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「コートジボワールに見る紛争解決のジレンマ」[第186回アフリカ地域研究会](関連する学会・研究会)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
第186回アフリカ地域研究会のご案内

 

日 時:2012年2月16日(木)15:00 ~ 17:00

 

場 所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室
(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/access.html

 

演 題:コートジボワールに見る紛争解決のジレンマ

 

講 師:佐藤 章(アジア経済研究所・副主任研究員)

 

要 旨:アフリカの紛争では、国連や先進国が解決に向けて積極的な
取り組みを行うが、その努力が速やかに実を結ぶことはまれである。
治安回復に大きな役割を果たす平和維持部隊は、しばしば逆に軍事的状況を刺激することがあるし、無事に選挙にこぎ着けたとしても、それだけで永続的な平和が約束されるわけではない。和平プロセスの締めくくりとなる2010年の選挙を契機として、内戦が再燃する事態に至ったコートジボワールの経験は、このジレンマの典型を示している。
コートジボワールの和平プロセスを振り返りながら、なぜこのような事態に至ったのかを考察し、国際的主体による外部介入が直面するジレンマとその根底にある原因を検討することで、アフリカの紛争解決の難しさについて考えてみたい。

[ 第18回近畿熱帯医学研究会](関連する学会・研究会)

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日時:2012年2月11日(土) 14:00 ~17:00
会場:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室


14:00-15:00
(1) アジアの熱帯・亜熱帯地域で重要な細菌性腸管感染症に関する研究 :ラボの基礎研究とフィールド研究のクロスオーバー
西渕 光昭  (京都大学 東南アジア研究所)

15:30-17:00
(2) 近年の東南アジアで拡大する腸炎ビブリオ感染症:流行と魚介類汚染および発生要因の地域間比較
中口 義次 (京都大学 東南アジア研究所)
(3) 量と質の確保に揺れるベトナムの食肉流通
細野 ひろみ (東京大学大学院 農学生命科学研究科 生態調和農学機構)
(4) ラオス学童の腸管寄生虫症に対する投薬方法の検討
山本 加奈子 (日本赤十字広島看護大学)

(終了後、有志による意見交換会と懇親会)

 

[「化石資源世界経済」の興隆と森林伐採・環境劣化の関係に関する比較史的研究・京都大学グローバルCOE「生存基盤の持続型発展を目指す地域研究拠点」 合同研究会 ](関連する学会・研究会)

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日時:2012年2月11日(土)-12日(日) 13:00-
場所:京都大学東南アジア研究所・稲盛財団記念館2F 東南亭

会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい。
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/about/access_ja.html

 

【プログラム】

2月11日(土)

13:00 柳澤悠(東京大学東洋文化研究所名誉教授)
「タミルナード農業の一世紀:農地、灌漑、生産量」

 

14:15 神田さやこ(慶応義塾大学経済学部)
「燃料利用とインドの長期的経済発展」

 

休憩

 

15:45 斎藤修(一橋大学経済研究所客員教授)
「気象・飢饉・人口――日本列島の一千年」

 

17:00 杉原薫(京都大学東南アジア研究所)
「熱帯のバイオマス利用についての若干の補足」

 

終了後、近くで懇親会を開きますので、ぜひご参加ください。

 

2月12日(日)

9:30 島西智輝(香川大学経済学部)
「家庭用燃料における化石資源化の過程」

 

10:45 谷口忠義(新潟青陵大学短期大学部)

 

TBA

 

昼食

 

13:00 小堀聡(名古屋大学経済学研究科(研究院))
「臨海工業地帯の誕生 1920-1960 ―鈴木雅次に着目して―」

 

14:15 パネル:島西智輝『日本石炭産業の戦後史―市場構造変化と企業行動―』をめぐって

 

コメント:澤井実(大阪大学大学院経済学研究科)

コメント:籠谷直人(京都大学人文科学研究所)

リプライ:島西智輝(香川大学経済学部)

 

*16時半までに終了の予定

 

「地域研究とキャリアパス ―地域研究者の社会連携を目指して―」[2011年度地域研究コンソーシアム「地域研究次世代ワークショップ」](関連する学会・研究会)

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日 時:201227日(火) 14:00~17:00

場 所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室 

(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 川端キャンパス)

京都市左京区下阿達町46

(アクセスは http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.htmlをご参照ください)

 

2011年度地域研究コンソーシアム「地域研究次世代ワークショップ」

地域研究とキャリアパス

―地域研究者の社会連携を目指して―

 

いま、地域研究者のキャリアパスのあり方が問題となっています。それは、例えば、大学や大学院で地域研究を学んだ人たちの就職問題としてあらわれています。しかし、地域研究者のキャリアデザインを考えるには、大学における就職ポストの問題だけでなく、社会における地域研究の役割、ひいては社会における学術研究や大学・大学院の機能の変化などの問題も視野に入れる必要があります。

 

東日本大震災以降、地域研究のみならず学術研究が社会にどう役立つのかが厳しく問われています。その一方で、官公庁や民間企業の多くは自前で人材を育成する余力がなくなり、大学・大学院が職業人の養成機関としての機能を強く期待されているという現実があります。官公庁や民間企業では人材のアウトソーシングが進み、その受け皿として新しい就職の形態も生まれています。NGO国際機関、ソーシャル・ビジネスなど新しい就職の場が生まれていることと、「すぐに使える人材」「ピンポイントで役に立つ人材」が求められていることは、表裏の関係にあるといえるでしょう。

 

一口に地域研究者といっても、対象地域、専門・関心、所属先などによって状況はそれぞれ異なります。地域研究者のキャリアデザインの課題を考える上では、対立点を見つけようとするのではなく、地域や専門や所属先の違いを越えて状況を共有し、それぞれの立場で見えているものを持ち寄って全体像を把握することが大切です。このワークショップがそのようなネットワークづくりの端緒となることを願っています。関心のある方ならどなたでもご参加いただけます。ふるってご参加ください。

 

プログラム

◆司会 西芳実(地域研究コンソーシアム社会連携部会/京都大学地域研究統合情報センター准教授)

14:00-14:10 趣旨説明 日下部尚徳(大阪大学大学院人間科学研究科博士課程)

14:10-14:40 報告①

「地域研究コンソーシアム(JCAS)キャリアデザイン・プロジェクトの活動について」

 日下部尚徳(大阪大学大学院人間科学研究科博士課程)

14:40-15:10 報告②

若手地域研究者のキャリアデザインにおける課題と解決に向けた具体的方策」

 岩坂将充(日本学術振興会特別研究員PD/東京外国語大学)

15:50-15:30 報告③

「京都大学における地域研究――キャリアパスと社会連携」

 内山明子(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程

15:30-15:40 休憩

15:40-15:50  コメント① 近藤史(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科助教)

15:50-16:00  コメント② 片岡樹(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科准教授)

16:00-16:50  討論

 

 

主催

地域研究コンソーシアム(社会連携部会/地域研究方法論研究会)

http://www.jcas.jp/event/2012/01/jcas_3.html

京都大学地域研究統合情報センター(地域研究方法論プロジェクト)

 

※地域研究コンソーシアムの社会連携部会では、地域研究者のキャリアデザインと社会連携について考えるキャリアデザイン・プロジェクトを進めています。

※地域研究コンソーシアムの地域研究方法論研究会は、国内の地域研究機関を訪問して、地域研究者が抱える課題を共有し、解決の方法を探るワークショップを実施しています。

今年度の開催日程は次の通りです。20111210日(大阪大学)、2012129日(九州大学)、24日(北海道大学)、27日(京都大学)、219日(上智大学)

※このワークショップは、地域研究コンソーシアム(JCASの公募プログラム採択企画である次世代地域研究ワークショップとして実施されます。

「第7 回南アジアにおける自然環境と人間活動に関する研究集会,-インド亜大陸東部・インドシナの自然災害と人間活動-」(関連する学会・研究会)

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日時:2012 年 2 月4 日(土)13:20-5 日(日)13:00
場所:京都大学防災研究所大会議室S519D(京都大学宇治キャンパス)

[日印関係史セミナー ](関連する学会・研究会)

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日時:2012年2月4日(土)13:00-
場所:京都大学本部キャンパス総合研究2号館4階大会議室(AA447)http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm

 

13:00-14:15 ブリジ・タンカ先生 「アジアの過去と現在:非同盟とバンドン会議 再考」 (英語)

 

14:30-15:45 長崎暢子先生 「「第二次大戦後における日本の国際社会復帰とインド」(日本語)

 

16:30-17:30 討論

 

主催:龍谷大学現代インド研究センター、京都大学現代インド研究センター

 

共催:南アジア・インド洋世界研究会、若手研究者インターナショナルトレーニングプログラム(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

[第8回ジャカルタ都市研究会](関連する学会・研究会)

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日時:2012年2月4日(土)10:30-17:00
場所:東京大学生産技術研究所(駒場キャンパスⅡ) As棟311,312(中セミナー室4)
http://www.iis.u-tokyo.ac.jp/access/access.html

 

●開催趣旨:
都市を構成する大きな要素は、人間です。その人間がどのような価値観を有し、環境に対してどのような意識を持って、いかに行動しているかを明ら かにすることは、その都市の今後に介入していく際のひとつの判断要素となります。地球研メガ都市プロジェクトが2011年冬に実施した、インドネ シアの首都圏、ジャボデタベックにおける1500サンプルの調査の中間報告をおこないます。アジアの都市に関する価値観や行動調査については、こ れまでにも、そしてこれからもいくつか実施されてきました。それらの担当者をお招きし、比較をしながら、その方法、結果等を議論したいとも考えて います。

●主催:総合地球環境学研究所メガ都市プロジェクト/京都大学東南アジア研究所

 

●スケジュール:
10:30-10:35  趣旨説明  村松伸(総合地球環境学研究所)
10:35-11:35  「ジャカルタ市民の価値観と環境意識・行動に関する調査:中間報告」 加藤浩徳(東京大学大学院工学系研究科)
11:35-12:35 「アジアの13メガ都市を比較する:アジアバロメーター2003-08の知見」 園       田茂人(東京大学大学 院情報学環/東洋文化研究所)
12:35-13:35  昼食
13:35-14:35 「中国の暮らしをどう読み取るか-HOUSE VISION IN CHINA 中国の暮らしの調査から」 土谷貞雄(無印良品くらしの良品研究所/HOUSE VISION)
14:35-15:35  「東アジアにおける環境配慮型成熟社会」 高野(竹中)宏平(総合地球環境学研究所)
15:35-15:50  コーヒーブレイク
15:50-16:05  コメント1
16:05-16:20  コメント2
16:20-17:00  討議

懇親会

[第16回南アジア・インド洋世界研究会](関連する学会・研究会)

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日 時: 2012年2月3日(金) 16:00〜18:00
場 所: 京都大学吉田構内、総合研究2号館4階第1講義室(AA401号室)

(場所に関しては、http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html
参照)

主催: 南アジア・インド洋世界研究会
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/WS/sa-io/index.html

共催:    ネパール学術ネットワーク
https://sites.google.com/site/nanjp09/
             京都大学現代インド研究センター (KINDAS)
                 http://www.indas.asafas.kyoto-u.ac.jp/kindas/

 


発表者: ジャガンナート・アディカリ(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科客員教授/Nepal Institute for Development Studies )

演 題: グローバリゼーションと社会経済変容ーネパールでの資源をめぐる共同行為への含意        (Globalization and socio-economic change in Nepal:
Implications for collective action for resource management.)

[第15回南アジア・インド洋世界研究会](関連する学会・研究会)

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日 時: 平成24年1月30日(月) 16:00〜18:00
場 所: 京都大学吉田構内、総合研究2号館4階大会議室(AA447号室)
(場所に関しては、http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html 参照)

 

発表者: トッド・ルイス教授(ホーリー・クロス・カレッジ)
演 題: 物語の合流点―Chittadhar Hridayaの『釈尊の生涯』を読む―
             (A Confluence of Narrative Ambitions: Reading Chittadhar Hridaya's Sugata Saurabha)

 

 トッド・ルイス教授は、ネパールのChittadhar Hridayaによって1940年代にネワール語で書かれたブッダの生涯についての本を、Subarna Man Tuladhar氏とともに英訳し、その分析を行っている。この業績は、Sugata Saurabha:  An Epic Poem from Nepal on the Life of the Buddha by Chittadhar Hridaya(Oxford Univ. Press, 2009)として出版されるとともに、 2011年度のToshihide Numata Book Prizeを授与されている。
ルイス教授によれば、仏教が伝播するにつれ、それぞれの言語で訳され、各地の社会文化の中で適応してきたが、今回のSugata Saurabhaは、近代に入ってからのアジアにおける数少ないそのような適応の事例としてきわめて興味深いとしている。また、さらにこれを執筆したChittadhar Hridayaは、仏教僧の聖人伝記作家ではなく、在家の信者であり、それも監獄の中で書き上げられたという点で、バナキュラー化した仏教の事例として特筆するに値すると指摘している。


主催: 南アジア・インド洋世界研究会
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/WS/sa-io/index.html
共催: 財団法人 仏教伝道協会
http://www.bdk-jp.org/

 

[「丹後あじわい食を進める会」第4回検討会](関連する学会・研究会)

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「丹後あじわい食を進める会」第4回検討会
~ばら寿司で丹後をつなぐ会~

日  時 2012年1月26日(木) 13:30~16:00
場  所 アグリセンター大宮(京丹後市大宮町口大野228-1)

主  催 丹後あじわい食を進める会

 

内  容
第一部 話題提供
「知っていますか?丹後ばら寿司の歴史」
講師 中村 均司 氏
丹後ばら寿司研究会代表・京都大学東南アジア研究所特任教授

 

第二部 意見交換
みんなで売り出す「丹後ばら寿司」

「ライフとグリーンを基軸とする持続型社会発展研究のアジア展開」[バイオマス 班共同研究セミナー](関連する学会・研究会)

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日 時:2012年1月25日(水)

English>>

「個から捉える戦いと和解の実相:東アフリカ牧畜社会の地域紛争」[第185回アフリカ地域研究会](関連する学会・研究会)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
第185回アフリカ地域研究会のご案内

 

日 時:2012年1月19日(木)15:00 ~ 17:00

 

場 所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室
(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/access.html

 

演 題:個から捉える戦いと和解の実相:東アフリカ牧畜社会の地域紛争

 

講 師:佐川 徹(京都大学アフリカ地域研究資料センター・助教)

