤立丘ごとに差

2.美しさを保ってくれるのは当事者
(1)美しい湖を守る人たち
(2)美しい平野の型、こころ、知恵
(3)山のことはカミガミにまかそう


2.守山、朽木、亀岡のフィールド・ステーションの活動経過報告と今後の活動ス
ケジュールの発表

計画 17:30~18:40(発表40分:各ステーション10分、30分:討論)

3.今後の共同活動と広報内容

18:40~19:00(フリーの会議)

4.その他

第19回 電顕サマースクール(2008/07/18-19)

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日 時:2008年7月18日(金)~ 19日(土)
場 所:名古屋大学 野依学術交流会館 (名古屋市千種区不老町)

メソスケールイメージングが解き明かす生命現象

参加費: 会員 12000円(非会員 15000円)
学生会員 8000円(非会員 10000円)
交流会費:3000円 

詳細>>http://www.numse.nagoya-u.ac.jp/bio/summer%20school.html

Special Seminar by Prof. Ang Choulean (2008/07/17)

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/en/article.php/20080717

Area Informatics Workshop (2008/07/17)

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/en/article.php/20080717_a

生存圏研究所オープンセミナー(2008/07/16)

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日 時:2008年7月16日(水)

講演者:高橋けんし (次世代開拓研究ユニット・助教)
タイトル:(仮)レーザー技術を用いた大気圏・森林圏における微量物質の変質過程の研究

生存基盤科学研究ユニット成果報告会(2008/07/16)

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poster
poster
日 時:2008年7月16日(水) 10:00~
場 所:京都大学 百周年時計台記念館2F 国際交流ホールⅢ

Video Workshop(2008/07/12-13)

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/en/article.php/20080712

第100回生存圏シンポジウム(2008/07/12)

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日 時:2008年7月12日(土)
場 所:京都大学百周年時計台記念館

生存圏フォーラム創立総会および創立記念シンポジウム

津田敏隆(京都大学生存圏研究所)

古典「何でも読む会」(2008/07/11)

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日 時:2008年7月11日(金) 17:00~19:00
場 所:第一講義室AA401


題 目:べネディクト・アンダーソン.1995
「ジャワ文化における権力観」『言葉と権力―インドネシアの政治文化探求―』
中島成久(訳).日本エディタースクール出版部.31-108

Special Seminar by Prof. Tazul Islam (2008/07/10)

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/en/article.php/20080710_s

セルロース学会第15回年次大会(2008/07/10-11)

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日  時:2008年7月10日(木)~11日(金)
場 所:京都大学 桂キャンパス ローム記念館
http://www.kyoto-u.ac.jp/top2/18-top.htm
(京都市西京区京都大学桂,阪急桂駅からバス西 6または循環 20系統 (20分),
タクシー (10分) ,JR京都駅からバス 21・21B系統 (40分),
桂イノベーションパーク前又は京大桂キャンパス前下車)

主 催:セルロース学会

詳 細:http://w3a.suma.kobe-wu.ac.jp/cellulose/

生存圏研究所オープンセミナー(2008/07/09)

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日 時:2008年7月9日(水)

講演者:上出洋介 (生存圏研究所・特任教授)
タイトル:地上磁場データから宇宙天気図をつくる

13th Philippine Studies Forum of Japan (2008/07/05-06)

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/en/article.php/20080705

映像実践による現代宗教復興現象の解明を通じた地域研究手法の開発 第二回研究会 (2008/07/05)

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日 時:2008年7月5日(土) 13:00~18:00
場 所:京都大学地域研究統合情報センター会議室
会場までの道のりは、以下のアクセスマップをご覧下さい。 http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/index.php/access

第二回「映像実践による現代宗教復興現象の解明を通じた地域研究手法の開発」共同研究
(2008年度京都大学地域研究統合情報センター全国共同利用研究)

特集:「研究者による映像実践(1)-映像人類学的方法論の検討と宗教研究-」

研究会当日は土曜日のため、建物入り口にカギがかかっております。 12時30分から13時までは入口に担当者を置きますが、それ以外の時間に来られた場合には会場入り口の案内をご覧下さい。(担当の電話番号を添えた案内を、当日建物入り口に貼付しておきます)

※※ 参加希望の方は、会場の都合がございますので、恐れ入りますが必ず下記アドレスまでご連絡ください。ご連絡先:religion.visuality[at]gmail.com (お手数ですが、[at]を@に変えてください) 

【ご案内】
本共同研究は以下の3つの柱を掲げております(詳細は、 ウェブページhttp://www.cias.kyoto-u.ac.jp/index.php/news_detail/id/164 の下部をご覧下さい)。
(1) 当該諸地域の宗教団体、宗教ナショナリズム・「原理主義」運動による映像を活用した宗教実践、プロパガンダ、「自画像」形成に関する比較研究
(2) 上記の団体・運動を対象とした報道機関、映像作家などによる映像の研究
(3) 上記の団体・運動を対象とした研究者による映像の意義と問題点、映像作品制作を含む地域研究における映像実践の新たな方法論の構築に関する研究 

今回は、上記(3)に関する研究会を実施します。 また、「映像地域研究」の手法開発セミナーを研究会と並行して継続的に実施します。これは、対象を宗教に限定せず、また、生態・自然科学から人文・社会科学までの映像実践を包括的に視野に入れた、「映像地域研究」の手法開発を目指すものです。

【キーワード】
フィールドワーク、検証可能性、客観性、代表性、作品化、映画祭、共同制作、組織論

【プログラム】(若干変更される可能性があります)
<第一部>
「映像地域研究」の手法開発セミナー(2)
13:00-14:00
「方法論の確立のために(1)-表現的活用と資料・分析的活用(研究のための映像ジャンル論、および歴史学を参考にした資料映像作法)-」

<第二部> 
特集「研究者による映像実践(1)-映像人類学的方法論の検討と宗教研究における映像活用-」
14:15-18:00
司会:新井一寛(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科研究員)
趣旨説明+「映像宗教学の射程」:新井一寛映像内容:
『茅の輪くぐり』岩谷洋史、兵庫県明石市稲爪神社、3分40秒、2006年
『バングラデシュ農村社会における割礼の変容』南出和余、バングラデシュ、36分、2006年

発表・上映
1.南出和余(日本学術振興会特別研究員)
「映像作品制作プロセスにみる『異文化の描き方』」
発表要旨:本発表では、映像作品を制作する際の、事前調査、撮影、編集というプロセスを、フィールドワーク論や「異文化の描き方」と照らし合わせて考える。また、論文執筆と映像制作を対比させることによって、研究における映像制作の利点と可能性、あるいは限界について考える。

2.川瀬慈(日本学術振興会特別研究員)
「学術映画祭の動向‐いま我々に何が求められているのか?‐」発表要旨:近年、人類学等をテーマにする学術映画祭が増え、これらを基軸とした映像人類学の国際的な研究交流の輪がかつてない規模でひろがりつつある。本発表では学術映画祭の動向を紹介し、研究作品を学術映画祭に発信していくことの意義と可能性について論じる。
映像内容:『Oral Pornography』Itsushi Kawase,Ethiopia,14min, 2006.

3.水野啓(京都大学大学院地球環境学堂助手)
「映像作品の共同制作における研究者の役割」発表要旨:発表要旨:京大地球環境学堂によるベトナム中部での研究・実践プロジェクトを取材し、草の根国際協力のあり方を問いかけるとともに、流域の空撮や山岳少数民族の伝統家屋建設など学術的価値の高い映像を記録した番組を紹介し、その制作プロセスを辿ることで、制作者と研究者が協働する上での課題や可能性を考える。
映像内容:『ベトナム未来づくりプロジェクト-環境学者たちの新たな挑戦』
制作・著作;ベネッセ・コーポレーション、協力:フエ農林大学、京都大学大学院地球環境学堂、独立行政法人国際協力機構、
映像協力:京都大学学術情報メディアセンター、
撮影地;ベトナム、90分、2008年。※ 一部紹介

※※休憩10分※※

3.コメント
「撮影チームの組織論」+コメント 
飯田卓(国立民族学博物館准教授)

宗教学の視点から見た映像実践
葛西賢太(宗教情報センター研究員)

4.総合討論

第三回「大陸部新時代」研究会(2008/07/05-06)

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日 時:2008年7月5日(土)~6日(日) 
場 所:京都大学本部キャンパス内、総合研究2号館(旧工学部4号館)、4階 東側・大会議室(AA447)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html
【スケジュール】

※ 末尾に発表抄録があります。

<7月5日(土)>
12:50~13:00 趣旨説明

13:00~14:10
高橋宏明(東海大学教養学部)
「フランス植民地期カンボジアにおける中央官僚の特質について」

14:15~15:25
傘谷祐之(名古屋大学大学院法学研究科博士課程)
「フランス植民地期カンボジアにおける司法組織改革 ―1863年から1922年まで
の時期を中心として―」

15:30~16:40
池上真理子(上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科博士課程)
「カンボジア国内における少数民族クーイの製鉄業 ―フランス植民地期史資料
を中心に―」

16:45~17:55
澤田知香(奈良女子大学大学院人間文化研究科博士研究員)
「クメール建築における木造建造物の復原的研究」

18:00~19:10
羽谷沙織(日本学術振興会特別研究員)
「カンボジア古典舞踊教育にみる『クメール文化』の創出」

19:30~ 懇親会

<7月6日(日)>
9:30~10:40
米満愛(神戸大学大学院国際協力研究科博士課程)
「カンボジア縫製業労働者の職務意識 ―意欲的労働力を促す要因は何か―」

10:45~11:55
吉田尚史(早稲田大学大学院文学研究科博士課程/精神科医)
「カンボジア王国の精神医学・医療についての報告」

昼食 ~13:20

13:20~14:30
石川晃士(名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程)
「市場経済移行期におけるカンボジアの農村・農業の変容と農業発展過程に関す
る研究 ―バッタンバン州の稲作生産システムを事例として―」

14:35~15:45
秋保さやか(筑波大学大学院地域研究研究科博士課程)
「カンボジア農村社会における開発と住民組織 ―タケオ州トラムコック郡の事
例から―」

15:50~17:00
佐藤奈穂(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程)
「カンボジアにおける死別・離別女性の貧困回避と親族ネットワーク」

総括~17:30


※以下、発表抄録になります。
---------------------------------------------------------------------
(1)「フランス植民地期カンボジアにおける中央官僚の特質について」
高橋宏明(東海大学教養学部)

本発表では、フランス植民地時代における中央政府の高級官僚、すなわち5大
臣の政治的社会的特質を、RSC文書等の史料を基にして明らかにしたい。対象時
期は、官僚制度の確立から発展・安定期にかけての、特に1897-1941年とした。
分析項目は中央官僚の出身地、出自(父親の職業 等)、学歴(学校、留学経験
等)、職歴(行政経験等)、家族(家族構成等)、フランス人との関係等、である。
1904年のノロドム王の死は、時代区分の一つの画期ではあるかもしれないが、
しかし、制度的にみれば、1897年の行政改革をもって、中央政府の変革は起きて
いたと考えられる。それ以後、フランスによる間接支配は進展するのであるが、
ノロドムの死後に中央官僚の登用基準に変化が起きることを実証したい。一方、
1927年のシソワット王の死は、大きな時代的転換点にはならず、次の転換期はモ
ニヴォン王の死とノロドム・シハヌーク王の即位の年である1941年に訪れる。
1941年までのフランス植民地期中葉の制度的変化の特徴を、中央官僚の経歴分析
を通じて、明確にしたいと考えている。

(2)「フランス植民地期カンボジアにおける司法組織改革 ―1863年から1922年
までの時期を中心として―」
傘谷祐之(名古屋大学大学院法学研究科博士課程)

1863年、フランスは、カンボジアと保護条約を締結し、カンボジアを被保護国
とした。しかし、フランスは、植民地支配の初期には、カンボジアの「司法組
織」には何ら手を加えなかった。当時、カンボジアでは、行政組織から独立した
司法組織は存在せず、王や大臣、州知事、村長らが「裁判」を行った。1897年に
なって、フランスは、司法改革に着手した。そして、1922年9月14日勅令までの
一連の勅令によって、旧来の「司法組織」を暫時廃止し、新しい司法組織を確立
した。この改革は、行政組織と司法組織とを初めて分離し、今日まで続く「フラ
ンス型」の司法組織を確立した点で、重要である。
そこで、本報告では、1863年から1922年までの時期を対象に、フランスがカン
ボジアの「司法組織」を改革した目的、改革の結果できあがった司法組織の特徴
および問題点について、特に「司法の独立」に注目しながら、検討する。

(3)「カンボジア国内における少数民族クーイの製鉄業 ―フランス植民地期史資
料を中心に」
池上真理子(上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科博士課程)

クーイはカンボジア、タイ、ラオスの国境地域をまたいで居住しているモン=
クメール語系の少数民族である。
現在ではタイ・スリンでの象の飼育が有名であるが、カンボジアのクーイの研
究については植民地期前後に始まっていた。研究者らは言語調査を行った他、生
業についても記述を行った。この中ではカンボジアのクーイが、第二次世界大戦
戦後直後まで、村落内で広範囲にわたって製鉄業を行っていたことが明らかに
なっている。彼らは居住する村落付近の鉄鉱山プノム・ダエクにおいて、鉄鉱石
を採掘した後、材料を運んで炉において精錬を行い、鉄製品を作る作業を一貫し
て行っていた。このクーイの作る鉄製品はカンボジア国内のみならず、タイ、ラ
オスにも流通していた。
本研究では、このクーイの製鉄業について、フランス植民地期前後に作られた
史資料や戦後の先行研究を利用し、当時の生産組織の実体を復元していくと共に
流通形態にも着目したい。さらに2007年度8月の現地調査の報告も併せて行う。