 

要 旨:東アフリカの乾燥地域にくらす牧畜民は、長年にわたって近隣集団との
武力紛争を重ねてきた。とくに1980年代以降は、小型武器の拡散や若者の犯罪
集団化、気候変動による環境劣化などによって、地域の治安状況が悪化の一途
をたどっていることが報告されている。このように、紛争が起きる一般的背景
を列挙していくと、牧畜社会の将来には悲観的な展望しか抱くことができない。
それに対して本発表では、実際に紛争下で生活を営む個人レベルの視点から紛
争を捉えなおし、個人の戦場での経験や、個人がつくりだしている社会関係の
中にこそ、紛争をより非暴力的なものに転換していくためのヒントが隠れてい
ることを論じたい。

「『不浄』から『野生の聖』へ-南インドのブータ祭祀におけるヒエラルキー、憑依、環境ネットワーク」(関連する学会・研究会)

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日時:2012年1月12日(木) 18:00開場 18:30開始
場所:京都大学 総合研究2号館 4階会議室(AA447)

会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html
 

【演題】
「不浄」から「野生の聖」へ-南インドのブータ祭祀におけるヒエラルキー、憑依、環境ネットワーク

【発表者】
石井美保氏(京都大学人文科学研究所)

【コメンテータ】
大杉高司氏(一橋大学社会学研究科)
名和克郎氏(東京大学東洋文化研究所)


【発表要旨】
 トゥル語を母語とする人々が多く居住することから、トゥルナードゥとも呼ばれる南インド・カルナータカ州沿岸部には、「ブータ祭祀」と呼ばれる神霊祭祀が存在する。祭祀の対象であるブータ(神霊)の多くは、非業の死を遂げた人間や、山林に棲む危険な野生獣の霊であるとされる。この祭祀は地域社会の領主層によって運営され、なかでも最高位の領主が祭主の役割を務める。他方、憑坐として儀礼の場で神霊になり替わるのは、指定カースト(元「不可触民」)であるパンバダやナリケ・カーストの人々である。

 インドにおける低位カーストの人々の儀礼実践については、高位カーストの儀礼の模倣を通した社会的地位の上昇志向や、「浄/不浄」の対立を基軸とするカースト・ヒエラルキーの内面化という側面が指摘されている。その一方で、低位カーストの人々による儀礼実践は、しばしば高位カーストの支配に対する抵抗としても意味づけられてきた。これらの議論に共通する問題とは、「不可触民」をはじめとする低位カーストの儀礼実践をどのように考えるべきか、という問題である。

 本発表では、ブータ祭祀において神霊の憑坐となるパンバダの人々に焦点を当て、低位カーストの儀礼実践をめぐる模倣論/サンスクリット化論、および抵抗論を再考する。トポロジカルな視座を用いてブータの儀礼を分析することにより、ヒエラルキーの再構築や高位カーストへの抵抗としてではなく、人々を内包する環境の循環を創出する差異のネットワークとしてブータ祭祀を捉える視座を提起したい。

【備考】
* 京都人類学研究会は京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ研究者・大学院生がその研究成果を報告する場です。
* 事前の参加予約は必要ありません。
* どなたでも自由に参加いただけます。
* 当日は資料代として200円いただきます。

ワークショップ「公と私を結ぶ―東南アジアから考える新しい共生のかたち」(関連する学会・研究会)

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日時:2012年1月8日(日) 10:00-18:00
場所:京都大学稲盛財団記念館・大会議室
http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/access/
概要:
趣旨説明 伊藤未帆(ワークショップ企画者)
第一パネル「文書と語り――王国・植民地期の地方統治」
報告① 増原善之(京都大学地域研究統合情報センター研究員)
「動く住民、追う権力:前近代ラオス在地社会における人々の移動とその管
理について」
報告② 坪井祐司(東洋文庫研究員)
「イギリス領マラヤ・スランゴルにおける地方行政区画の成立とマレー人社
会」
コメント 飯島明子(天理大学)
討論
第二パネル「都市と辺境――領域国家形成期の人の移動」
報告③ 長田紀之(東京大学大学院)
「植民地港湾都市と「国境」の出現:英領ビルマにおけるインド人移民統制
をめぐって」
報告④ 王柳蘭(京都大学地域研究統合情報センター・日本学術振興会特別研
究員)
「移動とネットワークが生み出す共生的世界:北タイの雲南系ムスリム」
コメント 早瀬晋三(大阪市立大学)
討論
第三パネル「寺と学校――ポスト開放期における公・私関係の再編」
報告⑤ 小林知(京都大学東南アジア研究所助教)
「修行、公的教育、アジール:現代クメール人の出家行動の動態と多義性」
報告⑥ 伊藤未帆((東京大学社会科学研究所・日本学術振興会特別研究員)
「〈民族〉と学校:進学をめぐる少数民族優遇政策と私的選択」
コメント 速水洋子(京都大学)
討論
総合討論
コメント 小泉順子(京都大学)
コメント 林行夫(京都大学)
コメント 古田元夫(東京大学)
討論

主催:
地域研究コンソーシアム
京都大学東南アジア研究所
京都大学地域研究統合情報センター
東南アジア学会
共催:
東南アジア学会関西例会

趣旨や各報告の要旨などは以下のページをご覧ください。
http://www.jcas.jp/event/2011/11/post_173.html

"Plural Coexistence: East Asian Experiences in Comparative and Interdisciplinary Perspectives"[International Workshop]

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English Page>>
/en/article.php/20111117-18_en

 

[東南アジア学会関西地区例会(12月16日)](関連する学会・研究会)

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東南アジア学会関西例会との共催で以下のような研究会を開催します。
東南アジア学会の会員・非会員を問わずご参加いただけます。多数のご来場をお待ちしています。
 

日時: 2011年12月16日(金) 13:30~17:30
場所: 京都大学地域研究統合情報センター2階セミナー室
http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/access/

 

報告1: 盛田茂(立教大学アジア地域研究所研究員)

「シンガポールアニメ映画『TATSUMI』(11年)に至るエリック・クー監督の映画制作戦略」

 

報告2: 清水チナツ(せんだいメディアテーク企画・活動支援室)
「小さなメディア/当事者のメディア――「3がつ11にちをわすれないためにセンター」の現場から」

 

●盛田報告要旨
エリック・クー監督の作品は、例えば同国初のカンヌ国際映画祭グランプリに『My Magic』(08年)がノミネートされたように、海外で高評価を受けている一方で、国内興行収入は一貫して低迷状態が続いている。国産映画に対する低認知度の背景には、98年映画委員会創設以降の「映画産業振興政策」にも拘わらず、50~60年代の「マレー語映画黄金時代」終焉後の長期に亘る制作中断に起因する、海外配給ネットワーク未整備、慢性的制作資金不足という要因が深く根ざしている。
本報告は、この困難な状況下で政府と現実主義的抵抗/相互依存関係を維持しながら、同監督が如何なる戦略を取り、最新作『TATSUMI』に至る制作を継続しているかに焦点を絞り、発表者の映画関係者へのインタビューも反映し考察する事を目的とする。

 

●清水報告要旨
本報告では、当事者が自身のメディアを持つことの意味について、報告者が関わってきたインドネシアと日本の二つの現場の経験から考えたい。
インドネシア・西ジャワ州ジャティワンギには瓦工場を活用したアートセンターがある。ここでは、職人たちがラジオを活用して自分たちの日々の悩みや村の抱える課題を発信する活動を行っている。車座による討論会の様子が収録され、そこで話し合われた内容はラジオを通じて隣村にも届けられ、悩みや課題をともに考える契機となっている。ラジオを通じて、マスメディアでは報じられないがその土地では必要な情報が発信され、届けられ、活用されている。
東日本大震災の被災地では、それまでビデオやカメラを使った経験を持たない人々がビデオやカメラを手に取り、身近な事柄について情報を発信する動きが盛んになっている。その背景には、東日本大震災後に自身の目の前に展開している現状と、テレビや新聞で報道されている情報とのあいだに大きな隔たりがあるという人々の実感がある。人々が記録した映像は、テレビ的な映像を見慣れた目には質が低いと感じられるかもしれないが、そうした状況を自覚したうえでなお、それまで映像による情報を受け取るだけの立場にあった人々が映像を使って自ら語り始めている状況がある。
流通範囲が限定的であり、また、必ずしも質が保証されないなかで、当事者が自身のメディアを持ち、発信しようとするのはなぜなのか。報告者が現在取り組んでいる「3がつ11にちをわすれないためにセンター」(http://recorder311.smt.jp/)の現場の経験を踏まえて、有事の際に当事者がメディアを持つことの意味や、災害の中で個人にできる取り組みについて考えたい。

 

 

 

東南アジア学会
関西地区担当 山本博之
yama(at)cias.kyoto-u.ac.jp
 

「アフリカ映画が語るリアルなアフリカ」[第184回アフリカ地域研究会](関連する学会・研究会)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
第184回アフリカ地域研究会のご案内

日 時:2011年12月15日(木)15:00 ~ 17:00

場 所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室
(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/access.html

 

演 題:アフリカ映画が語るリアルなアフリカ
 

講 師:吉田未穂(シネマアフリカ代表)
 

要 旨:昨今、アフリカを舞台にした映画が増えてきた。2007年以降、東京や横浜で開催してきたアフリカ映画祭―『シネマアフリカ』では、「アフリカが語るアフリカ」を日本に伝えるため、アフリカ人監督/プロデューサーによる作品を集めて、上映してきた。映像製作のデジタル化により、伝統的なアフリカ映画から大きく変貌を遂げようとしているアフリカ映画の現況、映画を通じて語り始めたアフリカ各地の若いフィルムメーカーたちの姿、また日本へ移住後も映画製作を続ける移民たちの姿など、アフリカ映画をめぐる世界の一端を紹介したい。

 

 

この講演は日本アフリカ学会関西支部との共催です。 

アフリカ地域研究会の案内をFAXおよびE-mail でお送りしています。
ご希望の方は下記にお知らせ下さい。
連絡先:京都大学アフリカ地域研究資料センター
TEL:075-753-7803 FAX:075-753-9191
E-mail:caasas[at]jambo.africa.kyoto-u.ac.jp

「自然科学と人文・社会科学の強い連携を視野に入れた地球環境研究の課題設定」[第5回ベルモントフォーラムに向けての国内ワークショップ](関連する学会・研究会)

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日 時:2011年12月14日(水) 14:00~17:00
場 所:総合地球環境学研究所(地球研)セミナー室1,2  *京都市北区上賀茂本山457-4

 

 

【プログラム】

14:00~14:20 ベルモントフォーラムについて (地球研・谷口真人)

14:20~15:50 参加者からの短い研究提案および発表 (発表を希望する参加者より)

15:50~16:00 休憩

16:00~17:00 総合討論および第5回ベルモントフォーラムへ向けた日本からの提案の議論

 

 

【背景と目的】

国際的な地球環境研究の枠組みが大きく変わろうとしています。9月にイタリアで行われたICSU(世界科学会議)総会では、「地球システム持続性イニシアティブ(ESSI:Earth System Sustainability Initiative)」という統合的な新しい研究計画の推進が採択されました。これは、ICSU傘下の既存のプログラム(IGBP、IHDP、WCRP, DIVERSITAS)の成果をふまえつつ、ISSC(国際社会科学協議会)をはじめとする人文・社会科学コミュニティとの連携も視野に入れた学際的な試みです。ICSUの取り組みは、主要国のファンディングエージェンシーの集まりであるベルモントフォーラム(共同ホスト:米NSF・英NERC)と連携しています。日本からも、文部科学省が参加しています。その議論は、今後10 年間地球環境研究で取り組むべき「Grand Challenges」への対応をはじめ、中長期的な研究の方向性を左右するものとして注目を集めています。

 このたびアジアでは初の試みとして、「ベルモントフォーラム第5回会議」が2012年1月17日(火)・18日(水)に総合地球環境学研究所(地球研)で開催されることになりました。本会議では、「沿岸域の脆弱性coastal vulnerability」と「淡水の安全保障freshwater security」を優先課題として設定し、それぞれの具体的な研究テーマが検討されます。あわせて、次回以降の課題候補として、food security、securing the biodiversity baseline、ocean acidification、forests and agricultureの検討が予定されています。地球研では、本会議での日本側からの研究課題の提案の可能性を探り、次回以降の課題内容について日本が得意とする研究内容の採択へ貢献したいと考えております。特に人文・社会科学と自然科学との強い連携の下での課題提案が期待されています。

つきましては、今回のベルモントフォーラムで提起すべき日本ならではの地球環境研究の視座について関連分野の皆様に自由にご提案・ご討議いただきたく、事前ワークショップの開催をご案内申し上げます。

国際的に専門の垣根を越えた連携が求められているにもかかわらず、わが国のリーダーシップとなる研究提案、とりわけ人文・社会科学のそれが国際的な研究ファンドにコミットすることは、まだまだまれといわざるを得ません。自然科学との連携を踏まえた、人文・社会科学をご専門とする皆様にも積極的にご参加いただければ幸いに存じます。

会場準備の都合がありますので、ご参加いただける方は下記まで事前にご連絡お願いいたします。その際、短い発表の希望の有無も併せてお知らせください。

これからの地球環境研究を担わんとする皆様の積極的なご参加をお待ちしておりま
す。

 

 

連絡・問合せ:
総合地球環境学研究所 谷口 真人 (makoto[at]chikyu.ac.jp, 075-707-2255)

総合地球環境学研究所 鞍田崇 (kurata[at]chikyu.ac.jp, 075-707-2382)

総合地球環境学研究所 アイスン ウヤル (auyar[at]chikyu.ac.jp, 075-707-2503)

 

第53回「東南アジアの社会と文化研究会」(関連する学会・研究会)

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日 時:2011年12月9日(金)16:00~18:00(15:30開場)
場 所:京都大学 稲盛財団記念館3階 「中会議室」

 

▼今回の会場は、京都市左京区吉田下阿達町46にある「稲盛財団記念館」にありま
す。川端通りに面した建物です。その正面入り口からお入りいただき、右手の廊下を
進んで行きますと、3階にあがる階段とエレベーターがあります。