(4)「クメール建築における木造建造物の復原的研究」
澤田知香(奈良女子大学大学院人間文化研究科博士研究員)

現在のカンボジア・トンレサップ湖北東地域に9-13世紀に栄えた、クメール
帝国アンコール王朝の遺跡群がある。現存する遺跡群は石造建造物であるが、よ
く見ると多くの木造建造物が存在していた痕跡が数多く確認できる。また、12世
紀末に建立されたバイヨン寺院には、多くの木造建造物が表現さている。このこ
とから、かつてのアンコール王朝期の建造物は石造建造物と木造建造物の混ざっ
た混合建造物であったと推察できる。そこで本研究では、アンコール地域の遺跡
に残る木造建造物の痕跡を中心にして、実際にはどのような木造建造物が存在し
ていたのかを、伽藍内の位置と、形態に関する復原考察を試みる。さらにバイヨ
ン寺院に描かれる木造建造物の表現から、痕跡だけでは得られない外観の復原も
試みる。さらに、木造建造物が石造建造物に与えた造形的な影響についていくつ
か紹介し、クメール建築における木造建造物の位置づけについて考えてみたい。

(5)「カンボジア古典舞踊教育にみる『クメール文化』の創出」
羽谷沙織(日本学術振興会特別研究員)

カンボジア古典舞踊は観光資源として近年、注目を集めている。折しも2003年
10月、古典舞踊はユネスコ無形文化遺産に登録され、政府側でもその振興方策を
公式に打ち出すに至った。振興政策は、観光化に向けてクメール文化の質を向上
させることをねらいとしているが、これはただ単に外国人観光客の間で人気を高
め、商品として高く売れるよう、クメール文化を客体化(Objectification)
し、観光資源として有効活用することだけを意味しているのではない。クメール
文化の質を高めるという課題に取り組む好機ととらえ、古典舞踊に内包され、そ
の上演を通して表現され明示されるクメール文化に政府は着目する。古典舞踊の
振興は、国民のクメール文化、すなわち国民の大多数を占めるクメール民族が共
有すべき性質としての「クメール」なるもの-クメール性-をいかに再生するの
かという課題と密接に関係している。
 観光開発というコンテクストにおける現在の古典舞踊は、観光客の娯楽的な
ニーズにこたえるものであり、その踊り手と質は確かにかつての古典舞踊のそれ
とは異なってきている。しかし、それは古典舞踊からクメールらしさが剥がれ落
ち、もっぱら商業的な見せる芸能に変化したという意味ではない。カンボジアは
観光開発という枠組みを利用しながら、古典舞踊を通してクメールらしさ、すな
わち「クメール性」を保とうとしている。それはグローバリゼーションの圧力の
もと、主体的な国家発展を遂げていこうとするカンボジアのしたたかな戦略の一
つともいえる。

(6)「カンボジア縫製業労働者の職務意識―意欲的労働力を促す要因は何か―」
米満愛(神戸大学大学院国際協力研究科博士課程)

本報告では、近代的工業労働力の形成過程において、現在のカンボジア縫製業
労働者が意欲的な労働力として動機づけられる要因をめぐって、労働者に対する
インタビュー調査の結果を中心にした考察を報告する。
意欲的な労働力には、(1)昇進や昇給といった報酬(インセンティブ)、(2)労
働者の職務意識、(3)社会の価値や国民文化といった大きく3つの要因が影響して
いると考える。
とりわけ、(2)の職務意識に重点をおき、①賃金や職務内容および労働の強度や
労働環境などの「労働条件」、②職務を通じた自己実現をはかる「達成動機」、③
組織に対する愛着や心理的帰属感といった「コミットメント」の3つに細分化し
て分析を進める。
このような分析枠組みをもとに労働者に対するインタビューを実施し、現在の
カンボジア縫製業における労働者像を明らかにしたうえで、労働者が意欲的な労
働力として機能するためには、どのような労務管理が求められているのかを考察
したい。

(7)「カンボジア王国の精神医学・医療についての報告」
吉田尚史(早稲田大学大学院文学研究科博士課程/精神科医)

本発表では、カンボジア王国における精神医学・医療の現状報告を行う。カン
ボジア王国における精神医学・医療の特殊性は、フランス植民地時代に導入され
た精神医学が1975年-79年のポル・ポト政権時代を経て1992年まで中断していた
点と、ポル・ポト政権時代の「ジェノサイド」の経験にある。ポル・ポト政権後
の1980年代、カンボジアでは西洋近代医学に範をとる精神保健サービス制度は再
開されず、伝統治療者たちが治療にあたっていた。カンボジアにおける西洋近代
型の精神保健システムは、1994年を待って再開することになる。カンボジア政府
保健省は国際機関などの協力を得て、精神科専門医の教育プログラム、精神科外
来および精神保健サービスの開始、一般医への教育と精神科看護士の養成が行わ
れた。2002年以降、外国からの援助のみに頼ることのない精神保健のナショナル
プログラムが行われ、主にカンボジア国内の人的資源が用いられる。発表当日に
は、カンボジア王国における精神医学・医療の現状に関して、文化精神医学・医
療人類学的な視点から、考察を加える予定である。

(8)「市場経済移行期におけるカンボジアの農村・農業の変容と農業発展過程に
関する研究 ―バッタンバン州の稲作生産システムを事例として―」
石川晃士(名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程)

カンボジア王国(人口約13.8百万人、面積約18.1万km2:2005 IMF統計)は人
口の8割以上が農村に在住しており、農村は米生産を基盤とした生産・経済活
動、生活環境で成り立っている。現政権の確立後、国内経済は縫製業、観光業な
どに牽引され、安定した経済成長を保っており、1999年のASEAN加盟、2004年の
WTO加盟などインドシナ地域、その他の市場統合の影響により、国内ではグロー
バル化が進み、カンボジアの農村でも自給型農業から市場経済化へと対応した農
業形態、農村社会の変容が見られるようになった。
本研究は、カンボジア国の基幹作物である米の生産に焦点をあて、稲作生産シ
ステムの現状を整理し、市場経済化の進展にどのように稲作農業が変容してきた
のか、稲作形態の違いによる稲作の生産性と農家経済の観点から、稲作の一大生
産地域であるバッタンバン州を事例にして検証したものである。

(9)「カンボジア農村社会における開発と住民組織 ―タケオ州トラムコック郡の
事例から―」
秋保さやか(筑波大学大学院地域研究研究科博士課程)

本発表では、カンボジア農村社会における住民組織形成原理をタケオ州トラム
コック郡の事例をもとに分析し発表する。具体的には、現地NGO団体CEDACによっ
て行われている住民組織化の活動を取り上げ、「既に社会に埋め込まれている組
織」と「NGOによって新たに作られた組織」の双方が農村社会においてどのよう
な意味をもつのか、またそれがどのように維持されているのかを、それに携わる
人びとの関係性とリーダーシップを中心に検討した。
内戦後、カンボジア国内外からの開発援助が大量に流入しつづけている。事例
としてとりあげるT村においても、2001年から組織化が行われ、その組織を中心
に有機農法の普及をはじめとする農業支援を行っている。CEDACの援助の受け皿
として組織された農民組織と以前から活動が持続している組織活動を中心に、内
戦前から連続性、また開発援助によってもたらされる変化について発表する。

(10)「カンボジアにおける死別・離別女性の貧困回避と親族ネットワーク」
佐藤奈穂(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程)

夫を持たない女性が世帯主となる世帯は概して経済的に貧困であると主に開発
分野を中心に信じられてきた。しかし,実際には東南アジアをはじめとする幾つ
かの国や地域では,それとは逆の事実を示す統計結果が出されている。カンボジ
アでも同様に,全国的な社会経済調査において,女性を世帯主とする世帯が他の
世帯よりも逆に貧困割合が低いことが示されている。
発表者の研究は,その貧困回避のメカニズムを一農村の調査から明らかにする
とともに,カンボジアの農村社会の特徴を描き出すことを目的としている。カン
ボジア社会独自の文脈から分析していくために,カンボジア語の概念である
memai(=夫と死別あるいは離別した女性)に焦点を当てる。
今回の発表では,家族周期の中での世帯の形成・再編成,子の移動,信用関
係,金銭および労力支援関係に着目し,親族ネットワーク(bong p’on)がmemai
の貧困回避に果たす機能の一側面を示したい。

東南アジアの生態史研究会 (2008/07/04)

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日 時:2008年7月4日(金)14時開始(13時半開場)
場 所:総合地球環境学研究所 講演室
アクセスは下記リンク先をご参照ください
http://www.chikyu.ac.jp/rihn/access/index.html

【プログラム】
趣旨説明:
秋道 智彌・門司 和彦(総合地球環境学研究所)

話題提供1:
「納豆の伝播」
横山 智(熊本大学文学部)

話題提供2:
「雨緑樹林の自然と共生系」
加藤 真(京都大学大学院人間・環境学研究科)

総合討論:
「生態史研究会の目指すもの」司会:横山

懇親会(18時ごろから):
地球研ダイニングホール(会費1000円程度)


【趣意書】
From Chains to Networks 「東南アジアの生態史研究会」の発足

総合地球環境学研究所の「アジア・熱帯モンスーン地域における地域生態史の統合的研究:1945~2005」が、2008年3月末をもって終了しました。このプロジェクトには、秋道教授をリーダーに自然科学、人文科学、社会科学、医科学、情報科学などを専門とするのべ100名を超える研究者が参加しました。
メンバーの協働で、プロジェクトは多くの成果を残しました。学術的な研究成果のみならず、現地でワークショップを開催したり、一般向けの書籍を刊行したりすることを通して、東南アジア大陸部および国内の人々に分かりやすい言葉で研究成果を伝える努力を実践してきました。このような外部的に評価される成果に加えて、プロジェクトのメンバーにとっても、新たな研究者同士の「つながり」が構築されたという成果があったと思います。とくに、5月に出版された3巻から成る論集『モンスーンアジアの生態史』では、同じプロジェクトにいるにも関わらず、お互いの研究内容すらよく分かっていないメンバーでひとつの章を共同執筆するなど、新たな試みにチャレンジしてきました。
そこで、5年間のプロジェクトで築かれた研究者の「つながり」を終わらせることなく、今後も協働できるような「緩やかな紐帯」を維持してする提案が、3月に開催された総括会議の席上で門司教授から出されました。個人的な話になりますが、このプロジェクトは、地方国立大で東南アジアを研究する同僚が一人もいない組織で働いている私にとって、最先端で活躍する研究者と知り合う絶好の機会でした。皆さんから多くの刺激をもらうことができ、このプロジェクトで築いた「つながり」を何とか維持したいと考えていました。私にとって門司教授からの提案は願ってもいないものだったので、すぐに研究会の発足に向けて具体的に詰める作業を開始しました。そして、西本さんなどの協力のもと、何とか第1回目の「東南アジアの生態史研究会」を開催する運びになりました。
この研究会では、プロジェクト・リーダーの秋道教授からも「生態史構築」というプロジェクトの主要テーマを深化させることに加え、自然生態・文化生態・人類生態などの研究分野に限定することなく、新たな視点からの東南アジア研究を展開していきたいという意見を頂いています。すなわち、「インキュベーター」として新しい視点からの東南アジア研究を産むような役割をこの研究会では担っていくということです。ご存じのように、東南アジアに関する研究会は、京都大学で「東南アジアの社会と文化研究会」と「東南アジアの自然と農業研究会」が開催されておりますが、できればもっと大きな枠組みで、照葉樹林文化論を捉え直すとか、健康・病気・人口・栄養の観点を組み入れるとか、メンバーの皆さんが興味を持っていることを、多様な視点から議論できるような場にしていくことが求められています。当然、既存の研究会とも併存できるように、それぞれが連携しながら研究会を運営していくことも視野に入れなければなりません。
これまで、生態史プロジェクトの各班は、情報や知識を班ごとに共有していました。それは、班をベースとした「つながり」と言えるでしょう。最終的には、論集の執筆を通して「つながり」を「ネットワーク」にするための試みを行ないましたが、未だその「ネットワーク」は完全ではありません。さまざまな場所で開催されている研究会も、その研究会内部で「つながり」を形成してきましたが、「ネットワーク」は形成されていません。また、東南アジアという地域をみても、山地部の研究者同士の「つながり」はありますが、島嶼部の研究者たちとの相互ネットワークは築かれていません。生態史プロジェクトやさまざまな研究会の中で築かれてきた「つながり」を、蜘蛛の巣のように張り巡らせて「ネットワーク」を構築する必要があると思います。
「つながりからネットワークへ From Chains to Networks」の転換を、多分野の研究者が関わった生態史プロジェクトのメンバーから発信する場をここに持ちたいと考えています。

東南アジア生態史研究会 運営委員
横山 智(熊本大学文学部)


【備考】
事前の参加予約なし

第6回水文・水資源セミナー (2008/07/03)

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日  時: 2008年7月3日(木)10:00~18:00 
場 所: 東京大学農学部弥生講堂・一条ホール(東京都文京区弥生1-1-1東京大学農学部内)
交 通:地下鉄南北線「東大前」駅下車徒歩1分,地下鉄丸の内線「本郷三丁目」駅下車徒歩8分

【主催】水文・水資源学会
【後援】(社)土木学会、国土交通省、林野庁、東京都、(財)日本気象協会、(財)河川情報センター
【参加費】一般:2000円,学生:1000円

【申込】2008年6月30日(月)までに,参加される方の(1)氏名(2)所属(3)連絡先(住所、電話、メイル)、(4)一般/学生の区別を水文・水資源学会事務局の申込専用アドレス(下記)までお知らせください。
お申込いただいた方には,申込受領メールを自動返信いたします。
〒169-0075東京都新宿区高田馬場4-4-19 水文・水資源学会内
TEL: 03-5389-6208 FAX: 03-3368-2822
E-mail: seminar6bunken.co.jp

【セミナーチラシ】(2.1M)
http://wwwtec2.tl.fukuoka-u.ac.jp/~tc/toshi_kankyo/6thsuisuiseminar-posterv.pdf

【プログラム】
10:00~10:10
◆ 開会の挨拶 安成 哲三
(名古屋大学 地球水循環研究センター教授、水文・水資源学会長)

10:10~11:00
◆基調講演 気候変動の影響をどう評価するか西岡 秀三 (国立環境研究所 特別客員研究員)

11:05~11:55
◆地球温暖化に伴う日本の気候変化諸岡 浩子 (気象庁 地球環境・海洋部 気候情報課)

12:00~13:00
◆休憩

13:00~13:50
◆温暖化進行時における河川水文(降水、年間流況、洪水)の変化中北 英一 (京都大学防災研究所 気象・水象災害研究部門 教授)

13:55~14:45
◆植生-大気相互作用の観測とモデリングにおける問題渡辺 力 (北海道大学低温科学研究所 教授)

14:45~15:00
◆休憩

15:00~15:50
◆これからの水質評価のはじまり~都市近郊汚濁小河川を例として~和田 英太郎 ((独)海洋研究開発機構 地球環境フロンティア研究センター生態系変動予測プログラムディレクター)

15:55~16:45
◆地球温暖化に伴う気候変動が水関連災害に及ぼす影響について尾澤 卓思 (国土交通省 河川局 河川計画課 河川計画調整室長)

16:45~17:00
◆休憩

17:00~18:00
◆ 総合討論コーディネーター
砂田 憲吾 (山梨大学大学院 教授)水文・水資源学会 副会長

コメンテーター
小池 俊雄 (東京大学大学院 教授)
谷 誠 (京都大学大学院 教授)

司会進行
土屋十圀(前橋工科大学大学院教授) 水文・水資源学会企画事業委員会委員長

The Impact of Globalizing Economy on Local Resources Management and Community Development for Conflict Resolution (2008/06/29)

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English Page >>
/en/article.php/20080629

Quadrennial Ozone Symposium 2008(2008/06/29-07/05)

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日  時:2008年 6月29日 ~ 7月 5日
場 所:Troms・, Norway
主 催:IOC, IAMAS

映像実践による現代宗教復興現象の解明を通じた地域研究手法の開発(2008/06/28)

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日 時:2008年6月28日(土) 13:00~18:00
場 所:京都大学地域研究統合情報センター会議室
会場までの道のりは、以下のアクセスマップをご覧下さい。 http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/index.php/access

※ 参加希望の方は、会場準備の都合がございますので事前に下記アドレスまでご連絡ください。
ご連絡先:religion.visuality[at]gmail.com  (お手数ですが、[at]を@に変えてください)

【ご案内】
本共同研究は以下の3つの柱を掲げております
(詳細はウェブページ http://islam-field.hp.infoseek.co.jp/religion-visuality.htm をご覧
下さい)。
(1)当該諸地域の宗教団体、宗教ナショナリズム・「原理主義」運動による映像を活用した宗教実践、プロパガンダ、「自画像」形成に関する比較研究
(2)上記の団体・運動を対象とした報道機関、映像作家などによる映像の研究
(3)上記の団体・運動を対象とした研究者による映像の意義と問題点、映像作品制作を含む地域研究における映像実践の新たな方法論の構築に関する研究

今回は、(1)に関する研究会を、中東地域と東南アジア地域のイスラーム過激主義の映像実践を事例に行います。 
また、「映像地域研究」の手法開発セミナーを研究会と並行して継続的に実施します。これは、対象を宗教に限定せず、また、生態・自然科学から人文・社会科学までの映像実践を包括的に視野に入れた、「映像地域研究」の手法開発を目指すものです。

【キーワード】
プロパガンダ、布教、育成(「教育」)、暴力性、伝播、流用、トランスナショナル

【プログラム】(若干変更される可能性があります)
<第一部> 「映像地域研究」の手法開発セミナー(1)
13:00-14:00 「方法論的問題の明確化と今後の方向性」

<第二部> 特集 「宗教実践者による映像実践(1)-イスラーム過激主義の事例を通じて-」
14:15-14:30 趣旨説明:新井一寛(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科研究員)

14:30-18:00 
1.「中東地域のイスラーム過激主義の映像実践」:高岡豊(財団法人中東調査会研究員)+横田貴之(日本国際問題研究所研究員)

2.「東南アジア地域のイスラーム過激主義の映像実践にみる伝播と流用」:見市建(岩手県立大学講師)

※※休憩※※

3.コメント
・映像加工技術の視点から:梅川通久(京都大学地域研究統合情報センター研究員)
・インターネット上の宗教映像潮流の視点から:シッケタンツ・エリック(東京大学大学院人文社会系研究科博士後期課程)
・ナショナリズム研究の視点から:調整中

4.総合討論

ネパールにおけるNGOの活動に関する研究会(2008/06/27)

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日 時:2008年6月27日(金) 17:00~19:00
場 所:総合研究2号館4階 第1講義室(AA401)

発表者:田中雅子 (オランダ開発機構(SNV) 社会排除問題担当官)

発表タイトル:
岐路にたつ開発NGO―ネパールにおける当事者主権運動のひろがりと社会的包摂の課題


東南アジア研究所共同研究会「農村開発における地域性」と「世界を対象としたニーズ対応型地域研究推進事業」(南アジア周縁地域の開発と環境保全のための当事者参加による社会的ソフトウェア研究)の合同研究会です。

紛争・難民・平和(構築)研究会 (2008/06/26)

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開催時間と場所を変更しました。
午後2時から→1時から、資料室2→470(第1講義室)となりました。


日 時:2008年6月26日(木)13:00~
場 所:総合人間2号館・470(第1講義室)
テーマ:「平和学とその周辺」

紛争・難民・平和研究会の開催をお知らせいたします。
本研究会は、紛争・難民・平和(構築)研究に関心をもつメンバーによって構想されました。近年とみに多角的・領域横断的なアプローチが要請されている紛争・難民・平和(構築)研究に対する理解を深め、さまざまなバックグラウンドをもつメンバー間で議論を共有することを目的としています。

■取り上げる文献・担当
1. 星野昭吉, 2005, 「グローバル社会の平和学 : 『現状維持志向平和学』から『現状変革志向平和学』へ 」, 同文舘出版
担当:中山裕美・村尾るみこ・内藤直樹

2. Liisa H. Malkki, 2004, "Purity and Exile: Violence, Memory, and National Cosmology among Hutu Refugees in Tanzania", Univ of Chicago Pr.
担当:佐川徹(序章―2章)


研究会世話人
内藤直樹(アジア・アフリカ地域研究研究科・研究員)
村尾るみこ(日本学術振興会特別研究員/アジア・アフリカ地域研究研究科)

難民映画の地域学・環境学(2008/06/26-28)

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日 時:2008年6月26日(木)~28日(土)
ポスター>>

主 催:京都大学地域研究統合情報センター
総合地球環境学研究所
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)
社団法人 日本国際民間協力会(NICCO)
京都三条ラジオカフェ(FM79.7)
京都大学アフリカ地域研究資料センター
地域研究コンソーシアム
後 援:ジャパン・プラットフォーム

<日 程>

■2008年 年6 月26 日(木)18:30~20:30

場 所:京都大学吉田南1 号館共311 講義室
上映作品: 「私を忘れないで~ダルフール難民キャンプの子どもたち~」(24 分)
「スーダン難民による映画」(30 分)
スピーカー:太田至(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
内 容:18:30 開演 挨拶
18:40 「私を忘れないで~ダルフール難民キャンプの子どもたち~」(24分)
19:04 休憩
19:09 「スーダン難民による映画」(30 分)
19:39 休憩
19:55 解説

■2008 年6 月27 日(金)18:30~21:00
場 所:京都大学吉田南1 号館共311 講義室
上映作品:「イラクのかけら」(94 分)
スピーカー:織田靖子(元UNHCR ジュネーブ本部イラク支援室 Senior Desk Officer、
現国際協力機構(JICA)援助協力シニア・アドバイザー)
内 容:18:30 開演 挨拶
18:40 「イラクのかけら」上映 (94分)
20:15 休憩
20:25 解説

■2008 年6 月28 日(土)14:30~18:30
場 所:京都大学百周年時計台記念館
上映作品:「パレスチナ1948・NAKBA」(131 分)
講演者:広河隆一(フォトジャーナリスト・ビデオジャーナリスト・DAYS JAPAN 編集長)
パネリスト:岡 真理(京都大学大学院人間・環境学研究科 助教授)
上月 光(国連難民高等弁務官事務所(UNHCR))
高松幸司(ジャパン・プラットフォーム事務局長・京都大学客員准教授)
折居徳正((社)日本国際民間協力会(NICCO)事務局長)(予定)
司会:阿部健一(総合地球環境学研究所 教授)
内 容: 14:30 開演 挨拶
14:40 「パレスチナ1948・NAKBA」上映 (131分)
16:51 休憩
17:05 講演
17:35 パネルディスカッション

生存圏研究所オープンセミナー(2008/06/25)

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日 時:2008年6月25日(水) 12:30~13:20
場 所:生存圏研究所 総合研究実験棟 5 階 HW525

講演者:孫 暁剛 (東南アジア研究所・特定助教)
タイトル:東アフリカ牧畜社会における不確実性への対応とリスクマネジメント

「アジアの政治・経済・歴史」研究会(2008/06/24)

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生存基盤科学研究ユニット 京滋フィールド・ステーション事業第2回研究会(2008/06/24)

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日 時:2008年6月24日(火)16:00 - 18:00PM

場所:守山フィールド・ステーション

プログラム
1. 研究討論会 16:00~17:00 PM

問題提起者 
安藤和雄 「社会連携・実践型地域研究にたくす可能性」(30分・発表、30分・討論)

<要旨>
生存基盤科学研究ユニットにおいて、東南アジア研究所が中心となって実施している「在地と都市がつくる循環型社会再生のための実践型地域研究」事業では、地方自治体、NPOなどとの社会連携により実践型地域研究を行なっています。社会連携による実践型地域研究の目的とするところは、相互啓発による「在地の自覚」が参加者各自に芽生えていくことにあると安藤は考えています。地域理解のゴールでもありスタートでもあるのが、「在地の自覚」です。生存基盤科学研究ユニットの萌芽研究助成に対して「バングラデシュと京滋地方の生存基盤(自然・健康・社会)と減災・開発への在地の知恵の体系に関する相互啓発実践型地域研究」の申請を準備しています。申請助成の内容と、安藤のこれまでのバングラデシュの農村開発プロジェクトやラオス国大学農学部と行なっている博物館活動などの実践型研究の経験から、社会連携・実践型地域研究に安藤が託している可能性についてお話しし、問題提起とします。

2.守山、朽木、亀岡フィールドステーションと事務局の活動経過報告と今後の計画
  17:00~18:10PM(40分:各10分・発表、30分・討論)

3.今後の共同活動と広報内容
   18:10~18:30PM(フリーの会議)

4.その他 
    18:30~18:40PM

古典「何でも読む会」(2008/06/20)

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日 時:2008年6月20日(金) 17:00~19:00
場 所:第一講義室AA401


題 目:E.R Leach.1960.The Frontiers of "Burma".
Comparative Studies in Society and History vol.3(英文およそ20ページ)

講演会 (2008/06/18)

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日 時:2008年6月18日(水)16:30~
場 所:総合研究2号棟(旧工学部4号館)会議室(447)
話題提供者:東南ア研客員研究員Stephen Leisz
タイトル:LAND USE CHANGE IN NORTH-CENTRAL MONTANE VIETNAM: USING LANDSAT TM CHRONOSEQUENCES TO CLASSIFY AND CHARACTERIZE LAND USE CHANGE

Asian Way of Social Movements (2008/06/14)

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京都人類学研究会6月例会(2008/06/13)

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日 時:2008年6月13日(金) 18:00開場 (18:30 開始)
場 所:京都大学 総合研究棟2号館(旧工学部4号館)4階会議室(AA447)

会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい。
アクセスマップ:http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm
【演題】
漢字/帝国:文字の歴史人類学へむけて

【発表者】
中谷一氏(マギル大学准教授 美術史・コミュニケーション学科、東アジア学科兼任)

【コメンテーター】
安岡孝一(京都大学人文科学研究所准教授)