●話題提供者
岡部真由美氏
大谷大学社会学科

●発表題目
開発の進展と共同性の再編-北タイにおける仏教僧の事例より-

●発表要旨
20世紀以降のタイ社会の近代化、とりわけ1960年代頃から本格化した資本主義的開
発の進展を背景として、近年、上座部仏教の僧侶たちが、社会的な領域-エイズ、高
齢者、環境などに関する現実的課題の解決-において積極的な役割を果たそうとする
動きがみられる。従来、「開発僧」として注目される、こうした僧侶たちは、都市部
における新興教団の成立と拡大、瞑想、聖人信仰や護符の流行、地方における儀礼の
復興、といった宗教再生の諸現象と並行するかたちで、タイ国内の各地に、広く多様
な活動を展開してきた。
本発表の目的は、このように、タイにおける現実的課題の解決に取り組む僧侶たち
の活動について考察することを通して、彼らがもたらす上座部仏教の変容の一側面を
明らかにすることである。その際、北タイ最大の都市チェンマイ近郊のある寺院を事
例に、僧侶たちが「社会のため」の仕事と呼び、その寺院と地域社会を基盤としてお
こなう活動を具体的に検討するとともに、それらをより大きな時間的・空間的広がり
のなかに位置づける。
事例の考察から、本発表が指摘するのは以下の二つの点である。すなわち第一に、
現実的課題の解決を目指す僧侶たちの活動は、開発という点で国家およびNGOからの
期待に応えると同時に、近代化・グローバル化のなかで次第に希薄化しつつある在家
者とのつながりを改めて取り戻そうとする試みである、ということである。また第二
に、僧侶たちは、サンガ(僧団)内における階層的な関係性に加え、開発という経験
や関心を共有することにもとづく「水平的な」関係性を生み出すことによって共同性
を再編しつつある、ということである。開発の進展に伴う急速な社会変化を生きる僧
侶たちは、サンガという従来の組織を媒介として、国家や地域社会と関わりをもつだ
けでなく、実践をとおして新たなコミュニティをつくりあげようとしているのであ
る。

●「東南アジアの社会と文化研究会」 2011年度世話人代表・研究会事務局
杉島敬志
takasugi(at)asafas.kyoto-u.ac.jp

●「東南アジアの社会と文化研究会」のウェブサイトには、今回の研究会の案内、発
表要旨、研究発表に関わる写真、それに会場へのアクセスマップ(▼薬学部構内マッ
プ)が掲載されていますので、ご覧ください。
http://www.chiiki.asafas.kyoto-u.ac.jp/syakai-bunka/index.html

「2011年度 第5回CIAS談話会」(関連する学会・研究会)

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日時:2011年12月6日 16:00-18:00
場所:京都大学地域研究統合情報センターセミナー室(稲盛財団記念館2階213号室)

 

発表者:小島敬裕(京都大学地域研究統合情報センター研究員)

 

発表タイトル:
中国雲南省徳宏州における上座仏教と民族間関係―タイ族とタアーン族を事例として

 

要旨:

 

  本発表では、中国雲南省徳宏タイ族ジンポー族自治州におけるタイ族とタアーン族の民族間関係の一側面を、上座仏教の実践に焦点をあてて明らかにする。
  雲南省徳宏州は、中国西南部の高原上に位置し、ミャンマー国境に面している。
徳宏州瑞麗市およびミャンマー側のシャン州ムセ郡・ナンカン郡に位置するムンマーウ盆地において、タイ(ビルマ語ではシャン)族はおもに平地に、タアーン(中国語では徳昂、ビルマ語ではパラウン)族は山地に居住し、ともに上座仏教徒が多数を占める。
  山地民と平地民の関係は、従来の研究において二項対立的に記述されることが多かった。これに対し、むしろ両者の関係性のあり方の解明を目指した研究が近年になって現れつつある。本研究もその延長上に位置づけられるが、山地民と平地民の仏教を媒介とする関係については、先行研究でも断片的な記述が見られるのみである。そこで本発表では、おもに2011年8月に徳宏州瑞麗市とシャン州ムセ郡・ナンカン郡のタイ族およびタアーン族村落で行った調査に基づき、仏教実践におけるタイ族、タアーン族の民族間関係について、具体的な事例をもとに検討する。
  まず調査で明らかになったのは、瑞麗市内のタイ族村落の寺院において、出家者または女性修行者の止住する29寺院中、9寺院においてタアーン族の出家者・女性修行者が止住していることである。その全員がミャンマー側のシャン州の出身である。タイ族の在家者がタアーン族の出家者・女性修行者を招請する第一の要因は、文革後に出家者が不在となった寺院の管理者を必要としているためである。またシャン州ムセ郡・ナンカン郡における経済発展にともない、タイ族見習僧が減少しつつあることも要因として挙げられる。タアーン族の出家者や女性修行者にとっても、経済的に豊かな中国側のタイ族寺院では、ミャンマー側のタアーン寺院より多くの布施が集まるという利点がある。こうした互恵的な関係に基づいて、中国側のタイ族寺院にタアーン族の出家者・女性修行者が招請されている実態を明らかにする。
  一方のタアーン族も、タイ族の文化を積極的に受容してきた。独自の文字を持たなかったタアーンの仏教徒たちは、タイ語で誦経し、タイ文字で経典を筆写するのが一般的であった。しかし特に近年、平地民との通婚が増加した結果、タアーン語を話すことのできない若者が増加している。そのためタアーン文化の消滅を危惧するミャンマー側の民族エリートたちは、ビルマ文字を借用したタアーン文字を1972年に成立させた。また1990年代からミャンマー側で、2010年からは中国側の徳宏州においてもタアーン文字の教育が開始された。さらに近年ではタアーン文字で経典を筆写し、タアーン語で誦経するホールー(在家の誦経専門家)も現れている。このようにタアーン族は平地民の文化を単に受容するのみならず、それを流用することによって独自の実践を構築しつつあることを示す。


 

"New Horizon of the Interdiciplinary Approaches to the Asian and African Area Studies"[ITP国際シンポジウム](関連する学会・研究会)

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日 時:2011年12月2日(金) 12月3日(土)
場 所:京都大学東南アジア研究所 稲盛財団記念館 3F

「2011年度 第4回CIAS談話会」(関連する学会・研究会)

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日時:2011年11月29日 16:00-18:00
場所:京都大学地域研究統合情報センターセミナー室(稲盛財団記念館2階213号室)

 

発表者:Hoang Thi Minh Nguyet(京都大学地域研究統合情報センター研究員)

 

発表タイトル:
ベトナムにおけるアブラヤシの商業的栽培が拡大しないのはなぜか?―ゴムとの比較から

 

要旨:

 西アフリカに栽培起源地を持つアブラヤシがベトナムに初めて導入されたのは仏領期の1878年であった。フランス人がはじめてサイゴン植物園に観葉植物として持ち込んだものである。これと前後してインドネシアやマレーシアでもアブラヤシが導入されたが、両国とベトナムとではその後のアブラヤシ栽培の発展プロセスは大きく異なった。マレーシアでは1960~70年代にプランテーションによる栽培面積が急速に拡大し、少し遅れてインドネシアでもプランテーション栽培面積が拡大した。その結果、両国だけで世界のアブラヤシ総生産量の81%(2009年)を占めるに至った。一方ベトナムではアブラヤシの商業的な栽培は現在までほとんど行われていない。本報告では、ベトナムにおいてアブラヤシ栽培が拡大しなかった理由を、特にゴム栽培と比較しながら、明らかにする。というのは、アブラヤシと同時期にベトナムに導入されたゴムの場合、インドネシアやマレーシアと同様、現在ではベトナムの重要な輸出産業となっているからである(インドネシアの生産量が世界第2位、マレーシア同3位、ベトナム同5位)。それにより本報告では、ベトナムにおけるアブラヤシ栽培面積拡大のために、自然環境条件、大規模農地の確保、政策が制限要因となっていたことを示す。


 

[京滋フィールドステーション事業第39回研究会](関連する学会・研究会)

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G-COEの国際会議でのコメンテーターとしも来日されているKhin Lay Sweさんに発表をお願い致しました。その後、報告書の検討会を行います。興味のある方は、ご参集ください。

日時:2011年11月28日(月)16:00~19:00

場所:守山フィールドステーション
(滋賀県守山市梅田町12-32、JR守山駅から徒歩5分)

 

 

I. 特別発表 "Coping strategies for environmental changes in dry zone,
Myanmar"

Dr.Khin Lay Swe,Rtd. Pro-Rector,Yezin Agricultural University
Yezin-Naypyitaw,Myanmar

 

II.最終報告書京滋事務局執筆箇所の内容と進捗報告
発表:
1.「実践型地域研究の方法論」
安藤 和雄 京都大学東南アジア研究所
2.「ラオスにおける村づくり実践研究」
矢嶋 吉司 京都大学生存基盤科学研究ユニット

 


京都大学 学際融合教育研究推進センター・生存基盤科学研究ユニット
東南アジア研究所
矢嶋 吉司
TEL:075-753-7837
<e-mail: yajima[at]cseas.kyoto-u.ac.jp>

第35回東南アジアセミナー(2011/11/22-25)

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日 時:2011年 11月22(火)~25日(金)
場 所:Greater Mekong Lodge, Chiang Saen, Thailand

主 催:京都大学東南アジア研究所、チュラロンコン大学 Institute of Asian Studies、
日本学術振興会アジア研究教育拠点事業

詳細>>
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/training-linkage/summer-seminar/2011-summer-seminar_ja.html

 

「土器つくりの民族誌~エチオピア女性職人の地縁技術」[アフリカセンター第183回地域研究会-H22年度京都大学アフリカ研究出版助成記念講演](関連する学会・研究会)

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日 時:2011年11月17日 (木) 15:00~17:00
場 所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室

題目:「土器つくりの民族誌~エチオピア女性職人の地縁技術」
発表者:金子守恵(京都大学大学院人間・環境学研究科 助教)
 

要 旨:エチオピア西南部に暮らす農耕民アリの女性職人は、地域内で入手できる
素材をもちいて土器を製作し、それを地域内の定期市で利用者へ直接販売している。
このような特徴をもった土器つくりは、何世代にもわたって安定的に特定の技術が
継承されている点が強調されて「伝統的な技術」とみなされたり、やきものの技術
的な発展史のなかに位置づけられて「原初的な技術」とよばれることがある。発表
では、土器つくりにおける職人たちの身体を手がかりにしながら、土器つくりと職
人のライフステージの変化や定期市における客と職人との盟友的な関係との関連性
について報告する。土器つくりという営みが職人の半生と密接にむすびついた社会
的な行為であること、社会的な関係を契機にして技術的な革新(=創造性)が生じ
ることをふまえたうえで、この地域の土器つくりを「地縁技術」として問題提起し
たい。

**************************************************************
この講演は日本アフリカ学会関西支部との共催で、「H22年度京都大学アフリカ
研究出版助成記念講演」を兼ねています。

"Strengthning JST/JICA Cooperation between Cameroon and Japan"](関連する学会・研究会)

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 JST-JICA SATREPS「カメルーン森林―サバンナ持続性プロジェクト」との共催
日時:11月15日(火)15:30~17:00
会場:稲盛財団記念館3F中会議室
演題(1):"Scientific Research Cooperation in Cameroon"
演者(1): Dr. Thomas Dongmo
           (Chief, Division of Scientific and Techlological Cooperation,
            Ministry of Scientific Research and Innovation, Cameroon
            カメルーン科学研究革新省・科学技術協力部門長、専門分野:家畜飼養学)
演題(2): "Forest Policy and the State of Forest Management in Cameroon"
演者(2):Dr. Bernard Foahom
           (Scientific Director for Forest, Soils and Environment, IRAD, Cameroon
           カメルーン農業開発研究所・森林土壌環境部門長、専門分野:森林管理学)
17:00~19:00 レセプション

[東南アジア学会関西地区例会(11月12日)](関連する学会・研究会)

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東南アジア学会関西例会との共催で以下のような研究会を開催します。
東南アジア学会の会員・非会員を問わずご参加いただけます。多数のご来場をお待ちしています。
 

日時: 2011年11月12日(土) 13:30~17:30
場所: 京都大学稲盛財団記念館中会議室
http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/access/

 

報告1: 久志本裕子(日本学術振興会特別研究員 (上智大学))

「国家の「イスラーム教育」の生成:マレーシアのイスラーム化政策における宗教学習の変容」

 

報告2: 山本直彦(奈良女子大学生活環境学部住環境学科准教授)
「20世紀のオランダ領東インドの都市開発と居住環境整備事業」

●久志本氏報告要旨
本発表の目的は、マレーシア公立学校の教科「イスラーム教育」の歴代教科書および現在の授業内容の考察を通じて、国家が主導するイスラーム知識伝達の「新しさ」について論じることである。人類学者スターレットは、エジプトの公立学校におけるイスラーム教育の導入に伴い、宗教が社会的有用性によって説明、理解されるようになったことを、「機能化(functionalization)」という概念で説明した。マレーシアでも1980年代以降、教科「イスラーム教育」の比重が高まるにつれ、イスラームは国家の発展に役立つという表象が現れた。また必修試験科目としてイスラームを学ぶことは進学等における有用性と結びついた。このような変化の多くは、「機能化」という概念で説明し得る。国家が深く関与して創られた「イスラーム教育」は、その形式のみならず宗教を学ぶことの認識においても、伝統的イスラーム知識伝達とは異なる性質を持つのである。

●山本氏報告要旨
本報告では、現在インドネシア第2の都市であるスラバヤ市を事例として、オランダ植民地時代前後の旧市街地の変化をカンポン(市内の一般居住地)の出現・立地による特徴から、都市構造について説明する。同時に、インドネシア独立後の居住環境整備事業として知られるカンポン・インプルーブメント・プログラムについて、オランダ植民地時代にさかのぼって、その前身である1930年頃に始まったカンポン改善事業について説明する。歴史研究だけでなく、フィールドワークで見つけ出した、かつての都市の痕跡を写真を含めて紹介したい。

 

 

 

東南アジア学会
関西地区担当 山本博之
yama(at)cias.kyoto-u.ac.jp
 

「ライフとグリーンを基軸とする持続型社会発展研究のアジア展開」[バイオマス 班共同研究セミナー](関連する学会・研究会)

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日 時:11月8日(火)15:00-17:00
場 所:稲盛財団記念館 3階 中会議室
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/about/access_ja.html
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_m.htm

 

プログラム
甲山治(東南ア研) バイオマス班共同研究の主旨説明
渡辺隆司(生存研) 東南アジアにおける未利用バイオマスの探索と変換プロセスの構築
Woottichai Nachaiwieng (チェンマイ大学)Utilization of rice husk and its application
Rudianto Amirta (ムラワルマン大学)Biomass potency in East Kalimantan, Indonesia
森 拓郎(生存研) インドネシアにおける伝統木造建築の維持とローコストハウスの開発