【要旨】
ジャック・デリダの音声中心主義批判以来、書かれたものを「生きた」言葉に対して本質的に劣ったものとするような見方は影を潜めてきた。人類学でも、ジャック・グディーやピエール・ブルデュー、日本では川田順造等の先駆的研究以降、語ることと書くことをそれぞれ独自な秩序を形成するものとしてとらえ直そうとする優れた研究に事欠かない。しかしこうした西洋音声中心主義に対する反省にもかかわらず、語られたものと書かれたものとの間にひかれた分割線それ自体の文化的・歴史的な局所性、つまりその分節の仕方そのものが特殊近代西欧的であるという可能性はおおかた不問に付されてきた。本研究では、中国における漢字の歴史的了解を対象に、文字とことばのこういった分節を再検討することをめざす。具体的には、現代中国アートなどにあらわれる漢字の表象を例にとりながら、そこに垣間見られる漢字了解が我々の抱く「文字」の観念とは相当にずれているさまを検討し、その一見奇妙な文字把握の方がかえって伝統的な漢字観をより正確に近似している可能性を考えてみたい。こうした考察は中国における漢字観の歴史への方法的準備体操のようなものにすぎないともいえるが、同時にことばと文字の関係の歴史人類学的再考へむけてのささやかな第一歩ともなればよいと思う。

【備考】
*事前の参加予約は必要ありません。
*当日は、資料代として200円をいただきます。
*京都人類学研究会は、京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ大学院生・研究者がその研究成果を報告する場です。どなたでも自由に参加いただけます。

丸山淳子(6月例会担当)
清水展(京都人類学研究会代表)

 

生存圏研究所オープンセミナー(2008/06/11)

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日 時:2008年6月11日(水)

講演者:山本衛 (生存圏研究所・教授)
タイトル:GNU Radioに基づく電離圏観測用衛星ビーコン受信機の開発

古典「何でも読む会」(2008/06/06)

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日 時:2008年6月6日(金) 17:00~19:00
場 所:第一講義室AA401


題 目:ドンチャイ「地図が作ったタイ」について

第21回 映像なんでも観る会 (2008/06/05)

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Prof. Sidle's Lecture (2008/06/03)

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From Deserts to Monsoons(2008/06/01-06)

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日  時:2008年 6月1日 ~ 6日
場  所:Crete, Greece
主  催:Aegean Conferences

古典「何でも読む会」(2008/05/23)

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日 時:2008年5月23日(金) 17:00~19:00
場 所:第一講義室AA401


題 目:アンダーソン「想像の共同体」について

京都人類学研究会5月例会(2008/05/22)

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日 時:2008年5月22日(木) 18:00開場 (18:30 開始)
場 所:京都大学 総合研究棟2号館(旧工学部4号館)4階会議室(AA447)

会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい。
アクセスマップ:http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm
【演題】
タイ山地民ラフの妖術について

【発表者】
片岡樹(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

【要旨】
妖術なる現象は、人類学の領域における主要な研究対象であり続けてきた。そして、そうであるがゆえに、妖術現象はそれぞれの時代の人類学者の願望を反映したかたちで描かれてきた。機能主義が流行した時代には社会の均衡維持装置として、ポストモダン批評が流行すると今度は、モダニティに対するメタ批評のイディオムとして、妖術は人類学者の希望に応えてきたのである。しかしそのことがかえって、当事者の論理を置き去りにして人類学者の都合を優先する結果を招いていないだろうか。
上に見たような妖術観は、社会の均衡維持装置であれメタ批評のイディオムであれ、大きく言えば妖術の社会的効用を評価する議論である。そこで軽視されがちなのは、当事者レベルでは妖術というものが、往々にして嫌悪の対象以外の何ものでもないという事実である。この点に関し、研究者と当事者とのあいだに認識のギャップがあるように思われる。妖術とはしばしば、その効用を評価する人によってではなく、その根絶を夢見る人々によって支えられている現象だという逆説に正面から取り組むことで、「住民の視点から」の妖術理解がより深まるのではないだろうか。
本報告で考察の素材とするのは、中国南部からタイ国北部にかけ居住する山地民ラフの事例である。これまで東南アジアは妖術研究の「後進地域」であり、またそこでは妖術告発が低調であることが指摘されてきた。ならばそうした事例にあえて着目してみることで、妖術論の閉塞感あるいはマンネリ感を突破できないか、というのが本報告の問題意識である。具体的には、ラフの人々がどのように妖術の根絶を試み、どのようにそれを断念してきたのか、また、現在の村落生活の中で妖術がどのようなリアリティーをもっており、それが社会的不和や個別の不幸とどのような関係にあるのかについて考察する予定である。

【備考】
*事前の参加予約は必要ありません。
*当日は、資料代として200円をいただきます。
*京都人類学研究会は、京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ大学院生・研究者がその研究成果を報告する場です。どなたでも自由に参加いただけます。

 

2006年ジャワ中部地震ゲシアン村プロジェクトの報告会(2008/05/22)

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日 時:2008年5月22日(木) 13:00~15:00
場 所:京都大学東南アジア研究所 共同棟4階会議室

タイトル:「研究者が災害救援活動の現場にいる戸惑いから考えること
-2006年ジャワ中部地震ゲシアン村プロジェクト中間報告」
発表者:浜元聡子(東南アジア研究所)

主 催:科研費プロジェクト「防災教育・自然災害復興支援のための地域研究を 目指して:コミットメントの経験から」(萌芽、研究代表者:清水展)

第20回 映像なんでも観る会 (2008/05/19)

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日 時:2008年5月19日 18:00~19:30 →時間変更 15:30~17:00
場 所:京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科 共同棟4階 409号室
→場所変更 東南アジア研究所東棟2階会議室(E207)

『灰の中の未来~二十世紀最後のアエタ族~』
言語:フィリピノ語、英語/日本語字幕、制作年:1999年
時間:45分、制作代表者:富田一也、 監督:光武計幸

『灰の中の未来』は、青年海外協力隊員としてピナトゥボ火山の被災者、アエ タ族の中で生活した富田一也さんと、同じく協力隊の映像隊員としてフィリピ ン国家開発庁に派遣されていた光武計幸さんによって企画された映像です。被 災先から、もともと暮らしていた被災地へと向かう二つ旅を軸に、アエタ族の 過去・現在・未来が描こうとされている作品です。

参考:
  1. 清水展 『噴火のこだま : ピナトゥボ・アエタの被災と新生をめぐる文 化・開発・NGO』福岡 : 九州大学出版会 , 2003.
  2. 清水展「ピナトゥボ噴火と先住民アエタのその後-援助から民族・文化 意識の覚醒へ-」『人口と開発』No.65,1998
    http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/~shimizuh/shimizu_hp/essay/essay07.html

日本気象学会 2008年度 春季大会(2008/05/18-21)

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日  時:5月18日(日)~21日(水)
場 所:横浜市開港記念会館・横浜情報文化センター
後 援:横浜市環境創造局
横浜地方気象台
横浜観光コンベンション・ビューロー
詳細>>日本気象学会 http://msj.visitors.jp/

AFC2班 第2回研究会 (2008/05/17)

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日 時:2008年5月17日(土) 14:00〜17:00
場 所:龍谷大学深草学舎、紫英館5階 会議室
(深草学舎へのアクセス、地図は以下のURLをご参照下さい)
http://www.ryukoku.ac.jp/web/map/fukakusa.html

【報告者とタイトル】
Dr. Peter Little (Professor, Department of Anthropology, Emory University)
"Can Development Occur in a Protracted Political and Security Crisis: The Case of Southern Somalia"

Dr. Littleは、現在、京都大学アフリカ地域研究資料センターの客員教授として来日されています。せっかくの機会ですので、ご関心のある方にも是非ご紹介ください。

第37回「東南アジアの社会と文化研究会」(2008/05/16)

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日 時:2008年5月16日(金) 16:00~18:00
場 所:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
総合研究2号館(旧・工学部 4号館)4階 会議室(AA447) http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html

話題提供者:片岡樹(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科)

演題:「『タイ仏教徒』の隣人たち―山地民および中国系住民からみた大陸部東南アジアの宗教論― 」
要旨:
報告者はこれまで、タイ北部山地民のフィールドで調査を行ってきており、また近年はタイ南部マレー半島で中国系住民の宗教実践の研究にも着手している。いわば「タイ仏教徒」の世界を、北と南の周縁からはさむかたちで研究を展開してきたことになる。本報告では、そうしたなかで考えてきた問題意識を、一種の中間報告のようなかたちで参加者諸賢と共有したいと考えている。それは大きく言えば、この地域での宗教や民族間関係をめぐる「常識」を、山地民や中国系住民という「脇役」たちの目からとらえ直してみることである。考えてみたいトピックとは、タイ系民族と隣接民族との民族境界と宗教との関わり、および、山地民や中国系住民の宗教実践における功徳概念の諸相などである。

研究会ホームページ
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kenkyuukatsudou/syakai-bunka/index.html

備考
・事前の参加予約は必要ありません。
・当日は、資料代として 200円をいただきます。
 
[ 研究会世話人]
杉島 敬志(京大大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
林 行夫(京大地域研究統合情報センター)
速水 洋子(京大東南アジア研究所)
伊藤 正子(京大大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
王 柳蘭  (京都大学大学院・アジアアフリカ地域研究研究科)

講演会(2008/05/12)

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日 時:2008年 5月12日(月) 16:00~18:00
場 所:吉田キャンパス本部構内・総合研究棟2号館(旧工学部4号館)4階第一講義室(AA401)
タイトル:北タイで森を守る人を支える~国際協力NGO:Linkの活動から~
講演者:木村茂(Link ~森と水と人をつなぐ会~代表)
講演概要:北タイではいま、森を守り、森とくらしてきた人たちが土地を追われ、貧困にあえいでいる。豊かな森林資源に囲まれてくらしてきた人たちはどのように森を追われ、貧しくなり、いま、何を求めて立ち上がろうとしているのか? また、私たち日本人のくらしはこういった貧困問題と関わりがあるのだろうか? 北タイで、住民による森林保全活動を支援する日タイ協同のNGO:Linkの現場からの報告。

バイオマスデザインとリファイナリー -競合から共存へ-(2008/05/09)

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日 時: 2008年5月9日(金)
場 所: 神戸大学百年記念館・六甲ホール (神戸市灘区六甲台町1-1)
参加費: 無料

共催: 日本農芸化学会(薮田セミナー開催補助による)
後援: NPO法人近畿バイオインダストリー振興会議バイオマス研究会

懇親会: 瀧川記念学術交流会館 (会費5,000円)
オーガナイザー: 植田充美 (京大農)、近藤昭彦 (神大工)、吉田和哉 (奈良先端バイオ)

開催趣旨
地球温暖化防止に向け、バイオ燃料生産や化成品合成の石油代替への転換などの原料植物の増産と改良への戦略と実践は急務である。そのためには、バイオ燃料生産プロセスを最適化する植物バイオマスを質的、量的に改良する「バイオマスデザイン」がキーテクノロジーとなる。世界初のバイオリファイナリーセンターが設立された神戸大学から、食糧との競合から脱却した新しいバイオリファイナリーを提言する。

プログラム (敬称略)
13:30~初めに 植田充美 (京大院・農)
13:10~御挨拶 福田秀樹 (神大院・自然)

【座長: 吉田健一(神大・農)】
13:15~13:40 発酵プロセスから要請される植物バイオマス
近藤昭彦 (神大院・工)

13:40~14:05 植物バイオマスの糖化技術について
澤山茂樹 (産総研・中国センター)

【座長: 中山英樹(奈良先端大・バイオ】
14:05~14:30 リグニンの代謝制御による木質バイオマスの改良
梅澤俊明、鈴木史朗 (京大生存圏研、京大生存基盤研)

14:30~14:55 モデル植物を用いた木質バイオマス改変へのアプローチ
出村 拓 (理研・植物科学センター)

【座長: 近藤昭彦(神大院・工】
14:55~15:55 根寄生雑草の防除による植物バイオマス増産
杉本幸裕 (神大院・農)

15:20~15:45 作物促進栽培へのチャレンジ
植田充美、黒田浩一 (京大院・農)

15:45~15:55 休憩

【座長: 黒田浩一(京大院・農)】
15:55~16:20 イネのカリウム/ナトリウム輸送体を利用した植物分子育種
吉田和哉 (奈良先端大・バイオ)

16:20~16:45 ホウ素トランスポーターを利用した植物生育の改善
藤原 徹 (東大・生物生産センター)

【座長: 吉田和哉(奈良先端大・バイオ)】
16:45~17:10 石灰質アルカリ土壌耐性植物の作出による植物生産性の向上
西澤直子 (東大院・農学生命)

17:10~17:35 植物生産性とソース/シンクバランス
横田明穂 (奈良先端大・バイオ)

【座長: 福崎英一郎 (阪大院・工)】
17:35~18:00 メタボロミクスと植物バイオテクノロジーの新展開
柴田大輔 (かずさDNA研究所)

18:00~18:25 急がれる植物バイオマス増産
新名惇彦 (奈良先端大・バイオ)

18:25~18:30 おわりに 吉田和哉 (奈良先端大・バイオ)

18:30~ 懇親会

マレーシアの総選挙に関する研究会(2008/05/04‐05)

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日 時:2008年5月4日(13:00-19:00)、5日(10:00-17:30)
場 所:京都大学中央研究総合2号館447大会議室
〒606-8501 京都市左京区吉田本町
(総合研究2号館は昨年度まで旧工学部4号館と呼ばれていた建物です。)

趣旨
2008年3月に実施されたマレーシアの総選挙で、結成以来これまで30年以上にわたって政権の座についてきた国民戦線(BN)は、政権を維持したものの、解散時の議席を大幅に減らし、また、連邦を構成する13州のうち5つの州議会で過半数を割るという歴史的な「大敗」を喫した。BNは1969年の民族衝突事件を契機に結成された民族・地域別政党の連合体であり、マレーシア社会を3つの民族と2つの州からなる5つのブロックに分け、各ブロックの代表者が政府を構成する「民族の政治」を行ってきた。今回の総選挙では選挙前に少数民族の権利拡大を求める政治運動が行われ、また、選挙で躍進した主要野党が連合して民族別によらないマレーシア政治を掲げており、これらによって「民族の政治」が終わりに向かうとの見方もある。民族の枠組を利用して民族内の改革を求める動き、民族間の関係を結びなおそうとする動き、そして地方の論理が絡み合い、マレーシア政治はどこに向かおうとしているのか。マレーシアの各分野の専門家による現地報告や分析をもとに、総選挙の結果と今後のマレーシア政治の行方を検討する。

プログラム:

5月4日(日) 13:00-19:00

基調報告「BN体制とは何か:仕組みと特徴」鳥居高(明治大学)

セッション1 BN体制の変容?――マクロ政治からの視座
「データで見る第12回総選挙結果の特徴」中村正志(アジア経済研究所)
「政治システムは変わるか――2008年総選挙における3分の2議席割れの政治的意味」金子芳樹(獨協大学)
「争点と政策空間の変容からBNへの投票行動を説明する」鈴木絢女(日本学術振興会特別研究員・東京大学)

セッション2 BN体制への対応(1)――民族別の改革の試み
「華人がいま代表者に求めている役割」篠崎香織(在マレーシア日本大使館)
「マレーシア・イスラーム党(PAS)の新路線と第12回マレーシア総選挙」塩崎悠輝(同志社大学大学院/在マレーシア日本大使館)

5月5日(月) 10:00-17:30

セッション3 BN体制への対応(2)――民族間関係の再編の試み
「新世代と『オールタナティブ・メディア』:総選挙の裏側で起こっていた地殻変動」伊賀司(神戸大学大学院)
「「新党」は政治変革をもたらすのか:マレーシア政治の視点から」川端隆志(外務省)

セッション4 「地方の論理」をどう読み解くか
「トレンガヌ・マレーの選択:なぜ、スイングしなかったのか」河野元子(京都大学大学院)
「なぜサラワクとサバではBNが「圧勝」したのか」森下明子(日本学術振興会特別研究員・京都大学)
「「サバBN圧勝」と「サバ人のサバ」のゆくえ」山本博之(京都大学)

総合討論

************************************************************************
主催:
関西マレー世界研究会(世話人:山本博之、河野元子)

共催:
京都大学地域研究統合情報センター
科学研究費補助金基盤研究A「ポスト・グローバル化時代の現代世界:社会の脆弱化と共存空間の再編」(代表・押川 文子)
科学研究費補助金基盤研究B「グローバル化時代の民主化と政軍関係に関する地域間比較研究」(代表・玉田 芳史)
京都大学東南アジア研究所『比較の中の東南アジア』研究会
東南アジア学会関西例会
日本マレーシア研究会関西例会

企画・運営
山本博之、河野元子、鈴木絢女、村上咲

地域研・全国共同利用研究報告会(2008/04/26‐27)

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日 時:2008年4月26日(土) 13:30~18:00
場 所:京大会館 102会議室   http://www.kyodaikaikan.jp/access.html

プログラム>>PDF


日 時:2008年4月27日(日) 9:00~17:30
場 所:京大会館 102会議室   http://www.kyodaikaikan.jp/access.html

プログラム>>PDF

東南アジアの自然と農業研究会 第135回定例研究会(2008/4/18)

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日 時:2008年4月18日(金) 16:00〜18:00
場 所:東南アジア研究所 東棟2階第1教室
京都市左京区吉田下阿達町 46
川端通り荒神橋東詰め

話題提供者:矢ケ崎 朋樹 (財団法人地球環境戦略研究機関)

発表テーマ:「自然環境の『資源性』を評価する-植物社会学からのアプローチ」

「保存食にするゼンマイ」、「炭(燃料)に利用されるコナラ」、「屋根葺きに使うススキ」、「神事の場であるタブノキ林」のように、地域に自生する植物は多様な目的の下で資源として有効利用され、その土地に暮らす人々の生活文化の基盤を支えてきた。しかし、今日の日本では、輸入木材や化石燃料への依存度の高まりを背景に人々の世代交代も相俟って、身近にある植物資源の保護と利用に関する知識・技術の伝承が急速に途絶えてきており、そのことが管理放棄に伴う森林の荒廃、ひいては災害の激甚化を招くなど、多くの問題を派生させている。植物を「資源」として利用する人間の叡智がその価値とともに次第に忘れ去られつつあり、このことが、自然環境と人間活動(生業・生活文化)との調和を通して維持・形成されてきた地域固有の景観(例えば里地里山)の持続可能性を脅かすと同時に、保全を考慮する上での阻害要因になっていると考えられる。

 自然環境の保全を考慮する際には「自然性」が重要視される場合が多い。例えば、植物群落については、人の手が加わっていない自然植生に対して最も高い評価がなされる一方、人為的影響の下で成立した代償植生は低く評価される。しかし、自然環境と人間活動(生業・生活文化)との調和を通して維持・形成されてきた里地里山においては、「自然性」の視点だけでは計り知れない多様な"保全のインセンティブ"が内在しており、既存の手法では適切な評価結果が得られない場合がある。そこで、発表者は、植物社会学的な基礎研究に取り組むなかで、「自然環境の保全のインセンティブとは一体何であるのか?」という問題を前提として、自然環境の基盤を成す植生(植物群落)を対象に「保全のインセンティブに関連する"多様な特性"を表現するための手法開発」に着目してきた。

 本発表では、植物群落に備わる多様な特性のうち、とくに、人々の暮らしに役立つ性質(以下、この性質を「資源性」と呼ぶ)を取り上げ、「資源性」の側面から植物群落を評価する試みについて紹介する。日本国内の里地里山を対象とした事例研究では、「食材・薬材・飲料」、「建築材」、「農具・漁具・猟具・民具」など、「資源性」を指標する15項目(以下、「資源特性」と呼ぶ)を設定し、植物種/群落の利用に関わる民間伝承・記載等の収集・分析を行った。この結果、

   * 森林はすべての資源特性を包含した多特性空間であること
   * 「資源特性の多様性」の観点では、「水田の保全」は「森林の保全」と同様の意味があること

などが示唆された。

 本研究における評価手法をベースに、植物利用の民間伝承に関する情報収集や他地域との比較分析を更に行うことで、植物群落に関する資源特性、地域特性(固有性)をより的確に具現化することが可能になると考えられた。ひいては、そのことが、自然環境保全のインセンティブ形成の役割を果たし得ると考えられた。

■WEB SITE:
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/seana/

第148回アフリカ地域研究会(2008/04/17)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
第148回アフリカ地域研究会

日 時:2008年4月17日(木)15:00 ~ 17:30

場 所:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
(京都市左京区吉田下阿達町46)
共同棟(新館)3階共同講義室(307号室)

演 題1:東アフリカ牧畜地域における貧困問題の複雑さ:ステレオタイプに異を唱る

講 師:ピーター・D・リトル教授
(エモリー大学、教授/京都大学、客員教授)

要 旨:
東アフリカの乾燥地域および半乾燥地域(ASAL)には主として牧畜民が生活 しているが、この地域は最近、旱魃と大洪水にみまわれており、そのことによってこの地域に山積している貧困や低開発、そして政治的な周辺化といった問題が、あらたに注目されるようになった。のどの渇きを訴える栄養失調の子供たち、月面のような荒涼とした風景、そして骨と皮ばかりになった家畜をつれた苦悩する牧畜民といったイメージがマスメディアに氾濫し、政府機関や国際組織、NGOなどは、いつものように食糧援助などの支援を呼びかけ始めている。そしてアフリカの貧困などの窮状を理解し、それを軽減しようとする動きは、政治家や国際的な有名人、研究者、そして活動家や現場にかかわる人々など、多方面から大きな注目を集め続けている。

しかしながら、このような深甚なる関心にもかかわらず、アフリカの農村部(とくに牧畜社会)において、いったい何が貧困問題をひきおこしているのか、それはどのように査定すべきなのか、そしてそれを解決するために何をなすべきなのかについては、ほとんど意見の一致がみられないのである。

ケニア北部に分布する牧畜社会は、アフリカ大陸のなかでもっとも脆弱 (vulnerable)な集団のひとつである。この発表では、この地域において実施された学際的な研究によって得られた資料にもとづいて貧困という問題をとりあげ、収入/支出のバランス、地理的な辺鄙さ、あるいは市場への統合といった平凡で陳腐な考え方にもとづいて問題を解決しようとすることに異議をとなえる。そして、そうした月並みな議論は多様な生計活動(livelihood)や貧富の差を認識しそこない、「牧畜民」を均質化(homogenize)していることを論ずる。開発援助において、牧畜民はおしなべて貧困問題をかかえているといったラベル(ステレオタイプ)をでっちあげることは、牧畜社会に対する外部からの関心をかき立てることはあっても、牧畜民自身の生計を強化することにはつながらないのである。

演 題2:アフリカにおけるアイデンティティの構築と社会史:時間と空間を超えた権力と富のエコシステムとアンソロスケープ

講 師:ローレンス・フリント博士 (セネガルに拠点を置くNGO・ENDA-TMの傘下にあるエネルギー・環境・ 開発計画の調査コーディネーター /コペンハーゲン大学アフリカ研究センター、研究員/バーミンガム大学西アフリカ研究センター、研究員)

要 旨:
世界のいかなる地域もそうであったように、かつてのアフリカにおいても、 権力と富は、氾濫原や河川のデルタのような生産性の高い核心的な生態環境のなかで発生し、そして管理されていた。そして、もっとも生産性の高い生態系は、しばしば紛争の場所ともなった。このような生産性の高い核心的な土地は、人々の定住地や、あるいは人々の英知が結集する場所となりうるポテンシャルがあるため、周囲に対しても影響力をもった。こうして、拡大と支配の過程を生み出す有利な生態的条件は、人々の形而上学的な意識にも影響を及ぼした。人々はそれらを、自然のランドスケープや、さまざまな物質やサービスを提供できる生産性の高い核心地に根ざしたアイデンティティやメンバーシップといった心理的な徽章として身につけるようになった。

権力と富は、生態環境の動態によって媒介され、生産性の高い核心的な地域へと集中するようになった。生態的バランスのいかなる変化も、社会および政治・経済的現状を、ただちに壊滅させるかもしれないインパクトをもつ。人の移動や人口増加、あるいはグローバルな新しい力の移入――政治、経済、社会的な求心性と結束を我がものにしようとするヨーロッパ系やアラブ系の商人、あるいは奴隷商人や宣教者などの到来――にともなって、これらの資源を管理しようとする競争相手が常に増加することになった。

ヨーロッパ植民地主義の到来によって、権力や富、あるいは精神的な充足感の中心地は、従来の中心地から徐々に離れていった。そして、こうした中心地は、それまで多くのアフリカ人にとって不可思議で実体がなく、架空上の存在であるようなよくわからない場所へと移動した。近代的な権力と富の象徴的な中心地への忠誠心を(アフリカ人に)求めようとしても無駄に終わった。植民地的な権力の産物に人々が出会うとき、たとえばヨーロッパ人が植民地期につくった大都市に移住したようなとき、彼らは心をこめて歓迎されるどころではなく、周辺化されたり無視されたりした。そして歴史文化的なメンバーシップやアイデンティティのシンボルへと回帰していくことになった。

本発表では、社会、政治、経済的過程がおこる中心地の移動や、アイデンティティの構築の性質に焦点をあて、またそこからこぼれおちるものにも目を配る。また気候変動のような変化をもたらす媒介物についても議論する。

ISS連携フェローサイドル教授授業開始(2008/04/14)

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日 時:2008年4月14日 16:30 - 18:00
場 所: Institute of Sustainablity Science (Uji Research Building 502)

農村開発における地域性(2008/04/07)

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日 時:2008年4月7日(月) 14:30~17:00
場 所:京都大学東南アジア研究所東棟2階セミナー室

バングラデシュJICA住民参加型農村開発プロジェクト・フェーズ2のProject 
DirectorのNaziullahさんとKalihati郡Rural Development OfficerのBimolさ
んがJICA研修で来日され、4月7日より、亀岡、山口、滋賀、東京(アクション
プラン作り)で研修されます。

今回の研修の目的は、日本の地方行政と住民組織の概略と、現在日本の地方が主
体的に行なおうとしている「住民参加(主体)型農村開発(地域おこし)」の現
場を見てもらうことです。地方行政レベルでの研修制度、行政とNPO・大学との
地域レベルでの協働、経済・インフラ中心から文化と住民のやる気を起こす仕掛
けへの農村開発のシフト、などなど、PRDP2の今後展開になんらかとヒントに
なっていただければよいと、企画されました。