 

連絡先甲山 kozan[at]cseas.kyoto-u.ac.jp, 内線9652

「アフリカの紛争と共生」[第2回研究会](関連する学会・研究会)

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科研基盤S「紛争と共生」生業環境ユニット第2回研究会
『アフリカ自然保護の潮流: 原生自然保護から住民参加型保全、そして新自由主義へ?』

 

第2回アフリカ自然保護研究会と共催
 

 

日 時:2011年11月6日(日)
会 場:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室

 

 

 

【プログラム】
13:30-13:45 山越言(京都大学) 趣旨説明『日本におけるアフリカ自然保護研究史』

13:45-15:00 目黒紀夫(東京大学)『人間と野生動物の共存を考える視点としての「かかわり」』

15:00-15:30 コーヒーブレイク

15:30-15:45 池野旬(京都大学)『コメント』

15:45-16:30 討論(これからの自然保護研究の方向性について)

 

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【発表要旨】

『人間と野生動物の共存を考える視点としての「かかわり」』

 

目黒紀夫(東京大学)

 

1990年代以降、アフリカの野生動物保全では「コミュニティ主体の保全」が新たな保全パラダイムとして位置づけられるようになった。しかし、一言に「コミュニティ主体の保全」といっても、そこには少なくとも、功利主義的な「便益アプローチ」と新自由主義的な「権利アプローチ」そして熟議民主主義の流れを汲む「対話アプローチ」の3つの潮流が確認できる。そして、それらのアプローチは経済的便益や私的権利、対話の機会を実現することで「保全」が「成功」すると想定しているが、そこではローカルな人間と野生動物のかかわり(の多様性・地域性)はまったくといっていいほどに考慮されていない。
本発表では、ケニア南部アンボセリ生態系のマサイ社会において90年代以降に取り組まれてきた複数の「コミュニティ主体の保全」を事例として、上述の各アプローチの妥当性を検討するとともに、ローカルな「かかわり」を見ることの重要性(見ないことの問題性)を考えていきたい。

 

「これからの大学ICTマネジメントモデル」[平成23年度京都大学学術情報メディアセンターシンポジウム](関連する学会・研究会)

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日 時:2011年10月28日(金)13:00- 17:30
場 所:京都大学百周年時計台記念館国際交流ホール I

 

会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm

 

参加費用:無料
参加申込:不要
問合わせ:京都大学情報部情報推進課総務掛
TEL:075-753-7441
E-mail:soumu*media.kyoto-u.ac.jp
( * にはアットマークが入ります )
主 催:京都大学学術情報メディアセンター
詳 細:次のURLをご覧ください.
http://www.media.kyoto-u.ac.jp/ja/services/accms/whatsnew/event/detail/01687.html

なお、シンポジウム終了後懇親会参加希望される場合は、申し込みが必要です。

”Green and Life in ASEAN: Coexistence and Sustainability in East Asian Connections”[韓国東南アジア学会・東南アジア研究所第2回共同国際シンポジウム](関連する学会・研究会)

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日 時:2011年10月28日(金)- 29(土) 09:00-
場 所:京都大学稲盛記念館3F会議室

 

共 催:
KASEAS, JSPS Asian CORE Program and CSEAS-Kyoto University
"Towards Sustainable Humanosphere in Southeast Asia"

 

詳細>>

「地域で育てる、地域をつなぐ文化人類学的教育・研究・地域連携活動」[京都人類学研究会 10月例会のお知らせ](関連する学会・研究会)

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【日時と場所】
日 時:2011年10月27日(木)18:00開場 18:30開始
場 所:京都大学 総合研究2号館 4階会議室(AA447)

 

会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html


 

【演題】
「地域で育てる、地域をつなぐ文化人類学的教育・研究・地域連携活動」

 

【発表者】
森正美氏(京都文教大学人間学部文化人類学科)

 

【コメンテータ】
西真如氏(京都大学東南アジア研究所)
 

【発表要旨】

 報告者は,京都府宇治市の京都文教大学文化人類学科の教員として、2000年から宇治市内でのフィールドワークを実施してきた.その活動の目的や経緯については2007年の『文化人類学』(72/2)の「地域連携」特集内の「「地域で学ぶ、地域でつなぐ-宇治市における文化人類学的活動と教育の実践-」で論じた.
今回の報告では,その後の展開内容や課題などを紹介し,他者との関係を結ぶことそのものに困難を感じる学生たちをも対象とした,文化人類学の専門性を生かした教育研究のあり方について参加者と共に考えたい.
具体的には,(1)教育手法としての「プロジェクト型学習」と文化人類学のフィールドワーク教育の連続性と可能性,(2)宇治市が「重要的文化景観」の指定を受け,文化・総合政策的に転換する過程に行政委員として関与している経験に基づき,文化人類学に何が求められているのか/できるのかを報告の手がかりとしたい.

 

 

【備考】
* 京都人類学研究会は京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ研究者・大学院生がその研究成果を報告する場です。
* 事前の参加予約は必要ありません。
* どなたでも自由に参加いただけます。
* 当日は資料代として200円いただきます。

 

【お問い合わせ先】
京都人類学研究会事務局:inq_kyojinken[at]hotmail.co.jp
[at]を@に変えて送信して下さい。

京都人類学研究会2011年度学生幹事

安念真衣子 薄さやか 康陽球 北川了次 園田浩司
高田洋平 佃麻美 長岡慶 萩原卓也 丸山大介
溝内克之 山口亮太 吉澤あすな

 

京都人類学研究会2011年度代表

藤倉達郎(http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/

 

「いかだにのってみよう in 嵐山」[生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業](関連する学会・研究会)

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日 時:2011年10月26日(水)13:00~
場 所:京都市右京区嵯峨天龍寺 渡月橋北詰上流 大堰川左岸河川敷

 

※小雨の場合は開催します。但し各種警報発令時、河川の流況によっては中止いたします。

○13:00~15:00 大堰川の河原でいかだの試し乗り
参加費無料(試乗記念木製コースター進呈)

 

主催:京筏組(保津川筏復活プロジェクト連絡協議会)

 

京都府南丹広域振興局 亀岡市文化資料館 南丹森のエコミュージアム
NPOプロジェクト保津川 保津川の世界遺産登録をめざす会
株式会社アオキカヌーワークス 京都学園大学歴史民俗学専攻
天若湖アートプロジェクト実行委員会 桂川流域ネットワーク
森林環境ネットワーク カッパ研究会
京都大学生存基盤研究ユニット・東南アジア研究所

 

協力:同志社大学2011年度プロジェクト科目「京の筏を復活させよう!
~保津川筏復活プロジェクト~」
嵐山通船株式会社 保津川遊船企業組合

 

助成:花王・コミュニティミュージアム・プログラム2010~2011
京都府地域力再生プログラム支援事業交付金

 

お問い合わせ:
亀岡市文化資料館 TEL:0771-22-0599 FAX:0771-25-6128
E-mail:bunka-siryoukan[at]city.kameoka.kyotp.jp
URL:http://hozugawa.org/program/ikada.html

 

「インド・中国のメガシティ 変容する都市環境」[国際ワークショップ](関連する学会・研究会)

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日 時:2011年10月22日(土) 13:00~
会 場:総合地球環境学研究所 講演室
京都市北区上賀茂本山457番地4
(URL: http://www.chikyu.ac.jp/rihn/access/index.html)

 

 

総合地球環境学研究所 メガ都市プロジェクト
総合地球環境学研究所 中国環境問題研究拠点

 

【プログラム】 

 

13:00-13:10 開会挨拶 村松伸(総合地球環境学研究所)

 

13:10-14:00 Jagan Shah (都市計画家, デリー)
「インドメガ・シティの挑戦:持続性への南アジア的経路の計画に向けて」

 

14:00-14:10 コメント 山田協太(京都大学)

 

14:10-14:30 討論

 

14:30-15:20 Terry G. McGee(総合地球環境学研究所)
「市場社会主義下での都市空間の創出:中国を事例として」

 

15:20-15:30 コメント Steve McCauley(総合地球環境学研究所)

 

15:30-15:50 討論

 

15:50-16:10 休憩

 

16:10-16:40 総合討論

 

18:00- 20:00 懇親会

 

[第52回「東南アジアの社会と文化研究会」](関連する学会・研究会)

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日 時:2011年10月21日(金)16:00~18:00  (15:30 開場)
場 所:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
総合研究2号館(旧・工学部 4号館)4階 会議室(AA447)
(京都市左京区吉田本町京都大学本部構内 百万遍のすぐ近くです。)

 

●話題提供者
加藤敦典氏 (京都大学グローバルCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」研究員)
「現代ベトナム村落の公共性: 政治人類学的考察」

●発表要旨

 しばしば指摘されるように、アジアの住民自治組織は、国家による動員と統制の装置であると同時に、下からの対抗的公共圏が形成される場にもなっている。
対抗的公共圏としての住民自治組織について論じるときに注意しなくてはいけないのは、この「むら」を国家が理念化するような同一性原理に基づく共同体として描くことがしばしば間違いであると同時に、この「むら」を他者に開かれた、非同一的な共同体として描くことも、ほとんどの場合、間違いだということである。ある組織の公共性を説明するために、それを支える単一の共同体の存在を仮定することが問題なのである。
実際には、国家が統治の対象として設定し、住民がそこから対抗的公共圏を立ち上げる「むら」は、人類学者の渡邊日日が旧ソ連の地域社会における集団範疇のゆらぎについて指摘するように、多くの場合、あることがらには共同性を発揮するが、別のことがらには共同性を発揮しないものである。たとえば、私が調査している中部ベトナムの集落の場合、農地については、農業集団化時代の名残があるので、一定の共同管理をおこなうが、困窮者に対する扶助については「むら」で面倒をみるような体制になっていない。
「むら」が対抗的公共圏を形成していると論じるためには、その「むら」の住民が国家からの要請をある程度まで相対化しつつ、さまざまな事案を「むら」で処理すべきか、また、処理するならどのように処理すべきかについて討議する力量を持っていることを示すべきである。そのためには、その「むら」にみられる討議空間の構成や、討議の作法、使用される語彙の検討をおこなうべきである。
この報告では、ベトナム中部のハティン省の村落における、集落レベルの住民集会の討議から、とくに、貧困補助対象世帯の選定作業と、「文化」的でない困窮世帯への婦人会による支援の可否をめぐる議論を紹介し、住民たちが、家族・親族で対処すべきことがら、「むら」で対処すべきことがら、国家の福祉政策によって対応すべきことがらをめぐって、どのような論理構成で討議を展開しているのかを明らかにしていく。

 

 

 

[研究会世話人/事務局]
杉島敬志(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
takasugi[at]asafas.kyoto-u.ac.jp

 

備考
・事前の参加予約は必要ありません。

*「東南アジアの社会と文化研究会」のウェブサイトには、今回の研究会の案内、発
表要旨、研究発表に関わる写真、それに会場へのアクセスマップ
(「本部構内マップ」をごらんください)が掲載されていますので、ご覧ください。
http://www.chiiki.asafas.kyoto-u.ac.jp/syakai-bunka/index.html

 

「熱帯アンデスの環境と農業」[東南アジアの自然と農業研究会 第152回定例会](関連する学会・研究会)

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「第188回 日本熱帯農業学会研究集会」
「第152回東南アジアの自然と農業研究会」 共催研究会のご案内 


日 時:2011年10月21日(金) 15:00~18:00
場 所:京都大学稲盛財団記念館3階 大会議室
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_m.htm



題目: 『熱帯アンデスの環境と農業』
講師: 山本紀夫氏 (国立民族学博物館名誉教授)

 

【講演要旨】

アンデスは、赤道を超えて8000kmの長さにわたって南北に走る、地球上で最長の大山脈である。そのため、緯度によって環境は大きく異なり、一般に北部アンデス、中央アンデス、南部アンデスの3地域にわけられる。このなかで、熱帯アンデスとは、低緯度地帯に位置する北部アンデスと中央アンデスのことである。そこは、緯度が低いため、高地であっても気候は比較的温暖であり、人々はかなり高地にまで暮らしている。とくに中央アンデスでは、富士山の頂上よりも高い標高4000mあたりでも農耕や牧畜が営まれている。また、この農耕や牧畜を営む人たちの大半が、かつてのインカ帝国を築いた人々の子孫、いわゆる「インカの末裔たち」である。では、その農耕や牧畜はどのような特色をもつのだろうか。発表では、私が1978年から通産で約2年間定住して調査をしたペルー南部クスコ県のマルカパタ村を例として報告する。
マルカパタ村は、かつてのインカ帝国の中心地であったクスコの東方約100kmに位置する。ただし、道路の状態は悪く、定期的な交通の便もないため、当該地域は地理的にかなり隔絶したところとなっており、インカ以来の伝統的な色彩が様々な点で色濃く残されている。それは、彼らの生活の中心である生業にも色濃く残されている。約50種におよぶ栽培植物の大半はアンデス伝統のものであるし、中心的な農具もインカ以来の伝統である踏み鋤が使われている。また、大半の住民がアンデス原産のリャマとアルパカを飼い、その家畜飼育とともに伝統色の濃い農業もおこなって自給自足的な生業を維持しているのである。
具体的にいうと、彼らは海抜4000m前後のプナとよばれる高原に居住地をもつが、その暮らしは高地に限られない。すなわち、アンデス東斜面に見られる大きな高度差を利用し、家族ごとに家畜を飼い、主作物であるジャガイモもトウモロコシも栽培している。これらの耕地のなかには家から遠く、毎日通うことのできないものもある。そのため、このような耕地には植え付けや収穫のときに一時的に
移り住んで作業をするための出作り小屋をもち、また放牧地にも家畜番小屋をもつ。そして、これらの小屋を利用して、彼らは一年を通して谷を上下し、農業も牧畜も行なう、いわゆる農牧複合の暮らしを送っている。このような暮らしこそが、中央アンデスにおけるインカ時代以来の伝統的なものである。

 

(*図を含めた要旨は研究会ホームページからご覧いただけます。)

【プログラム】
15:00-15:15 開会・趣旨説明
15:15-16:45 講演
16:45-17:00 休憩
17:00-18:00 質疑応答

*会の後には懇親会を予定しております。

 