4月7日 午前中に亀岡市の市長表敬、亀岡市に立地し、亀岡市・地元NPO・住
民とがっぷりと組んで地域おこしを側面的に支援している「亀岡モデル」を実践
している京都学園大学関係者との意見交換、その後 以下の予定を組んでいま
す。4月7日は大学院の入学式、16:30~オリエンテーションと予定が重なり、
大変申し訳ありませんが、興味のある教員、院生は、15:00~17:00の研究会への
参加を歓迎致します。JICA国内研修の現場や、バングラデシュ住民参加型農村開
発研究プロジェクトを知っていただくよい機会となるとともに、皆さんのご意見
やアイデアを是非お二人のアクション・プログラムの作成に反映させたいのです。


14:30 京都大学東南アジア研究所 所長表敬
15:00~17:00 
「農村開発における地域」
ーバングラデシュJICAプロジェクト住民参加型農村開発フェーズ2
プロジジェクトダイレクター、カリハテイ農村開発官の日本国内研修に関する研究会

  1. 研修のオリエンテーション(安藤・矢嶋)
  2. 参加型農村開発プログラム(PRDP2)に向けてアクション・プラン作成に向
    けたお二人の発表と意見交換

17:30~ 歓迎会(京大会館のレストランなどを予定しています)

第 19回 映像なんでも観る会 (2008/04/03)

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「東南アジア史研究の資料と方法」研究会(2008/03/31)

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日 時:2008年3月31日(月) 10:30~17:30
場 所:東南アジア研究所 東棟 E207

プログラム:
午前の部 10:30-12:15
「はじめに」(小泉順子 東南アジア研究所)
「英領マラヤにおける人口統計の変遷とマレー人概念の形成」
(坪井 祐司 学習院大学)
「センサスと教科書―英領マラヤのマレー語学校教育における植民地的知の現地
化」(左右田直規 東京外国語大学)

午後の部 13:30-17:30

「仏領コーチシナの地方統治と人口の把握をめぐって」(高田洋子 敬愛大学)
「135の民族から成るミャンマーの成立」(伊東利勝 愛知大学
(休憩)
「18世紀末葉スペイン領フィリピンにおける「パドロン」について(仮)」
(菅谷成子 愛媛大学)  
「1778年中越国境密入国事件を通してみるベトナム国家の人的把握と「外国
人」」(蓮田隆志 大阪大学)
(休憩)
全体討論

映像制作報告会(2008/03/29)

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日 時:2008年3月29日(土) 13:00~17:30
場 所:京都大学大学院アジア・アフリカ 地域研究研究科共同棟3階セミナー室(307) http://www.kyoto-u.ac.jp/access/kmap/map6r_m.htm

趣旨: 近年、撮影・編集機材の利便化や低価格化によって、 研究公表の手段として映像作品を制作する研究者が増えています。作品を発表し議論する場も、人類学映画祭や学会を中心にひろがり、映像を通した国際 規模の研究交流が活発に展開されつつあります。 そのようななか、本会では京大の研究者が今年度制作した映像作品の上映と作品テーマの報告を行い、 来年度開催される学術映画祭や学会への出品にむけ、 作品のブラッシュアップを目的にした議論を行います。開発と環境問題、民俗芸能の継承、生業経済の変容等、現代社会をとりまく諸問題に、映像作品を通し、地域や学問の枠を越えてアプローチします。

コーディネーター : 川瀬慈(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

講評: 北村皆雄 (ビジュアル・フォークロア代表、映像民俗学の会主宰) http://www.vfo.co.jp/ja/home/kitamura.htm

クリストファー・フライマン(映像作家)
http://www.ctrumpet.com/

作品の詳細 (上映順)

1.東北タイの漁具トゥム・ヤイ -失われた遺産と人々-
木口ゆか (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)


漁具は文字通り、魚を捕らえるための道具である。その利用の 背景をみると、人々の自然環境への深い洞察や社会的な関係が 見えてくる。トゥム・ヤイは全長6-7mになる回遊性の魚を捕ら える竹製の漁具で、東北タイを流れるムーン川河口付近に漁場 がある。地元住民は音やにおいを使って回遊魚を漁具に呼び込 む技を確立している。だが1994年、パクムンダムが建設された 影響で魚は激減し、漁は中断されていた。ダム反対運動に起因 する2002年以降のダム水門開放は一定の魚の回遊を保障し、漁 は復活をみているが、政治的な要因で不安定な水門開放の実施 に影響されている。本作品は、漁具利用の変遷から人々とダム の関係を映し出す試みである。

作品の長さ18分
使用言語 ラオス・タイ語(日本語字幕)
撮影場所 タイ、ウボンラチャタニ
撮影年 2001-2005年
キーワード 漁具、ダム開発、東北タイ

2.ベトナム中部高原のゴング文化
柳沢英輔(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)


ベトナム中部高原の山岳少数民族は、ゴングを重要な儀礼や 祭礼において演奏してきた。ゴングは音程が外れたり壊れた りした時に調律(修理)する必要があるが、その音階は地域 ごとに異なるため、調律者は優れた技術を持ち音階の違いに 習熟している必要がある。本作品では、現在活動している 数少ないゴング調律者であるゾーチャムベット氏とゴング 演奏が重要な役割を担う儀礼としてジャライ族の墓地放棄 祭などを取り上げる。

作品の長さ25分
使用言語 ベトナム語、ジャライ語、 バナ語、英語(日本語字幕)
撮影場所 ベトナム社会主義共和国、 コントゥム省、ジャライ省
撮影年2007年、2008年
キーワード:ゴング、少数民族、音文化

3. JAPANESE COURT DANCE - Dance of Shintoism- 
紺屋あかり(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

2007年に開催された成川神舞の記録。400年前、南方神社で発祥 した神事のひとつ。昭和2年に南方神社が火災に遭い、神社の 古文書含め、神舞に関わる全ての資料を焼失してしまう。 よって、今日では舞のもっている本来の意味や発祥の起源など を知る人がおらず、全容を詳らかにすることができない。 以来、神舞の舞及び楽は口伝によって受け継がれてきた。 戦争のために何度か中断したが、昭和47年に谷垣はるえ氏が 発表した調査記録「南方神社と神舞」を基礎に、成川青年会 が働きかけて復活させた。以来、今日まで3年ごとに舞われ ている。

作品の長さ 10分
使用言語 日本語(英語字幕)
撮影場所鹿児島県指宿市 山川町成川
撮影年 2007、2008年
キーワード 神舞、口伝 
撮影 紺屋あかり
編集 紺屋あかり・新井一寛

4. ブロジ-ザンベジ川氾濫原のロジ生活誌-
岡本雅博(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)


ザンベジ川上流域に広がる氾濫原を居住域としてきたロジは、 ザンベジ川の季節的に起こる洪水とともに生きる人々である。 彼らの暮らしや儀礼などをとおして、ロジと氾濫原との深い つながりを描く。

作品の長さ 10分程
使用言語 ロジ語(日本語字幕)
撮影場所 西部州、ザンビア共和国
撮影年 1999年~2002年
キーワード 氾濫原、王国、ロジ

5. Ring making by a silversmith in Mongolia
風戸真理 (京都大学地域研究統合情報センター) 


モンゴル国ウランバートル市に拠点をおいて活動する一人の 金銀鍛冶師が一個の銀の指輪を完成させるまでの工程。彼は 兵役中の同僚から鍛冶技術を見て習い、約20年間金銀鍛冶を おこなっている。ふだんは自宅で子どもを見ながら受注生産 し、夏は地方に巡回に出る。

作品の長さ 25分
使用言語 モンゴル語(英語字幕)
撮影場所 ウランバートル市、モンゴル国
撮影年 2007年
キーワード technology, silver, Mongolia

6.採る、捕る、獲る、ドンゴを撮る!
"Bisso na Bisso (Among us)": Gathering, Catching, Hunting, Filming and Beyond.
大石高典(京都大学大学院理学研究科)


ドンゴ村は、コンゴ共和国と境を接するカメルーン東南部 最果ての村の一つである。 コンゴ盆地の一角をなす熱帯雨林のなかに、著名な森の民 "バカ・ピグミー"とともに漁労農耕民"バクエレ"が住んで いる。農耕民とはいえ、森の生活に狩猟・採集、漁労は欠 かせない。この映画では6年間をかけて撮影した映像記録を 用いて生業のワザとココロを描いた。

作品の長さ 25分
使用言語  フランス語、バクエレ語、バカ語 (一部日本語字幕)
撮影場所 東部州ブンバ・ンゴコ県ムルンドゥ郡ドンゴ村、 カメルーン共和国
撮影年 2002-2008年
キーワード: Tropical rainforest; Subsistence Techniques; Communication Process

7.ホー・サホン:魚たちの回廊
木口ゆか(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

メコン河本流、ラオスとカンボジア国境近くにあるコーンの 瀑布群。滝を上がれない魚はホー・サホンと呼ばれる水路を 通り、上流に向かっている。古くからこのことを知っていた 地元の人々は、様々な漁法を編み出し、回遊する魚を捕らえ 暮らしてきた。だが、ここに、水力発電ダムを作る計画が持 ち上がっている。

作品の長さ 未定
使用言語 ラオス語
撮影場所 ラオス人民民主共和国、チャンパサック県 
撮影年 2008年 キーワード メコン河、ダム、内水面漁業

第1回「世界を対象としたニーズ対応型地域研究推進事業」研究報告会(2008/03/28)

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日 時:2008年3月28日(金) 14:00~16:30
場 所:京都大学東南アジア研究所東棟2階セミナー室

文部科学省委託事業
「世界を対象としたニーズ対応型地域研究推進事業
―南アジ ア周縁地域の開発と環境保全のための当事者参加による社会的ソフトウェア研究―」

 <事業目的>
「開発と環境保全の両立」という二律背反的なグローバル・イシューに挑戦する ため、南アジア周縁地域のバングラデシュとネパールで活動する現地NGOとの共 同作業により、開発と環境保全に実践的にかかわっているNGOや住民などの当事 者的社会的ニーズと個々に蓄積している経験知を分析、整理、相互学習し、報告 書、参加型アクション研究計画にまとめる。日本の南アジア地域に対する国際協 力の進展に貢献・活用できる「社会的ソフトウエア」を事例的に実践型地域研究 の成果として提言することを目的とする。

 14:00-14:10
「事業紹介―実践型地域研究の摸索―」
(安藤和雄 京都大学東南アジア研究所)

14:10-15:10
「サイクロン被害で活躍するNGOの現場より」
(南出和代 京都大学地域研究統 合情報センター)

15:10-15:50
「平成19年度事業活動進展中間報告」
(矢嶋吉司 京都大学東南アジア研究所)

15:50-16:30
総合討論
※東南アジア研究所共同研究会「農村開発における地域性」との合同研究会です。

京都人類学研究会3月例会(2008/03/27)

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日 時:2008年3月27日(木) 18:00開場 (18:30 開始)
場 所:京都大学総合人間学部棟1207講義室(2階北東角)

会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい。
アクセスマップ:http://www.kyoto-u.ac.jp/access/kmap/map6r_ys.htm

【演題】
プレイバック探検映画―デジタル映像人類学に残された課題―

【発表者】
飯田卓氏(国立民族博物館・研究戦略センター・助教)

【要旨】
昭和30年代、日本の人類学者が組織するエクスペディションには、しばしば記録映画の取材班が随行していた。こうしたことがみられた背景には、 1) 各種メディア企業や一般市民の海外渡航が不自由で、2) 研究者の資金がかぎられており、3) 広告でなく興行を主たる収入源とする映画産業が隆盛していた、という特殊な時代状況をあげられる。いわば、人類学と映像マスメディアの蜜月時代だったといえよう。ひるがえって50年後の現在、資金的にも技術的にも、マスメディアに依存せずに研究用動画を撮影できる時代になっている。マスメディアに頼ることなく、映像人類学を実践する基盤が整いつつあるのである。あらためて50年前をふりかえることで、残された課題とこれからの映像人類学の指針を提示し、今後の議論に供したい。

【備考】
*事前の参加予約は必要ありません。
*当日は、資料代として200円をいただきます。
*京都人類学研究会は、京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ大学院生・研究者がその研究成果を報告する場です。どなたでも自由に参加いただけます。

 

第36回「東南アジアの社会と文化」研究会(2008/03/21)

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日 時:2008年3月21日(金) 16:00~18:00 (15:30 開場)
場 所:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
中央総合研究棟(旧・工学部 4 号館)4 階 会議室(AA447) http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html

話題提供者:伊藤友美氏(神戸大学)

演題:タイで上座部比丘尼サンガの復興は可能か?
―出家の正当性をめぐる諸問題―
元来、仏教には男性出家者集団である比丘サンガとともに女性出家者の比丘サンガが存在していた。比丘尼サンガは、ブッダが叔母のマハーパジャーパティーを最初の比丘尼として出家させて以来、インド各地にその足跡を残し、アショーカ王の娘サンガミッター長老尼によって、セイロン島に伝えられた。その後、セイロン島の比丘尼サンガは、10世紀末ないし11世紀までに滅んだ。東南アジアには、大陸部・島嶼部とも、比丘尼サンガが存在したという議論の余地のない碑文の証拠は発見されていないという。現代に至るまで、長らくスリランカ、タイなどの上座部仏教圏の国々では、女性の比丘尼出家は不可能なものと受け止められてきた。  

1996年12月、上座部仏教を信仰する10名のスリランカ人女性が韓国のサンガから受戒し、上座部仏教の比丘尼として出家した。これが契機となって、以後、スリランカでは、比丘尼ないし沙弥尼(比丘尼となる前段階の見習いの尼僧)として出家する女性の数が着実に増加し、2004年半ばには、比丘尼約400名、沙弥尼約800名にまでなった。スリランカ上座部仏教では、比丘尼サンガの復興がほぼ定着しつつあるといえる。

スリランカにおける比丘尼サンガの復興は、タイ人の女性仏教徒にも影響を及ぼした。2001年2月、元タマサート大学文学部准教授チャスマン・カビラシンは、スリランカで上座部仏教の沙弥尼として出家し、タンマナンターと名乗った。タイに帰国したタンマナンターが、タイの比丘と同様に剃髪し、黄衣を着用した姿でテレビに出演すると、女性の出家の可否・比丘尼サンガの復興の是非をめぐって、タイで盛んに議論が交わされるようになった。タイ人女性の比丘尼出家に対する関心は、タンマナンターが比丘尼になった2003年ごろをピークに高まり、報告者が知り得た限りでは、2007年3月までに34名のタイ人女性が上座部の沙弥尼として出家し、2007年7月末までにそのうちの7名が比丘尼として出家した。しかし、2007年5月までに、11名の沙弥尼と比丘尼が黄衣の着用を断念し、白衣で在家戒を守る在来の女性修行者メーチーないしウバーシカーに戻っている。こうした状況は、タイの女性たちが沙弥尼ないし比丘尼になることに対し、決して無関心ではないにもかかわらず、タイ社会において、女性が男性の比丘と同じ黄衣を着用し出家者として生きることが決して容易ではないことを物語っている。つまり、タイでは、沙弥尼ないし比丘尼としての出家の正当性が十分な認知を得ていないのである。

本報告では、従来、不可能であると考えられてきた上座部比丘尼サンガの復興が、どのような根拠を元に試みられているのか、またタイのサンガ、メーチー、出家者を支える在家仏教徒のコミュニティは、沙弥尼・比丘尼に対し、どのような態度を取っているのか、そして彼女たちの出家の正当性がなぜ不安定であるのかについて、検討していきたい。
備考
  • 事前の参加予約は必要ありません。
  • 当日は、資料代として 200円をいただきます。

[ 研究会世話人]
  • 杉島 敬志(京大大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
  • 林 行夫(京大地域研究統合情報センター)
  • 速水 洋子(京大東南アジア研究所)
  • 伊藤 正子(京大大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

"Japanese Works: Documentary Film and Visual Anthropology 2008 in Damascus"(2008/03/17-18)

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"NETWORKING BETWEEN MIDDLE EAST AND JAPAN "(2008/03/15-16)

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Myanmar Seminar(2008/03/11)

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Joint Workshop on "Populism in Asian Clothes" (2008/03/07-08)

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Japanese Film Festival for Visual Anthropology and Documentary Film(2008/03/06-07)

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A special seminar on Indonesian Economy(2008/03/03)

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東南アジア国軍人事の政治学 (2008/03/01)

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日 時:2008年3月1日(土) 14:00〜18:00
場 所:共同棟3階セミナー室(307室)※開催場所が変更となりました。

司会
岡本正明(京都大学)

PM02.00 - PM02.30
山根健至(立命館大学)
「フィリピン国軍将校の昇進過程と政治家
―任命委員会を中心に―」

PM02.30 - PM03.00
玉田芳史(京都大学)
「タイの軍人事と2006年クーデタ」

PM03.00-PM03.15
coffee break

PM03.15 - PM03.45
中西嘉宏(京都大学)
「ミャンマー長期軍政下の国軍人事と政治対立のパターン」

PM03.45 - PM 04.15
本名純(立命館大学)
「国軍改革と人事の政治:ユドヨノ政権期を中心に」

PM04.15 - PM04.30

PM04.30 - PM05.00
コメント:
白石隆(政策研究大学院大学)
片山裕(神戸大学)

PM05.00 - PM05.15
コメントへの返答(各自5分程度)

PM05.15 - PM06.00
自由討論

ワークショップ「近代アジアのコレラ-環境・社会・国家」(2008/02/23)

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日 時:2008年2月23日(土) 13:00〜18:00
場 所:エル大阪(大阪府立労働センター)南館7階 南74室
540-0031 大阪市中央区北浜東3-14
地下鉄谷町線・京阪電鉄「天満橋」駅から西へ300m
TEL: 06-6942-0001 FAX: 06-6942-1933
URL: http://l-osaka.or.jp/pages/access.html

ワークショップ「近代アジアのコレラ-環境・社会・国家」
“Cholera in Modern Asia: Ecology, Society and State”

趣旨:
21世紀に入って、「地球温暖化」問題が象徴的に示すように、グローバルな課題としての環境問題が大きくクローズ・アップされている。また、新型インフルエンザのような、グローバルな規模の疫病の危機が取り沙汰されている。今日、このようなグローバルな課題の解決は、前世紀以上にさし迫った問題として登場している。

19世紀のコレラ流行は、まさにパンデミック(世界的流行)として、幾度も世界を席巻し、多くの教訓を残してくれた歴史的事例である。例えば、19世紀後半にヨーロッパ諸国を中心に数度にわたって開催された「国際衛生会議」(International Sanitary Conference)では、コレラの病因論や対策(検疫が有効か否か)をめぐって各国が激しく対立し、このような会議において合意を得ることが如何に難しいかを今日に伝えている。  

さて、本ワークショップでは、上記のような今日的な問題意識も秘めながら、歴史研究の視角から、19世紀アジアにおけるコレラ流行の様々な側面が取り上げられる。第一部では、グローバルな現象としての19世紀コレラが、地域・社会の環境や文化に応じて、如何なる発現をしたのかを問題にする。第二部では、グローバルな現象としての19世紀コレラに対する、地域・社会の対応が、主として国家の側面に留意しながら論じられる。

なお、会議での報告・コメントは、主として日本語で行なわれる予定であるが(ただし、鐘女史の報告は英語で行なわれる)、討論等では英語も使用される。

第一部「環境と社会」(13:00~15:15)
  • 脇村孝平(大阪市立大学)
    「水不足と水汚染-英領期インドのコレラ流行と半乾燥性気候」
    “Water Scarcity and Water Pollution: Cholera Epidemics and Semi-Arid Climate in British India”
  • 鈴木晃仁(慶応大学)
    「養生と衛生的市民-江戸から明治におけるコレラ対策の連続性について」“Yojo and Hygienic Citizenship: Continuity in Reactions to Cholera in the Late Edo and Meiji Period”
  • コメント:永島剛(専修大学)
第二部「社会と国家」(15:45~18:00)
  • 市川智生(横浜国立大学大学院)
    「日本のアジア・コレラ流行と開港場長崎」
    “Asiatic Cholera Epidemics in Modern Japan and the Role of Treaty-Port Nagasaki”
  • 鐘月岑 Yuehtsen Julietta Chung(国立清華大学-台湾)
    「衛生の帝国-中国海関の検疫行政」
    “Empire of Hygiene: The Quarantine Service of the Chinese Maritime Customs, 1873-1945.”
  • コメント:福士由紀(一橋大学大学院)  

研究会終了後、午後6時半より、懇親会を企画しています。

主催:科学研究費補助金・研究プロジェクト「日本の近代化と健康転換」(基盤研究(B)、研究代表者:鈴木晃仁)

東南アジアの自然と農業研究会 第134回定例研究会(2008/2/15)

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日 時:2008年2月15日(金) 16:00〜18:00
場 所:東南アジア研究所 東棟2階第1教室
京都市左京区吉田下阿達町 46
川端通り荒神橋東詰め

話題提供者:佐々木綾子(京都大学大学院農学研究科)

発表テーマ:「タイ北部山地における伝統的チャ栽培を軸とした生業戦略とその選択要因」
タイ北部山地にみられる発酵食用茶「ミアン」の生産を目的とした伝統的な林内チャ樹 園、いわゆる「ミアン林」は、原植生に近い多層森林構造を維持できることから、森林と 調和的で持続的なアグロフォレストリーと評価されてきた。しかし近年における社会構造 変化に伴うミアン林利用の動向と、生業としての経済的評価は十分行われてこなかった。 長期的な社会経済分析は、「ミアン林」の持続性評価のみならず、タイ北部森林景観の将 来的予測にも貢献が期待される。本論文では、1970年代の調査資料の残るミアン生産村 において、過去30年にわたる生業の変容とその要因を明らかにするとともに、生業変容に 伴う慣習法による土地利用慣行ならびに個人の資源用益権に関する概念の変遷を分析した。 その結果、1980年代前半には道路などのインフラ整備に伴いミアン生産と労働人口流入 の拡大が進行したが、その後は市場の縮小に伴い生産規模、人口ともに減少し、村の経済 状況は急速に衰退したことが明らかとなった。しかし2001年から始まったタイの緑茶ブー ムを契機としてミアンから飲料茶生産への転換がはかられ、村民主導の直接出荷経路の構 築がこの転換をさらに加速した。このような生業の変容に伴い、慣習法において個々のチャ 樹に限定されていた個人の用益権の範囲は、作物導入の場としての土地自体にまで拡大さ れ、他作物への転換も視野に入れた慣習法変容の可能性が認められた。このようなミアン 生産村内部の変化は、今後のタイ北部山地の森林景観の維持にも影響を及ぼす可能性を指 摘した。

第 18 回 映像なんでも観る会 (2008/2/15)

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日 時:2008年2月15日(金) 14:00~17:30
場 所:京都大学旧工学部4号館4階大会議室
主催:映像なんでも観る会

科学研究補補助基盤研究(B)
   「地域研究におけるメディエーションの実証研究」(代表者:阿部健一) 

14:30-16:00上映

16:00-17:00坂上監督講演とディスカッション


「LIFERS ライファーズー終身刑を越えて」 
坂上香監督・編集 2004年/日本/91分/out of frame

受刑者が300万人を超える米国。そこには10万人あまりのLifers(終身刑、もしくは無期刑受刑者)たちが存在する。彼らは殺人や強盗などの深刻な犯罪を犯し「更生不可能」というレッテルをはられた人びとであり、社会から忘れられた存在である。
そんなLifersが参加している犯罪者の更生プログラム『AMITY(アミティ)』がある。カリフォルニア州・サンディエゴ郊外にあるRJドノバン刑務所。再犯率が他の刑務所と比べて3分の1も低いこのプログラムでは、約200人の参加受刑者たちが「自分がなぜ犯罪を犯すようになったのか」の問いに徹底的に向きあう。そして、それぞれが罪の償いを模索し、どのような未来を生きたいかというビジョンをつくっていく。

*作品に関する詳細は以下のサイトをご覧下さい。
http://www.cain-j.org/Lifers/contents.html

坂上香 ドキュメンタリー映画監督/津田塾大学教員。

1965年大阪生まれ。丸9年テレビドキュメンタリー制作に携わり、2001年に業界を去る。2002年以降、自主製作・上映活動を行う。2003年から大学の常勤でメディア文化、映像論から制作系のゼミや海外フィールドワーク実習まで幅広く担当。2004年製作の「Lifersライファーズ 終身刑を超えて」は、取材対象者らと10年に渡る信頼関係を築くなかで創った作品。NY Independent Film and Video Festival の海外ドキュメンタリー部門最優秀賞、カトリック映画賞などを受賞。日米の矯正施設での上映や、薬物依存者らとのトーク上映会など、ユニークな映像空間の演出も行っている。喪失した希望を、いかに取り戻していくことができるのかということに関心がある

地域情報学研究会(2008/2/12)

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地域情報学研究会・JCAS地域研究コンソーシアム研究会共催
基盤(S)地域情報学の創出ベトナム研究班活動報告

日 時:2008年2月12日(火) 13:30~18:00
場 所:京都大学東南アジア研究所 東棟1階会議室

参加対象 オープン

1.桜井由躬雄(東京大学名誉教授)
「ハノイのハンマー,キムリエン地区における現地調査報告」

2.岩城考信(法政大学大学院博士課程)
「20世紀初頭のバンコク地籍図GISデータベースの構築とその利用」

3.Ho Dinh Duan(東南アジア研究所外国人研究員)
「Studies on Hanoi Urban Transition in 19-20c. based on GIS/RS」

4.Truoung Xuan Luan(ハノイ鉱山地質大学准教授)
「The Development and Urbanization Process of Thang Long –Dong Do–
 Ha Noi from the GeoInformatics Approach」

5.米澤 剛(東南アジア研究所研究員)
「ハノイの詳細DEMを用いた都市変容分析」

(研究会終了後、懇親会を予定)

第二回「大陸部新時代」研究会(2008/02/12)

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日 時:2008年2月12日(火) 15:00〜18:00
場 所:京都大学本部構内 工学部4号館4階会議室(AA447)

※ 京大へのアクセスと構内マップについては、以下のURLを参照し
てください。工学部4号館は、百万遍の交差点からすぐの建物です。
http://www.kyoto-u.ac.jp/access/kmap/map6r_y.htm

【報告】
  1. 佐藤(伊藤)まり子(総合研究大学院大学 博士課程)
    「「聖室(Thanh That)」に集う人々 
    ―現代ベトナム社会の実相に関する一考察―」
  2. 田中浩典(東京外国語大学大学院 博士後期課程)
    「南ベトナムにおける大乗・上座仏教の接触 ―ベトナム乞士派仏教の形成と展開を通して―」

研究と実践を架橋する地域研究の未来(2008/02/08)

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日 時:2008年2月8日(金) 10:00〜17:30 
場 所:時計台記念館 国際交流ホール(I~III)