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連絡先:
佐々木 綾子 TEL 075(753)7839 e-mail: sasaki22[at]asafas.kyoto-u.ac.jp
柳澤 雅之 TEL 0775(753)7346 e-mail: masa[at]cias.kyoto-u.ac.jp

研究会WEBサイト
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/seana/
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「現代アフリカにおける先住民と市民社会」[第2回Kyoto University African Studies Seminar](関連する学会・研究会)

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10月21日に京都大学アフリカ地域研究資料センターと
科学研究費補助金基盤研究(S)「アフリカの潜在力を活用した紛争解決と共生の実現に関する総合的地域研究」との共催で下記のような研究会を開催します。講演は英語でおこないます。
ご関心のある方はぜひお越しください。

 

日 時:2011年10月21日(金)15:00 - 18:00
場 所:京都大学稲盛財団記念館小会議室2

(http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html)


 

 

15:00-15:10 趣旨説明

 

15:10-16:30 ジョン・ギャラティ(マッギル大学)
「マサイにおける土地紛争と市民社会―ローカルな闘争とグローバルな聴衆」

 

16:30-16:40 休憩

 

16:40-18:00 丸山淳子(津田塾大学)
「再定住、開発、先住民運動―南部アフリカ、サン・コミュニティの二つの事例から」

 

"Migrant in Thailand: Not Always a Stranger"[Special Seminar](Related Conferences/Research Seminars)

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日 時:2011年10月19日(水) 15:00-17:00
場 所:百万遍キャンパス・総合研究2号館4階AA401(第一講義室)

 

題目:
"Migrant in Thailand: Not Always a Stranger"

話者:
Premjai Vungsiripaisal (Chulalongkorn University)
 

"Fascination with Fascism: Japan and Germany in the Indies of the 1930s"[Special Seminar](Related Conferences/Research Seminars)

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/en/article.php/20111018

[東南アジア学会関西地区例会(10月14日)](関連する学会・研究会)

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東南アジア学会関西例会と地域研究統合情報センター「災害対応の地域研究」プロジェクトの共催により以下の研究会を行います。
 

日時: 2011年10月14日(金) 15:00~17:00
場所: 京都大学稲盛財団記念館中会議室
http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/access/
 

 

 

報告 加藤久典(大阪物療大学)
「ローカル文明にみる現代的指針―ジャワの原子力発電所反対運動をめぐって」

 

報告要旨
現代社会では、18世紀にヨーロッパで起きた産業革命以来続く近代化・工業化が大きな価値を持っている。より多く、より早く生産と消費を繰り返し、またそれらを拡大させようとする方向に人類全体が向かっているともいえる。この西洋文明の支配的な社会の維持には膨大な電力が必要で、原子力が有効な発電手段とされる。
東南アジアにありながら、近代西洋文明の影響を大きく受けている現在のインドネシアでも原子力発電所の建設計画が政府によって進められている。中部ジャワの農漁村であるバロンが、この工業化の象徴である原子力発電所の建設予定地である。しかし、このバロン村では計画に対する反対運動が起っている。その反対運動では、インドネシアで最大の宗教であるイスラムとイスラム以前のジャワの土着文明が大きな役割を果たしている。
イスラム指導者たちは原子力発電所の建設を「禁止」(haram)とする宗教宣言を発令し大きな注目を浴びた。しかし、この決定はあくまで相対的なもので、状況が変化することにより覆る可能性を秘めている。その意味で、イスラム文明が近代西洋文明の「進歩」を批判的に検証し、新たな人類の方向性を示す理念となり得るかどうかは、疑問である。
一方、ジャワ文明には現代の近代化・工業化一辺倒の社会傾向に与しない理念がある。それらは「精神性の重視」であり、「自然への畏敬」であり、「相互扶助の精神」また「清貧の思想」である。「原子力発電所反対運動」は単なる政治闘争ではなく、必要以上に電力を消費する社会のあり方に根本的な疑問を投げかる「理念」としての社会運動ということもできる。ジャワ文明というローカルな英知が今後の人類のあり方に選択肢を提示しているといえるのかもしれない。発表では、2010年2月にインドネシアの中部ジャワのジェパラ・バロンで行ったリサーチを元に以上のことについて検討する。

 

 

東南アジア学会
関西地区担当 山本博之
yama(at)cias.kyoto-u.ac.jp
 

The 2nd International Conference on Sustainable Future for Human Security(Related Conferences/Research Seminars)(関連する学会・研究会)

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/en/article.php/201108

「2011年度 第3回CIAS談話会」(関連する学会・研究会)

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日時:2011年10月4日 16:00-18:00
場所:京都大学地域研究統合情報センターセミナー室(稲盛財団記念館2階213号室)

 

発表者:池田有日子(京都大学地域研究統合情報センター研究員)

 

発表タイトル:
ユダヤ・ネーション形成という難問-アメリカにおけるシオニズム運動の議論と戦略-

 

要旨:

 本報告では、第二次大戦期のアメリカにおけるシオニズム運動の議論と戦略の検証を通じて、「ユダヤ・ネーション」の境界線をめぐるポリティクスについて具体的に明らかにしていきたい。
ユダヤ人国家建設を目指したシオニズム運動は、「ユダヤ・ネーション」形成という、ナショナリズムとしての根幹部分で、極めて重大な困難を抱えていた。
ユダヤ人は世界各地に離散しており、アメリカのように反ユダヤ主義が相対的に軽微でユダヤ人の社会的上昇が可能なところでは、その国家のネーションの一員であることに強い政治的帰属意識を有していた。そうしたユダヤ人にとって、シオニズムは、ユダヤ人をアメリカ人とは別の「ネ―ション」として切り離し、反ユダヤ主義を助長しかねない「忌むべき」ものですらあったのである。
シオニズムは、ユダヤ・ナショナリズムとして、アメリカ・ユダヤ人も含めたすべてのユダヤ人を「ユダヤ・ネーション」のなかに包摂しようとする指向を原理的本来的には有すものであった。他方で、「シオニスト」として活動していたユダヤ人ですら「ユダヤ・ネーション」の一員に自らがなるとは想定していなかった。しかし、シオニズム運動は、そうしたアメリカ・ユダヤ人社会の政治的支持を獲得できなければ、「一部の」「突出した」ユダヤ人の運動ということにとどまり、ユダヤ・ナショナリズムとしてのイデオロギーそのものが破綻をきたしかねないものでもあったのである。
本報告は、シオニズム運動が、アメリカにおいて、この「ユダヤ・ネーション」をめぐる葛藤にいかに対応したのかを、第二次大戦中のシオニズム運動の大きな課題であった「ユダヤ軍創設」や、初めて公に「ユダヤ人国家」という目標を掲げた1942年5月のビルトモア会議をめぐる、彼らの議論や戦略の検証を通じて具体的に明らかにしたい。


 

「参加型研究アプローチはエチオピアに根付くか? ~技術協力の現場から見たエチオピアの農業研究と農村の暮らし」[第182回アフリカ地域研究会](関連する学会・研究会)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
第182回アフリカ地域研究会のご案内

日 時:2011年9月29日(木)15:00 ~ 17:00

場 所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/access.html

 

演 題:参加型研究アプローチはエチオピアに根付くか?
~技術協力の現場から見たエチオピアの農業研究と農村の暮らし
 

講 師:白鳥清志(JICA専門家)
エチオピア農民研究グループを通じた適正農業技術開発・普及プロジェクト
(株)かいはつマネジメントコンサルティング
 

要 旨:人々の暮らしと環境を左右する農業技術革新を、参加型研究アプローチによって進めようとする試みがエチオピアでも行われてきました。開発ワーカーとして長年エチオピアの農業研究界を見てきた発表者が、参加型適正技術開発の理想とエチオピアの農業試験場や研究者、農民の現実の話をします。果たして参加型適正技術開発はエチオピアに根付くのでしょうか?そもそも参加型アプローチは適正技術を生み出せるのでしょうか?

 

 

アフリカ地域研究会の案内をFAXおよびE-mail でお送りしています。
ご希望の方は下記にお知らせ下さい。
連絡先:京都大学アフリカ地域研究資料センター
TEL:075-753-7803 FAX:075-753-9191
E-mail:caasas[at]jambo.africa.kyoto-u.ac.jp

[東アジア研究勉強会(関西)](2011/09/25)

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日 時:2011年9月25日(日)

場 所:京都大学 総合研究2号館 4階 第一講義室(AA401)
総合研究2号館の北口もしくは西口よりお入りください。
南口は土日は開放されていません。

会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html

キャンパスマップ
(総合研究2号館は、この地図では上の中央やや左寄りにあります。)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm

 

 

14:00 開場
14:30 発表1 前川佳世子(京都大学ASAFAS)
「台湾における霊媒の変容」
15:15 討論
16:15 休憩
16:30 発表2 木下 光弘(滋賀県立大学)
「ウランフ崇拝―ウラディン・ボラグ氏の論文を通して―」
17:15 討論
18:15 終了
●研究会終了後(18時半~)、懇親会をおこないます。こちらもご参加ください。

 

 

 

●発表者1

前川佳世子(京都大学ASAFAS)
●タイトル
「台湾における霊媒の変容」

●発表要旨
童&#20073;信仰は、かつて中国大陸東南沿岸部から移民した人々が、移民先に持ち込んだシャーマニズムの一種で、現在でも台湾や東南アジア各地に存在している。
発表者は童&#20073;信仰に関心を持ち、現在でもその信仰が盛んであるとされる台湾を調査地に選んだ。台北においては、「神檀」という、一般の住宅内で神明を祀り人々に開放している宗教施設で、童&#20073;が人々の悩みを問神(霊媒を通じて神と接触すること)し、儀礼をおこなっていた。
他方、1980年代に、台湾各地で「霊&#20073;」と名のる霊媒が出現した。神が憑依すると血だらけになり、激しいトランス状態になる童&#20073;とはことなり、霊&#20073;は、短時間で神が憑き、神が出て行くときの動作も穏やかである。また、霊&#20073;のなかには、神に憑依されると、歌い、踊る者もいる。
本発表は、童&#20073;のいる台北の「神檀」のイメージと霊&#20073;出現の背景を明らかにすることにより、台湾における大きな社会変動と宗教の関係を描くことを目的とする。
具体的には、現代台湾の都市における童&#20073;の描かれ方を知るために、新聞における「神檀」の記事を詳細に検討し、文献資料とフィールドワークによって童&#20073;と霊&#20073;の特徴をあげ、その比較をおこなう。これにより、歴代の為政者から「迷信陋習」とされ、抑圧されながらも現代まで生きながらえてきたこの霊媒信仰の変容の過程を描きたい。


●発表者2
木下 光弘(滋賀県立大学)
●タイトル
「ウランフ崇拝―ウラディン・ボラグ氏の論文を通して―」

●発表要旨
ウランフ(烏蘭夫)は、内モンゴルにおけるモンゴル人のエスニック・リーダーであるだけでなく、中国共産党の中でもきわめて高い地
位の指導者であった。そのようなウランフという存在を、モンゴル人や漢人はそれぞれどのように評価しているのであろうか。この問題を
近年見られる「ウランフ崇拝」という現象を通して、分析を試みたのが、ウラディン・ボラグ氏である。そこで、私が現在翻訳作業を進め
ているこのボラグ氏の論文‘The Cult of Ulanhu’(Uradyn E. Bulag 2002. “The Mongols at China‘s edge” chapter7)の内容を紹介す
るとともに、そこから見えてくる「ウランフ像」を提示する。そして、今後の私の「ウランフ研究」「中国民族問題研究」の課題などにつ
いてお話させていただきたい。

 

「平成22年度公開講座「第5回:アフリカと生きる」(『アフリカ研究最前線:解る・アフリカ』[連続5回]アフリカ地域研究資料センター公開講座)」(関連する学会・研究会)

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平成22年度公開講座「アフリカ研究最前線:生きる・アフリカ」[連続5回]

第5回:「アフリカと生きる」
日 時:2010年9月17日 (土) 15:00-17:00
京都大学稲盛財団記念館3階大会議室 (京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/access.html


講師:掛谷 誠(京都大学 名誉教授)
 

いま私たちは、遅れたアフリカというイメージの根拠を問い直し、これからのアフリカの未来を考える時期にきています。40年にわたるアフリカ研究の経験をふりかえりながら、地域がもつ潜在力に根ざしたアフリカ的発展を推し進めるアフリカ型農村開発のアプローチについてお話しします。

 

講座詳細:
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/20110917.html

 

シリーズ「生きる」全5回内容:
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/fy2011_ikiru.html


■ 受講料 1000円
■ 定員 50名
■ 申し込み
受講を希望される方は事前登録をお願いします。
お名前、ご住所、電話番号、E-Mailアドレスを記して、以下のいずれかまでお送りください。
E-mail: front-africa[at]jambo.africa.kyoto-u.ac.jp
*(at)を@に変えてください 
FAX: 075-753-7831
郵便:〒606-8501 京都市左京区吉田下阿達町46
京都大学アフリカ地域研究資料センター 公開講座係

 

-------------------------
お問い合わせ:
京都大学アフリカ地域研究資料センター
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/
TEL: 075-753-7803

「-地域からグローバルな持続可能性の構築に向けて:アジアからの視点-」[持続可能な社会のための科学と技術に関する国際会議2011](関連する学会・研究会)

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日 時:2011年9月14日(水)ー16日(金)
会  場:  国立京都国際会館(京都市左京区岩倉大鷺町422)

 

主  催:  日本学術会議
供  催:  総合地球環境学研究所、名古屋大学グローバルCOE プログラム、東北大学グローバルCOE プログラム、北海道大学グローバルCOE プログラム
後  援:  国際連合大学(UNU)、日本経済新聞社
言  語:  英語及び日本語(同時通訳あり)
参加費:  無料(事前登録要) 登録方法 Web による登録はこちら、Fax による登録はこちら
定  員:  200 名(各日) 参加申込多数の場合は抽選とさせていただきます。

 

詳細/登録>>
http://www.scj.go.jp/ja/int/kaisai/jizoku2011/ja/index.html


「第17回近畿熱帯医学研究会」(関連する学会・研究会)

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日 時:2011年9月3日(土)  14:30~17:00 17:00-情報交換会 
場 所:関西医科大学付属滝井病院南館講堂
(いつもと場所が違いますのでご注意下さい)

 

 

14:30 - 16:00  テーマ1:アフリカにおける住血吸虫症対策

 