「魅力ある大学院教育イニシアティブ」プログラム 実施委員会
『研究と実践を架橋する地域研究の未来―国際社会の現場からの提言―』

趣 旨:今回のシンポジウムは、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)が、 平成18年度-19年度の2カ年にわたって実施した「魅力ある大学院教育イニシアティブ」(文部科学省/日本学術振興会)による教育プログラム「臨地教育 による実践的研究者の養成-アジア/アフリカ地域研究教育におけるフィールドワークとインターンシップを活用した研究者養成コースの導入」の最終成果発表 の機会として企画されました。

本研究科は、このプログラムを通じて、のべ100人以上の学生と教員をアジア・アフリカの現場に派 遣し、臨地教育(オンサイトエデュケーション)と臨地研究(フィールドワーク)をおこないました。本プログラムの特色のひとつである、現代的諸問題を研究 課題とする「問題発見型フィールドワーク」では、地域に密着した長期のフィールドワークのなかから、アジア・アフリカの諸地域が直面する多様な問題への関 心と、地域研究手法によるアプローチがこれまで以上に培われたと考えます。また、このプログラムではインターンシップを導入しましたが、これによって国際 機関やNGO、研究機関などに派遣された学生がフィールドでの経験と研究蓄積を、いかに実践的場面で生かすことができるのかを実感するよい機会を提供しま した。「実践的地域研究者」を国際社会に送り出す準備はこのプログラムで十分に整えられたのではないかと自負しています。

本シンポジウムは、このような成果をふまえたうえで、本研究科の現役大学院生だけでなく、広くアジア・アフリカをフィールドに研究と実践を志そうとする人々とともに、研究と実践の現在と未来について議論し、実践的地域研究のより具体的な可能性を提言しようとするものです。

シ ンポジウムでは、アジア・アフリカの現場において様々な問題に直面しながら、国際社会の舞台で実践的な仕事に従事されてきた方々の提言をもとにして、研究 と実践はどのような関係にあるのか、また、国際社会において貢献する研究者の望ましい姿とはどのようなものなのかについて語っていただきます。報告者とし て本研究科で学位を取得した後、国際機関での勤務を経験した方々にも来ていただきます。昨年のシンポジウムに続いて、本研究科のめざす実践的地域研究の進 め方や、実践の場で活躍することのできる研究者のそなえるべき資質などについて、活発な意見交換がおこなわれることを期待します。

プログラム:

■午前の部
10:00 研究科長挨拶
シンポジウム基調
10:15 「Promoting Decent Work in Asia: 国際労働機関(ILO)での経験」
後藤健太(立命館アジア・太平洋大学アジア・太平洋マネジメント学部)
11:00 “The Road from ASAFAS to Afghanistan: How Do Life Experience, Education and Personal Effort Influence Your Career?”
Daniel Baheta(Canadian International Development Agency)
11:45 「ODAの現場から-シェラレオネの事例を中心に-」
長井圭子(株式会社コーエイ総合研究所)
12:30~14:00 昼食
■14:00~15:00 ポスター発表
   
■午後の部  
15:00 「よそ者の役割とは何か-ベトナムの農村を事例に-」
伊能まゆ(Japan International Volunteer Center:ベトナム現地駐在事務所代表)
15:45 「国連リベリアミッションでの環境・天然資源アドヴァイザーとしての経験」
Hiroko Mosko(UNMIL:国連リベリアミッション)
16:30~17:30 パネルディスカッション
   
■レセプション 18:00~20:00
   

Special Seminar on Manuscript Publication in English(2008/1/31)

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生存圏研究所 第69回定例オープンセミナー(2008/01/30)

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日 時:2008年1月30日(水)

半島マレーシア熱帯雨林のガス交換について (Gas exchanges in a tropical rainforest in Peninsula Malaysia)

小杉緑子 (農学研究科・助教)

2nd Kyoto University Southeast Asian Forum(2008/01/26)

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生存基盤科学研究ユニット 「リフォーレステーションの基盤科学-環境・植物- 」(2008/1/25)

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日 時:2008年1月25日(金) 13:00~17:00
場 所:生存基盤科学研究ユニットオフィス(宇治地区総合研究実験棟5階 502)
主 催:生存基盤科学研究ユニット


ポスター:PDF>>

インドネシア産業林の展望(2008/01/24)

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日 時:2008年1月24日(水) 14:00~16:00
場 所:宇治地区総合研究実験棟セミナー室5階 HW525

演題:インドネシア産業林の展望
発表者:Enny Sudarmonowati
Jito Sugardjito

Special Seminar by Eric Tagliacozzo(2008/01/23)

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生存圏研究所 第68回定例オープンセミナー(2008/01/23)

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日 時:2008年1月23日(水)

(仮題) マイクロ波散乱計測による水田の土壌水分推定モデル構築と合成開口レーダ画像からの広域土壌水分推定

須崎純一 (地球環境学堂・准教授)

京都大学生存研研究集会 (2008/1/21-22)

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日 時:2008年1月21日(月)13:30~22日(火) 
場 所:京都大学木質ホール(京都大学宇治キャンパス)

京都大学生存研研究集会
「自然地理的条件と持続可能な開発-ブラマプトラ流域を対象として」
 

趣旨:莫大な人口を擁する発展途上地域における、持続可能な発展戦略を探ります。
そのために、ブラマプトラ川流域をひとつの対象領域としつつ、他の地域との対照も交えながら、モンスーン気候・地域水循環・地域植生・保健衛生・農林水産業生態系・農村社会の現状とその動態の先端研究を交流します。
この研究集会を通じて、ブラマプトラ川流域の社会とそれを規定する自然条件の現状を総体として理解し、地域社会の発展に向けた具体的な戦略を明らかにする基礎が築かれることが期待されます。
また、参加する自然科学研究者から見れば、自らの研究の持つ社会的意味を理解する機会となり、社会科学研究者から見れば、その社会の基盤を形作る自然的条件を深く理解する機会ともなります。
アジアを対象とした多様な研究領域に携わる、分野を超えた幅広い研究者の参集を呼びかけます。

プログラム:1月21日(月)
13:00 受付開始
13:30 開会挨拶
13:35-
  • バングラデシュにおけるシビアローカルストーム発生日の総観場の特徴について
    山根悠介(京都大)
  • バングラデシュにおけるプレモンスーン期の降水現象
    木口雅司(東京大)・山根悠介(京都大)・江口菜穂(環境研)・村田文絵(高知大)・寺尾 徹(香川大)・林 泰一(京都大)・沖 大幹(東京大)
  • バングラデシュ及びその流域におけるモンスーン季降水の特徴
    村田文絵(高知大)・寺尾 徹(香川大)・林 泰一(京都大)・S. Karmakar(BMD)
14:50-
  • ブラマプトラ流域の降雨と稲作
    松本 淳(首都大学東京)・浅田晴久(京都大)・*福島あずさ(首都大学東京)
  • バングラデシュ農村部の母子の健康
    大久保麻矢(目白大)
  • バングラデシュ氾濫原農村における屋敷地の植生の変化
    -タンガイル県ドッキンチャムリア村の事例から-

    吉野馨子(京都大)
  • バングラデシュ東北部における高分解能降水量推定手法と水文モデル
    寺尾 徹(香川大)・M. N. Islam(SMRC)・S. M. Shah-Newaz(IWM)・村田文絵(高知大)・林 泰一(京都大)
16:25-
  • 2007年11月のサイクロン"Sidr"によるバングラデシュの災害について(速報)
    林 泰一(京都大)・村田文絵(高知大)・Md. N. Islam(SMRC)
  • バングラデシュにおけるサイクロン「シドル」後の疾病調査
    橋爪真弘(長崎大)・松尾信昭(神戸夙川学院大)・西原 徹(東京農工大)・Manirul Islam(ICDDR,B)
  • 空から見たブラマプトラ流域
    加藤丈朗(朝日新聞社)
  • 島は動いた!~温暖化で注目される自然災害大国・バングラデシュ取材記
    中山由美(朝日新聞社)
18:15-20:00 懇親会

 
1月22日(火)
9:10-
  • 2007年夏季アジアモンスーン域の水蒸気変動
    江口菜穂(環境研)・木口雅司(東京大)・村田文絵(高知大)・山根悠介 (京都大)・津島俊介(京都大)・寺尾 徹(香川大)・林 泰一(京都大)
  • ヒマラヤ周辺の降水量の定量評価
    谷田貝亜紀代(地球研)
  • ヒマラヤ山脈における土地開発過程
    宮本真二(滋賀県立琵琶湖博物館)・安藤和雄(京都大)
10:20-
  • アッサムの地域開発におけるフィールドミュージアムの可能性と問題点
    大西信弘(京都学園大)
  • 農村開発における環境適応型技術と技術の定着
    内田晴夫(近畿中国四国農業研究センター)・安藤和雄(京都大)
  • 開発と健康:「地球研・熱帯アジアの環境変化と感染症」プロジェクトから
    門司和彦(地球研)・橋爪真弘(長崎大)
  • ブラマプトラ上流氾濫原の作付体系の近年の変容
    -アッサム州カムループ県ムクタプール村での事例調査研究-

    安藤和雄(京都大)・ニッタノンダ デカ(ゴウハティ大学)


発表時間15分・質疑応答5分を目安にお願い致します。

第1著者が発表者でない場合には、発表者の前に*を付して示しました。

京都人類学研究会1月例会(2008/1/18)

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日 時:2007年1月18日(土) 16:30開場 17:00開始
場 所:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 中央総合研究棟
(旧・工学部4号館) 4階会議室(AA447)
会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html

【演題】
世帯から社会を見る――フィールドワーク技術論(序論)

【発表者】
信田敏宏氏(国立民族学博物館)

【コメンテータ】
多和田祐司氏(大阪市立大学大学院文学研究科)

【要旨】
正直なところ、私はフィールドワークが苦手である。なぜなら、酒も飲めないし、体力もなく、とりわけ、初対面の人とのコミュニケーションが不得意だからである。現地の言葉の習得にも時間がかかった。こんな私であるが、1996年から1998年まで、マレーシアの先住民オラン・アスリの集落で2年半のフィールドワークを行ない、貴重な経験を得ることができた。

フィールドワークでは、様々な戸惑い、挫折、失敗を経験した。それでも何とかフィールドワークを続けるために、恩師のアドバイスや調査マニュアルを参照しながら、世帯調査や収入集計調査など、付け焼刃ながら私なりの調査法を考え出した。そして、その時に、世帯調査から始めるフィールドワークの重要性を再認識した。

昨年、「質的調査」について講義する機会を得た。講義では、失敗から学ぶフィールドワーク、世帯調査の重要性、ゴムやドリアンの収入調査について語った。その際、「他の人類学者は実際にはどのような調査を行なっているのだろうか?」という疑問が浮かんだ。

本研究会では、マレーシアにおける私の調査経験を紹介しながら、「人類学におけるフィールドワークの基本とは何か?」「人類学者はどのようにしてフィールドワークを行なっているのか?」などについて、参加者の方々と共にフィールドワークの技術論に焦点をあてた議論をしてみたい。

【備考】
*事前の参加予約は必要ありません。
*当日は、資料代として200円をいただきます。
*京都人類学研究会は、京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ大学院生・研究者がその研究成果を報告する場です。どなたでも自由に参加いただけます。

【お問い合わせ先】
松村圭一郎(1月例会担当)
杉島敬志(京都人類学研究会代表)

第35回「東南アジアの社会と文化研究会」(2008/1/18)

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日 時:2008年1月18日(金) 17:00~19:00(16:30 開場)
場 所:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科  工学部4号館 4階会議室(AA447)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html

話題提供者:信田 敏宏(国立民族学博物館)
コメンテーター:多和田 裕司(大阪市立大学大学院文学研究科)

演題:世帯から社会を見る―フィールドワーク技術論(序論)
 正直なところ、私はフィールドワークが苦手である。なぜなら、酒も飲めないし、体力もなく、とりわけ、初対面の人とのコミュニケーションが不得意だからである。現地の言葉の習得にも時間がかかった。こんな私であるが、1996年から1998年まで、マレーシアの先住民オラン・アスリの集落で2年半のフィールドワークを行ない、貴重な経験を得ることができた。

フィールドワークでは、様々な戸惑い、挫折、失敗を経験した。それでも何とかフィールドワークを続けるために、恩師のアドバイスや調査マニュアルを参照しながら、世帯調査や収入集計調査など、付け焼刃ながら私なりの調査法を考え出した。そして、その時に、世帯調査から始めるフィールドワークの重要性を再認識した。

昨年、「質的調査」について講義する機会を得た。講義では、失敗から学ぶフィールドワーク、世帯調査の重要性、ゴムやドリアンの収入調査について語った。その際、「他の人類学者は実際にはどのような調査を行なっているのだろうか?」という疑問が浮かんだ。

本研究会では、マレーシアにおける私の調査経験を紹介しながら、「人類学におけるフィールドワークの基本とは何か?」「人類学者はどのようにしてフィールドワークを行なっているのか?」などについて、参加者の方々と共にフィールドワークの技術論に焦点をあてた議論をしてみたい。

備考
・事前の参加予約は必要ありません。
・当日は、資料代として 200円をいただきます。

[ 研究会世話人]
杉島 敬志(京大大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
林 行夫(京大地域研究統合情報センター)
速水 洋子(京大東南アジア研究所)
伊藤 正子(京大大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

Special Seminar"Indonesian Constitution". (2008/1/17)

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