1) 南部アフリカにおける住血吸虫症の現状と問題点
Mr. Samuel Jemu, Manager, National Schistosomiasis and
Soil-Transmitted Helminth Control Programme (NSCP), Community Health
Science Unit, Ministry of Health, Malawi

 

2) マラウイ共和国ウンコタコタ県におけるビルハルツ住血吸虫症実相調査とプラジカンテルの効果
田淵幸一郎1、黒田友顯1、森 裕介2、疋田直子2、大下敏子2、Jemu Samuel3、西山利正1
( 関西医大公衆衛生学1、公益社団法人日本国際民間協力会2、マラウイ共和国保健省3 )

 

16:00 - 16:10 休憩

 

16:10 - 17:00 テーマ 2 :東南アジアの食品安全について

1) シンガポールにおける食品の安全管理と問題点(仮題)
Dr. Joanne Kang, Environmental and Food Microbiology Section,
Environmental Health Institute (EHI), National Environment Agency
(NEA), Republic of Singapore

 

2) マレーシアにおける感染性食中毒の現状と問題点(仮題)
Dr. Cheah Yoke Kqueen, Associate Professor, Department of Biomedical
Science, Faculty of Medicine & Health Sciences, University Putra
Malaysia
(Associate Member of National Food Safety Research Centre, Faculty of
Food Science and Technology, University, Putra, Malaysia

 

終了後 情報交換会
関西医科大学附属滝井病院南館臨床講堂1階学生ラウンジ  17:00~


Workshop of Young Cambodian Researchers “Development and Human Security in Cambodia”(関連する学会・研究会)

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English page>>

/en/article.php/201100092_en

「文化と歴史そして生態を重視したもう一つの草の根の農村開発に関する国際会議」(関連する学会・研究会)

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日 時:2011 年8 月1 日( 月) 14:00-17:00
場 所:のうそんセンター
 

を開催します。プログラムは添付のとおりですので、興味のある方はご参加ください。
 

保津草の根国際会議プログラム.pdf

「「女性らしさ」の冒険――「愛しい母」ヤスミン・アフマドの思い出とともに」 [ 公開シンポジウム ] (関連する学会・研究会など)

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日 時:2011年7月31日(日)13:30~16:30
場 所:京都大学芝蘭会館山内ホール
〒606-8501京都市左京区吉田近衛町
(京都市バス「京大正門前」バス停から徒歩2分)
http://www.med.kyoto-u.ac.jp/siran/kotsu.htm

 

■プログラム
司会:西芳実(京都大学)
趣旨説明:山本博之(京都大学)
第1部 マレーシアにおける教育と結婚
報告1「マレーシアにおける教育とライフデザイン」金子奈央(マレーシア・サバ大学)
報告2「マレーシアにおけるイスラムと結婚」光成歩(東京大学大学院)
第2部「女性らしさ」の冒険
作品紹介:小野光輔(和エンタテイメント)
参考上映『サンカル』(シャリファ・アマニ監督、2010年、22分)
パネリスト:シャリファ・アマニ、杉野希妃、山本博之

 

 

■参加申し込み
シンポジウムへの参加をご希望の方は、(1)お名前、(2)ご所属、(3)ご連絡先
(メールアドレス等)をご記入の上、EメールまたはFAXでマレーシア映画文化研
究会までお申し込みください。
・Eメール:yasmin2011[at]cias.kyoto-u.ac.jp
・FAX:075-753-9602
参加希望者が定員(80名)に達した時点で締め切りとさせていただきます。

 

■主催:マレーシア映画文化研究会
 

■共催:京都大学地域研究統合情報センター共同研究「大衆文化のグローバル化に見る包摂と排除の諸相」
 

■詳細
京都大学地域研究統合情報センター
http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/event/
マレーシア映画文化研究会
http://malaysia.movie.coocan.jp/

 

"Islamic Renewal in Northern Cameroon"(関連する学会・研究会など)

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日 時:2011年7月28日(木)14:30~16:30
場 所:稲盛財団記念館 3階 318号室

 

中部アフリカ研究会
イスラーム地域研究センター
(お問い合わせは木村大治 kimura[at]jambo.africa.kyoto-u.ac.jp までお願いします。) 

 

【概要】

 

ISLAMIC RENEWAL IN NORTHERN CAMEROON
 

by Ousmanou Adama,
Graduate School of Letters, Nagoya University, Japan


Northern Cameroon is a territory where ethnic and religious diversity
is in constant change. The (self-)identification of population groups
as Fulani (sedentary Fulbe) or Mbororo (pastoral Fulbe) has varied,
both historically and currently, with time and ecological location as
well as with the knowledge and interest of the conceptualizer. The
progressive spread of Islam in communities that have not completely
lost their past religious traditions, such as Mbororo and Fulani,
gives a new dimension to the control of political power in Northern
Cameroon.
This study examines the role of Islam in the ethnic differentiation
and political manipulation of these two groups. I argue that Islam
brings no change in psychological attitudes towards magic. The
introduction of new, Islamic techniques into the general body of
magical practice constitutes simply an addition or substitution of
older practices, such as writing amulets. In recent years, a public
debate on Sufism and Islamic renewal has emerged in Northern Cameroon,
triggered by the increase of Islamic education and the pilgrimage to
Mecca among Fulani and Mbororo. In this context, new religious
movements have been appropriated by the Mbororo, which may be read as
an attempt at integration into the national community through
religion.
We opted for a comparative approach in studying these religious
phenomena, such as to analyze their relevance and role in the
construction and re-composition of postcolonial national groupings in
Cameroon.

 

「ストリートの人類学」[京都人類学研究会 7月例会のお知らせ](関連する学会・研究会)

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【日時と場所】
日 時:2011年7月22日(金)13:30開場 14:00開始
場 所:京都大学本部構内 百周年時計台記念館国際交流ホールⅢ

会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm
 

【演題】
「ストリートの人類学」

 

【プログラム】
14:00-14:10 趣旨説明: 藤倉達郎(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

 

14:10-15:10 関根康正(関西学院大学大学院社会学研究科)
「<ストリートの人類学>の発端と行方:ケガレから都市の歩道へ」

15:10-16:10 丸山里美(立命館大学産業社会学部)
「ストリートで生きる女性たち――女性野宿者たちの実践」

16:10-16:30 コメント:冨山一郎(大阪大学大学院文学研究科)

16:30-17:30 総合討論

 

【発表要旨】
・関根康正氏 「<ストリートの人類学>の発端と行方:ケガレから都市の歩道へ」
インド社会の文脈において儀礼的なケガレ観念に関する私自身のオリジナルな理論(「不浄」と「ケガレ)との区別の導入)提示から、都市ストリート特にインドの巨大都市のストリートの縁辺の歩道空間(政治、経済、宗教などあらゆる生活活動が認められる活発な生活行為空間)に注目する現在の関心事へと、私の研究は外見的には展開・移行した。そうなってみて、遡及的に考えてみたとき、私の問題意識の軌跡の一貫性に自ら驚く。反復によるにじり寄りといった趣である。実は、この一見異なる関心の外装とは裏腹に、その両者(ケガレとストリートの縁辺)には<中心化志向の視点と脱中心化志向の視点との絡み合った抗争contestation>という共通した理論的枠組みが貫かれている。ケガレ理論では、否定的な意味を体現する「不浄」にだけ還元する中心化視点を脱して、肯定的で生成的な意味をもつ「ケガレ」の脱中心化視点を区別し析出できることを示した。同様に、歩道空間上に生きる社会的弱者とされる人々は、単にその弱者という受動性に打ちひしがれているだけではなく、支配的な社会権力が差し出す抑圧的環境下で、人(ヒト)からもの(モノ)まで可能なアクターを繋ぐ所為をミクロに発明して生き抜いている。さまざまな失敗も含めて。ケガレもインドの歩道も、<生活の論理>というものを考える格好の場所である。自己が他者になる、他者が自己になるところで存在を獲得する、それがすでにヘテロトピアとして実在する模様を目撃できる。それこそが、ネオリベのもたらす絶望のなかでの確かなそしてたぶん唯一の内在的な希望である。

 

・丸山里美氏 「ストリートで生きる女性たち――女性野宿者たちの実践」
市井の人々の生活の諸実践が繰り広げられるストリートの空間は、女性にとっては、男性とはまた異なるものとして経験されている。本報告では、このストリートを生活の場にしている野宿者のなかでも、少数派である女性たちの存在に焦点をあてる。そこから、「ストリートの人類学」にジェンダーの視点を導入することで見える、限界と可能性とを考えたい。

 

【備考】
* 京都人類学研究会は京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ研究者・大学院生がその研究成果を報告する場です。
* 事前の参加予約は必要ありません。
* どなたでも自由に参加いただけます。
* 当日は資料代として200円いただきます。

 

【お問い合わせ先】
京都人類学研究会事務局:inq_kyojinken[at]hotmail.co.jp
[at]を@に変えて送信して下さい。

京都人類学研究会2011年度学生幹事

安念真衣子 薄さやか 康陽球 北川了次 園田浩司
高田洋平 佃麻美 長岡慶 萩原卓也 丸山大介
溝内克之 山口亮太 吉澤あすな

 

京都人類学研究会2011年度代表

藤倉達郎(http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/

 

[京滋フィールドステーション事業第37回研究会](関連する学会・研究会)

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下記のとおり、京都大学東南アジア研究所が担当する京都大学生存基盤科学研究
ユニット京滋フィールドステーション事業(滋賀サイト型機動研究「在地と都市
がつくる循環型社会再生のための実践型地域研究」)の研究会を開催致しますので、興味のある方はご参加ください。

 

今回は、木曜日の開催ですので、ご注意ください。
ご出席される方は、会場のスペースの関係もありますので、7/20(水)までに、世話役をしています 矢嶋吉司 yajima[at]cseas.kyoto-u.ac.jp まで、メールでご連絡ください。よろしくお願いいたします。


 

日時:2011年7月21日(木)16:00~19:00
場所:守山フィールドステーション
(滋賀県守山市梅田町12-32、JR守山駅から徒歩5分)

 


発表タイトル: アジアの農村開発と教育(仮)

発表者
1)  Ms. Myint Myat Moe(ミンツ・ミャット・モエ)、
ミャンマー、Yezin(イエジン)農業大学大学院生、
「ミャンマー中央平原における犂先作り農村向上の実態と可能性」

 

 2)  Mr. Yezer(イエーゼル)
ブータン国立大学シェルブッシェ・コレッジ地理学科科長
「ブータンの農村開発」

 

 3)  Mr. Somphanh PASOUVANG(ソンパーン・パスワン)
ラオス国立大学農学部副学部長
「ラオス国立大学農学部における農村開発教育と実践」

 

今回は、ミャンマー、ブータン、ラオスの3国について、農村開発の現状、農村
開発教育及び実践に関して報告していただきます。


京都大学 学際融合教育研究推進センター・生存基盤科学研究ユニット
東南アジア研究所
矢嶋 吉司
TEL:075-753-7837
<e-mail: yajima[at]cseas.kyoto-u.ac.jp>

「サイエンスと地域研究の狭間で-実践的地域研究の試み」[第181回アフリカ地域研究会](関連する学会・研究会)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
第181回アフリカ地域研究会のご案内

日 時:2011年7月21日(木)15:00 ~ 17:00

場 所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室
(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/access.html

 

演 題:サイエンスと地域研究の狭間で-実践的地域研究の試み
 

講 師:荒木 茂(京都大学アフリカ地域研究資料センター)
 

要 旨:サイエンスが世の中にどれだけ役に立ってきたか、ということに対する疑問は多く挙げられてきた。福島原発事故がそれを加速することは必至である。
しかし、地域研究が文理融合、学際的アプローチによって(個別科学を具体的場面に役立てる手段として)サイエンスを飼い慣らすことができれば、実践的地域研究として復権する可能性を秘めている。本発表は、開発に関わる科学者の仮説と、現地の人々の実践が邂逅する点をさぐるプロセスを、「不確実性の科学」として定置する試みを、カメルーンにおけるJST/JICA「森林-サバンナ持続性プロジェクト」を例に紹介したい。

 

 

アフリカ地域研究会の案内をFAXおよびE-mail でお送りしています。
ご希望の方は下記にお知らせ下さい。
連絡先:京都大学アフリカ地域研究資料センター
TEL:075-753-7803 FAX:075-753-9191
E-mail:caasas[at]jambo.africa.kyoto-u.ac.jp

「紅河デルタ村落の農村・都市関係-ナムディンの工業区とバッコック農村社会の変容」 [ 日本ベトナム研究者会議2011年夏季研究大会 ] (関連する学会・研究会など)

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日 時:2011年7月17日(日)13:30~17:30
場 所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室

 

■プログラム

13:30-13:45 案内・趣旨説明
柳澤雅之(京都大学地域研究統合情報センター)

 

13:45-14:45
「工業区の分散配置と農村の発展-ナムディン省コックタイン合作社の就労形態の変化から」
新美達也(名古屋大学産学官連携推進本部)

 

(要旨)ベトナムの工業区政策全般とその動向について概説したのち、ナムディン省近郊のHoa Xa工業区とコックタイン合作社を事例に、工業区整備による農村社会の変容を、とくに若年労働者層の労働形態に注目して報告する。

 

14:45-15:45
「「看板」としての新型合作社―ハノイ近郊における安全野菜栽培農村の事例から―」
設楽澄子(一橋大学大学院)

 

(要旨)97年の合作社法施行以降、新しい合作社(新型合作社)や従来の合作社(旧型合作社)のあり方に関して議論が続いている。
本報告では、ハノイ近郊で安全野菜を栽培するヴァンノイ社における新型合作社の構造と社員の安全野菜販売経営の分析を行い、社員が合作社という「看板」を利用することによって地縁・血縁ネットワークを駆使して利益を上げている様子を紹介する。さらに、ヴァンノイ社と対照的なヴァンドゥック社を取り上げ、同社の旧型合作社による安全野菜の契約栽培が農民の支持を得られない要因を考察する。この2つの事例から市場経済に適合的な農民組織のあり方を考察する。

 

15:45-16:00休憩

 

16:00-17:00
「農業合作社の新たなネットワークつくり-ナムディン省コックタイン合作社の商売活動」
柳澤雅之

 

(要旨)紅河デルタ村落の特徴の一つに、同一の自然環境下で多様な生業活動が展開していることを挙げることができる。
微地形に応じた自然資源利用の精緻化に加えて、村落社会ごとに異なる人的ネットワークが村落ごとの生業活動の歴史的経緯に影響していることも大きな理由として挙げられる。本報告では、2000年代以降における、ナムディン省コックタイン合作社幹部による新たなネットワークつくりを紹介し、かつての合作社幹部による対外活動の歴史の中で現在の活動を位置づける。

 

17:00-17:30 総合討論

 

[第44回南アジア研究集会] (関連する学会・研究会など)

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日 程:201年7月16日(土)~17日(日) 1泊2日
場 所: 愛知県西尾市

<プログラム>(暫定版)
7月16日(土)

12:30 受付開始
 

13:30~17:30 セッション「「カースト」再考」(報告者は現在調整中です)
 

18:00~ 夕食・お風呂など
 

19:30~ 懇親会

 

7月17日(日)
9:00~12:00 
自由論題発表(順不同、論題名は仮題)
板倉和裕(広島大学大学院社会科学研究科)「憲法制定とインド世俗主義の成立」
梅村絢美(首都大学東京大学院人文科学研究科)「発話がまねく禍、沈黙がもたらす効力――スリランカ土着の伝統医療パーランパリカー・ヴェダカマの知の継承と医療実践」脇田道子(慶應義塾大学大学院社会学研究科)「『アルナーチャリー』か『トライブ』か――アルナーチャル・プラデーシュのモンパの場合」
 

12:00~13:30 昼食
 

13:30~15:00 講演:小谷汪之「日本におけるインド研究の回顧と展望」
 

15:00頃 現地解散
 

 

 (セキュリティ強化と確認作業の効率化のため、できるかぎりウェブ・フォーム

http://goo.gl/eIhxh)からの参加申し込みをお願いします。)

 

以上、よろしくお願い申し上げます。ご質問等がございましたら、事務局メールアドレス(minamiajia44[at]gmail.com)までお問い合わせください。

「国家形成と地域社会-カンボジア官報を利用した総合的研究」[第2回研究会](関連する学会・研究会)

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日 時:2011年7月14日(木)15:00~18:00
会 場:京都大学東南アジア研究所・共同棟四階 会議室

* 東南アジア研究所へのアクセスは、
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/about/access_ja.html を御参照下さい。

 

 

京都大学東南アジア研究所「東南アジア研究の国際共同研究拠点」共同研究「国家形成と地域社会-カンボジア官報を利用した総合的研究」(研究代表者:笹川秀夫、立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部准教授)では、以下のように、本年度第2回目の研究会をおこないます。

 

今回は、「国家建設をめぐる制度と政治:1979年以降のカンボジアの経験」と題して、極端な全体主義的支配を敷いたことで知られるポル・ポト時代以後に、カンボジアにおける「国家」がどのように建設されてきたのかを、法制度と国内政治の分析を中心に議論します。
さらに、アフリカ地域研究と国際政治の専門家をコメンテーターとして迎え、以上のカンボジアの経験が、近年のアフリカ諸国などですすむ<国際支援下の国家建設>という問題状況とどのような共通性・独自性をもつのかを考えます。

オープンな研究会ですので、ご関心をもたれる方はぜひお気軽にご参集ください。

 

【プログラム】

15:00 小林 知(東南アジア研究所)「趣旨説明」

 

15:20 坂野 一生(神戸大学大学院国際協力研究科博士後期課程)
「1979年以降のカンボジア民事法制――体制移行と法制度」

 

16:20 山田 裕史(日本学術振興会特別研究員PD)
「カンボジア人民党による一党支配体制の構築:民主的制度の権威主義的運用」

 

17:20 コメント1:アフリカ地域研究から 西 真如(京都大学東南アジア研究所)
コメント2:国際政治から 佐藤 史郎(京都大学東南アジア研究所)

 

18:00 ※懇親会

 


発表要旨
ーーーーーーーーーー
「1979年以降のカンボジア民事法制――体制移行と法制度」
坂野一生

 1979年のカンボジア人民共和国成立以来、カンボジアは法制度・司法制度の再建に取り組んできた。民主カンプチア時代の「法ニヒリズム」により既存の法制度・司法制度が徹底的に破壊され、立法のノウハウを有する人材や法の適用を担う法曹がほとんど存在しない中、国内の法制度の再整備と司法制度の再構築は困難を極め、必要な法律が不足するという「法の欠缺」状態が長く続くこととなった。
1989年の憲法改正により、従前の社会主義路線が修正され、土地の私有が認められた。市場経済化の動きは、1992年からの国連の暫定統治により加速し、1993年のカンボジア王国憲法においては、国の経済体制として市場経済システムが正式に採用されたことから、今までになかった経済活動を規律する多くの法律が必要となった。これらの法律の起草については、様々なドナー国及び国際機関による技術支援が行われたが、これらの技術支援はしばしば支援する側の法的バックグラウンドを基に行われ、また、カンボジア政府内にはあるべき法体系についての統一認識が見られなかったことから、互いに抵触する法律が同時に存在するという事態を招いた。1979年以降、私法の一般法である民法が制定されなかったことが、この事態をより深刻なものにした。
本報告では、1979年以降のカンボジア民事法制を概観し、法制度及びそれを運用する司法制度の整備状況とその特徴を、時代を区分して明らかにしようと試みる。また、個別の法律間の抵触の例を取り上げ、今後の課題と考え得る解決策を提示する。


「カンボジア人民党による一党支配体制の構築:民主的制度の権威主義的運用」
山田 裕史

 カンボジアは本年10月、同国における民主的政治制度導入のきっかけとなった「カンボジア紛争の包括的な政治解決に関する協定」(=パリ和平協定)の締結から20周年を迎える。国連暫定統治下での制憲議会選挙を経て1993年に発足した現体制下では、憲法が停止・中断されることなく正常に機能し、複数政党が参加
する選挙が定期的に実施されている。いまやカンボジアはASEAN諸国の中では比較的「民主的」な国家とみなされるようになった。
しかしその一方で、1993年体制下のカンボジア政治の実態は、1980年代との継続性を強く保っている。すなわち、同国では民主的政治制度の導入後も、カンボジア人民党による権威主義的な政治運営が継続しているのである。その結果、1990年代初頭にみられた「民主化」への流れは大きく後退し、2000年代末までに人民党による一党支配体制が成立するにいたった。
それでは、いかにして人民党は民主的政治制度を維持したまま、一党独裁を敷いた1980年代よりも堅固で安定した体制を構築することができたのだろうか。本報告では、マルクス・レーニン主義を放棄した1991年以降の人民党の党内動向に着目しながら、現体制下における「党と国家の関係」について検討したうえで、
人民党による選挙制度構築とその運用、議会運営、社会の統制について考察する。

 

 

Tonan Talk, a Brown Bag lecture series on July 14th(関連する学会・研究会)

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/en/article.php/20110714

[東南アジア学会関西地区例会(7月9日)](関連する学会・研究会)

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東南アジア学会関西例会を以下のように開催します。
会員・非会員を問わずご参加いただけます。多数のご来場をお待ちしています。
 

日時: 2011年7月9日(土) 13:30~17:30
場所: 京都大学稲盛財団記念館中会議室
http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/access/
 

 

報告1: 鈴木真弓(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・博士課程)
「マレーシア・ペナン州ジョージタウンにおける「多文化主義」をめぐるエスニック集団関係の動態―文化遺産という場から―」

 

 鈴木報告要旨
マレーシア・ペナン州ジョージタウンでは、華人が人口の多数を占めつつも、マレー人やインド系などのエスニック集団も生活している。こうした状況を華人中心の文化遺産保護NGOは「多文化主義」の遺産とアピールし、ジョージタウンは2008年にユネスコの世界文化遺産に登録された。「多文化主義」は多文化の併存状況という意味で使用されるが、「多文化主義」への見解は文化遺産保護における立場やエスニシティにより様々である。本発表では、これまで焦点を当てられてこなかったマレー人とインド系による「多文化主義」への認識及び活動を明らかにし、エスニック集団間の対話に基づく「多文化主義」の可能性を展望する。

 

 

 

報告2: 内藤咲希(大阪大学人間科学部グローバル人間学専攻人間環境論)
「インドネシア東ジャワ州シドアルジョにおける熱泥噴出問題の現状」

 

内藤報告要旨
インドネシア東ジャワ州、シドアルジョの天然ガス掘削作業現場近くにおいて、熱泥噴出が発生したのは2006年5月29日である。しかしその発生から5年が経過した現在も、災害規模の拡大化やインドネシアの社会情勢などに起因して、効果的な対策が取られておらず、被災者支援、環境問題などの多くの課題が残されている。本報告では、2010年に実施した現地調査を元に、被害の多様な側面や政府の対策・補償の現状を明らかにし、さらにそれをめぐる関係機関の動向についての調査に基づいて現状改善の方向性を示す。

 

 

東南アジア学会
関西地区担当 山本博之
yama(at)cias.kyoto-u.ac.jp
 

"Harmonization of IFRS and AAOIFI Sandards for Sukuk"[第1回 イスラーム経済とイスラーム法 研究会](関連する学会・研究会)

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日 時:2011年7月8日(金)15:00〜16:30
場 所:京都大学吉田キャンパス 総合研究2号館(旧工学部4号館)4階第1講義室(AA401)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kias/contents/tariqa_ws/access_map.pdf

 

発表者:Hajah Mustafa(マレーシア・イスラーム科学大学教授、名古屋大学経済学部客員教授)
発表タイトル:Harmonization of IFRS and AAOIFI Sandards for Sukuk

Tonan Talk, a Brown Bag lecture series on July 7th(関連する学会・研究会)

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/en/article.php/20110707

「2011年度 第2回CIAS談話会」(関連する学会・研究会)

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日時:2011年7月25日 10:00-12:00
場所:京都大学地域研究統合情報センターセミナー室(稲盛財団記念館2階213号室)

 

 

発表者:福島万紀(京都大学東南アジア研究所G-COE研究員/島根県中山間地域
研究センター嘱託研究員)

 

 

発表タイトル:
山村地域の森林資源の潜在力と、多様な管理のあり方について

 

要旨:
高度経済成長期に急速に都市への人口集中と山村の過疎化が進行した日本では、国土の7割を占める山村において「何のための誰の森であるのか」が変化しようとしている。かつては、「薪炭材を得るための山村住民の森」であり、「現金収入となる林産物を得るための山村住民の森」であった森林は、水土保全機能や二酸化炭素固定機能など、「環境のための公共の森」としての役割が強調されはじめた。

 

しかしながら、「環境のための公共の森」は、法律上は個人所有の森である場合が多く、多くの矛盾を内包している。とくに、「環境のための公共の森」という枠組みでは、人と森林の相互依存関係の変化により引き起こされたナラ枯れ病、マツ枯れ病や、針葉樹人工林の荒廃などの課題に対し、その管理がどうあるべきか?についてのレジティマシー(正統性/正当性)が不明確である。さらに、受益圏と受苦圏、被害者と加害者の社会構造、社会的ジレンマ論など、人間対人間社会を対象に構築されてきたこれまでの環境社会学等の理論では、人と自然の相互関係の問題の構造を分析することが困難である。

 

地域の社会的状況に応じて様々に役割が変化する森林の共有と管理のあり方、すなわち「誰がどんな価値をもとに、関わり管理していくか」を問うためには、当該地域に暮らす住民、近隣都市に暮らす住民、行政、森林組合、素材生産業者など、森林に関わる様々な生活者の視点から上記の課題を問い直し、「地域の森林が具体的にどのような種組成、林分構造であるべきか?」を提示することが必要不可欠である。

 

談話会では、発表者が取り組んでいる、山村地域の森林資源の新たな担い手と管理のあり方を模索する実践研究の進捗状況を紹介したい。


 

「化石資源世界経済」の興隆と森林伐採・環境劣化の関 係に関する比較史的研究)・京都大学グローバルCOE「生存基盤の持続型発展 を目指す地域研究拠点」 (関連する学会・研究会など)

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日 時:2011年7月3日(日)13:00~18:15
場 所:京都大学東南アジア研究所・稲盛財団記念館2F 東南亭

* 東南アジア研究所へのアクセスは、
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/about/access_ja.html を御参照下さい。

 

■プログラム

13:00 脇村孝平(大阪市立大学大学院経済学研究科)
地球環境史における生存基盤の形成と熱帯-湿潤熱帯・半乾燥熱帯・乾燥亜熱帯-

 

14:15 松林公蔵(京都大学東南アジア研究所)
人間の生存基盤と疾病-生物進化と適応の視点から-

 

休憩

 

15:45 杉原薫(京都大学東南アジア研究所)
「化石資源世界経済」の興隆とバイオマス社会の再編

 

17:00 石川登(京都大学東南アジア研究所)
森とCommodity Web -熱帯バイオマス社会の空間的理解にむけて-

 

「アフリカの紛争と共生」[第1回公開ワークショップ](関連する学会・研究会)

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公開ワークショップ「アフリカの紛争と共生」

 

日 時:2011年7月2日(土) 13:30~16:00
会 場:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/access.html

 

 

【共同主催】
共同主催:京都大学アフリカ地域研究資料センター
科学研究費補助金 基盤研究(S)
「アフリカの潜在力を活用した紛争解決と共生の実現に関する総合的地域研究」

 

 

第1回公開ワークショップ
「アフリカの紛争と共生」

 

 現代のアフリカ社会が直面する最大の困難は、紛争による社会秩序の解体と疲弊です。アフリカでは、とくに1990年代に入ってから大規模な内戦や地域紛争が頻発し、また、土地の所有と利用をめぐる暴力的衝突や政治資源をめぐる地域的な争いなど、多種多様な紛争が起こっています。そして国際社会は、リベラル・
デモクラシーなどの欧米出自の思想や価値規範にもとづいて、こうした事態の解決をめざしてきました。
これに対して本ワークショップでは、まったく異なる立場をとります。それは、紛争解決や共生の実現のためにアフリカ人がみずから創造・蓄積し、運用してきた知識や制度があるという視点です。ただし、そうした知識や制度はアフリカに固有で変わらない実体ではなく、外部世界とのあいだで衝突や接合を繰り返しながら生成されたものです。本ワークショップではこうした知識や制度を、現在の紛争処理や社会修復のために活用する道を考えます。

 

【プログラム】
13:30~13:45 趣旨説明:太田 至(京都大学)
13:45~14:45 栗本英世(大阪大学)「回復しないコミュニティレベルの平和
―「戦後」南部スーダンにおける平和構築の課題と限界―」
15:00~16:00 武内進一(JICA研究所)「紛争後ルワンダの国家建設とガチャチャ」

 

チラシ(PDF):http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/flyer20110702.pdf

 

■事前申し込み不要です。

 

■お問い合わせ:京都大学アフリカ地域研究資料センター
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/
〒606-8501 京都市左京区吉田下阿達町46
TEL) 075-753-7803
E-mail)caas[at]jambo.africa.kyoto-u.ac.jp

 

[アブラヤシ研究会第20回](関連する学会・研究会)

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第20回ということもあり、インドネシアから、元農業省農園総局長、 国営農園の代表取締役と労務管理・総務担当取締役、そして西カリマ ンタン州のタンジュンプラ大学教授をお迎えして、インドネシアのア ブラヤシ農園政策、実際の農園経営についてお話をお聞きし、議論し ようという研究会です。使用言語はインドネシア語ですが、私の方で 日本語通訳をします。多数のご参加をお待ち致します。
 

日 時: 2011年7月2日(土) 13:30~19:00
場 所: 同志社大学今出川キャンパス 光塩館地下会議室
http://www.doshisha.ac.jp/access/ima_campus.html
 

 

【プログラム】

13:00-13:30 受付


13:30-14:30 基調講演
Achmad Mangga Barani (インドネシア共和国農業省・元農園総局長、持続的・戦略的農園開発フォーラム会長)
“The Government Policy for the Oil Palm Plantation Development in Indonesia”


14:30-15:00: 質疑応答


15:00-15:20: 休憩


15:20-17:00
セッション: インドネシア西カリマンタン州におけるアブラヤシ農園経営
1. Kusumandaru  (インドネシア国営農園会社・PTPNXIII代表取締役)
"Management for Productive Oil Palm Plantation”

2. Wagio Ripto Sumarto  (PTPNXIII労務管理・総務担当取締役)
“Oil Palm Plantation Productivity and Human Resources Management”

3. Syarif Ibrahim Alqadrie (タンジュンプラ大 学大学院社会科学研究科・教授)
“Socio-Cultural Approach for Plantation Development in West Kalimantan”


17:00-18:00: 質疑応答


18:00-19:00: 全体討論

 

共催:
1.CIAS共同利用・共同研究プロジェクト「東南アジアにおけるオイ ルパーム・プランテーションの生成・拡大の政治経済学」(代表:岡 本正明)
2.科研費基盤研究B「グローバル化と東南アジアのプランテーショ ン―アブラヤシが変える経済・自然・共同体」(代表:林田秀樹)

 

なお、懇親会は以下のレストランで開催します。
日時  7月2日(土)19:15~
場所  Hamac de Paradis 寒梅館
http://www.balnibarbi.com/shop/hpk/
会費  有職者6,000~7,000円、大学院生4,000円

 

連絡先:林田秀樹(hhayashi[at]mail.doshisha.ac.jp)
岡本正明(okamoto[at]cseas.kyoto-u.ac.jp)

それでは、研究会・懇親会とも出欠のお返事をお待ち致します。
 

「夏、火入れ!余呉へ。」[朽木フィールドステーション  《くらしの森》づくり2011](関連する学会・研究会)

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京都大学 朽木フィールドステーション  《くらしの森》づくり2011

 

「夏、火入れ!余呉へ。」

余呉・高時川源流域の村々では、1960年代まで山野に火を入れ、山かぶら(在来の紅かぶら)や雑穀、桑などをつくってきました。
東南アジア研究所が担当する生存基盤科学研究ユニット京滋FS事業では、朽木FSの活動として、地元の方々とともに、山焼きと在来の作物づくりに取り組んでいます。
今年の夏も、下記の日程で山や草地を焼きます。草木の伐採、火入れから収穫、加工にいたる一連の火入れ世界を楽しんでみませんか。

参加希望者は、各作業実施日の2日前までに、下記までメールでご連絡ください。1日だけの参加も大歓迎です。
メールアドレス:hinoyamahiroba[at]yahoo.co.jp


***
【場所】
1) 滋賀県長浜市余呉町中河内の林野
2) 滋賀県長浜市余呉町「ウッディパル余呉」赤子山の草地

 

【予定】
・伐開   :7月2日(土) 中河内、7月21日(木)→8月7日(日)に変更 赤子山
・火入れ・播種 :8月19日(金) 中河内、8月21日(日) 赤子山
・間引き :9月初旬~下旬 中河内、赤子山
・収穫 :10月中旬~11月中旬 中河内、赤子山
*天候により日程が動く可能性があります。

 

【講師】
永井邦太郎さん(摺墨山菜生産加工組合)

 

【参加費】
・昼食代:500~700円(地域の方が用意してくださいます)
・保険料:500円
・交流会:2000円(火入れや収穫後に、交流会を予定しています)

 

【集合】
JR余呉駅に9:10(駅から現地までは、車に乗り合わせて移動)
*作業内容によって、集合時刻が前後する可能性があります。また、車でお越しの方は、直接現地にお越しいただいても結構です。作業終了時刻は16時頃を予定しております。詳細は、参加希望者に直接お知らせいたします。

 

【持ち物】
軍手、作業に適した服装・靴、帽子、タオル、水筒、あればナタ、カマなど

ご不明な点についても、朽木FS・火野山ひろば(hinoyamahiroba[at]yahoo.co.jp)
までお尋ねください。

 

【主催】余呉山カブラ保存会・火野山ひろば・京都大学生存基盤科学研究ユニット・東南アジア研究所
【共催】滋賀県立大学伝統農林業研究会、あいあいネット(いりあい・よりあい・まなびあいネットワーク)

 

yogo-yakihata2011.pdf

 

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京都大学 学際融合教育研究推進センター・生存基盤科学研究ユニット
東南アジア研究所
矢嶋 吉司
TEL:075-753-7837

 

Tonan Talk, a Brown Bag lecture series on 30th June(関連する学会・研究会)

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/en/article.php/20110630

「ジャボデタベック(ジャカルタ首都圏)の人々のローカル・ノレッジとその変遷」[第9回ジャカルタ都市研究会](関連する学会・研究会)

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第9回 ジャカルタ都市研究会/The 9th Jakarta Seminar

 

「ジャボデタベック(ジャカルタ首都圏)の人々のローカル・ノレッジとその変遷」
講師:ヤヒャ・アンディ・サプトゥラ氏(ブタウィ文化研究所研究員)

*当日はインドネシア語(日本語の通訳あり)での発表になります

 

日 時:2011年6月28日(木) 15:00~17:30
会 場:総合地球環境学研究所(地球研)セミナー室1・2

〒603-8047 京都市北区上賀茂本山457-4
*アクセスは
http://www.chikyu.ac.jp/rihn/access/index.html

 

【主催】
地球研「メガシティが地球環境に及ぼすインパクト」プロジェクト (通称:メガ都市プロジェクト  代表:村松伸)  
http://www.weuhrp.iis.u-tokyo.ac.jp/chikyuken/

京都大学東南アジア研究所GCOEプログラム 「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」
/

 

【コメンテーター】
松尾大氏(元大阪外国語大学インドネシア語学科教授)

【発表の概要】 *当日はインドネシア語(日本語通訳あり)による発表になります

ジャボデタベックと呼ばれるインドネシアのジャカルタ首都圏に住むブタウィ人は、自らの規範や慣習を内包した社会を発展させてきました。それはブタウィ人同士や周囲の環境との関係を調整し、生活の安定や秩序をつくり出しています。その中には熟成されたローカル・ノレッジがみられ、助け合い(ゴトン・ロヨン)、川や池の保全、家の建設、集落の防犯、娯楽、精霊との対話など多岐にわたっています。
しかし、都市化と開発がブタウィの人々を襲い、移転を余儀なくされ、集落がバラバラになり、ブタウィ社会の根幹が麻痺しようとしています。一方、20世紀末にブタウィのローカル・ノレッジに対する官民の意識が高まり、記録や保全活動、それらを支援する施設の建設が進み、2007年には立法措置もはかられました。このような取り組みは現在も続いています。


【講師紹介】

Yaha Andi Saputra(ヤヒャ・アンディ・サプトゥラ)氏。インドネ
シア大学文学部歴史学科卒、現在はジャカルタのブタウィ文化研究所の研究員としてブタウィ文化の研究や教育活動に携わる。作詞や演劇などの多様な文芸活動にも取り組む。
著書に/Uapacara Daur Hidup Adat Betawi(ブタウィの通過儀礼)/(Wedatama Widya Sastra,
2008)、/Profil Seni Budaya Betawi(ブタウィの文芸)/(ジャカルタ観光文化局, 2009)のほか、小中学校の副読本などがある。

 

【参考文献】

Tinia Budiati, /The Preservation of Betawi Culture and
Agriculture in the Condet Area/, in "Jakarta-Batavia,
Socio-cultural Essays" (ed. by Kees Grijns and Peter J.M.
Nas), KITLV Press, Leiden, 2000

松尾大、『バタビアの都市空間と文学、近代インドネシア文学の起源』、大阪外国語大学学術出版委員会、1997

 


【問い合わせ先/Contacts】

大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
総合地球環境学研究所
(Research Institute for Humanity and Nature)

担当:松田浩子 | MATSUDA Hiroko
(プロジェクト研究員)

〒603-8047 京都市北区上賀茂本山457番地4
mail:matsudahiroko[at]chikyu.ac.jp

tel.: 075-707-2351(直通)/ 2353
fax: 075-707-2508 

「第5回日本カンボジア研究会」(関連する学会・研究会)

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第五回日本カンボジア研究会のご案内を差し上げます。今年も、京都で二日にわたっての開催となりました。生態、法律、開発、村落、都市、歴史認識、民族間関係、精神医療と、幅広い話題についての集中した議論を通じて、カンボジアから立ち上がる多様な問題を確認し、考えてゆく機会をつくりたいと存じます。万障繰り合わせの上、ぜひご参集ください。

以下、プログラムです。
発表要旨については、一両日中に、次のURLのブログページにて公開いたします。
http://cambodianstudies.blogspot.com/

日 時:6月25日(土)、26日(日)
場 所:京都大学東南アジア研究所 稲盛財団記念館 3階中会議室
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/about/access_ja.html
連絡:小林 知(東南アジア研究所)


【6月25日(土)】
13:00-13:10 趣旨説明(小林 知)

 

13:15-14:25 個人発表(1)
荒木 祐二(埼玉大学教育学部)
「トンレサップ湖氾濫原に暮らす住民の生活様式と植物資源利用」

 

14:30-15:40 個人発表 (2)
初鹿野 直美(アジア経済研究所)
「カンボジア2001年土地法とその施行における課題 」

 

15:45-16:55 個人発表 (3)
秋保 さやか(筑波大学大学院人文社会科学研究科博士課程)
「現代カンボジア農村における農民組織活動の展開と社会関係の変容に関する一考察 ――内戦終結以降の開発援助の影響に着目して――」

 

17:00-18:10 個人発表(4)
野口 博史(南山大学総合政策学部)
「カンボジア南部一村落における社会階層構造とその動態」

 

※ 懇親会(19:00~)

 

【6月26日(日)】
10:00-11:10 個人発表(5)
林 若可奈(大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程)
「カンボジアのプノンペンにおける『学校をさぼる高校生』についての予備調査報告」

 

11:15-12:25 個人発表 (6)
新谷 春乃(東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻修士課程)
「『民主カンプチア』時代を巡る歴史教育―国定歴史教科書の検討を通して―」

 

※昼食休憩

 

13:30-14:40 個人発表 (7)
松井 生子(国立民族学博物館 外来研究員)
「上座仏教との関わり方:カンボジアにおけるベトナム人とクメール人の境界に関する一考察」

 

14:45-15:55 個人発表(8)
吉田 尚史(早稲田大学大学院文学研究科博士課程)
「仏植民地期カンボジアにおける精神医学・医療」

 

16:00―17:00 総合討論

[京滋フィールドステーション事業第36回研究会](関連する学会・研究会)

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下記のとおり、京都大学東南アジア研究所が担当する京都大学生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業(滋賀サイト型機動研究「在地と都市がつくる循環型社会再生のための実践型地域研究」)の研究会を開催致しますので、興味のある方はご参加ください。

 

ご出席される方は、会場のスペースの関係もありますので、6/23(木)までに、世話役をしています 矢嶋吉司 yajima[at]cseas.kyoto-u.ac.jp まで、メールでご連絡ください。よろしくお願いいたします。


 

日時:2011年6月24日(金)17:00~20:00
場所:京都学園大学バイオ環境館2F B2-5教室
(京都府亀岡市曽我部町南条大谷1-1、JR亀岡駅から京都学園大学行きバス があります。)
なお、当日、会場は16:30に開きますので早く来られた方は会場でお待ちください。
 

 

〈発表 1〉
発表者: Dr. Khin Oo (キン ウー), Professor,
Yezin Agricultural University, Myanmar

 

タイトル: ミャンマーの農業改良普及事業について

発表内容: キン ウー氏はミャンマーのイエジン農業大学にて農業普及学について長年教育と研究に従事して来られました。現在、東南アジア研究所の海外客員研究員として4月1日から9月30日の間滞在されています。これまで国外に知られる機会の少なかったミャンマーの農業改良普及事業についてお話を伺います。

 

〈発表 2〉
発表者: 安藤和雄, 京都大学東南アジア研究所 准教授

タイトル: 生存基盤としての科学:東日本大震災と原発事故から考える

発表内容: 東日本大震災と福島原発事故は日本人に科学のあり方を再考させる機会となった。今、求められている生存基盤、生命の連続性が目的とされる「新しい」科学的な考え方について、バングラデシュの洪水被害に対する住民の対応を事例にして、参加者の皆さんとともに考察したい。
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京都大学 学際融合教育研究推進センター・生存基盤科学研究ユニット
東南アジア研究所
矢嶋 吉司
TEL:075-753-7837
<e-mail: yajima[at]cseas.kyoto-u.ac.jp>

"Mutating Idenities? Military Recruits and Labour Migrants in North India, 1810-1865"」[第13回 南アジア・インド洋世界研究会Special Seminar](関連する学会・研究会)

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日 時:2011年6月23日(木)12:30~14:00
場 所:京都大学 総合研究2号館4階第一講義室(AA401)
(http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html#map1)

 

発表者:Cripsin Bates(The University of Edinburgh)
発表題目:Mutating Idenities? Military Recruits and Labour Migrants in North India, 1810-1865

 

南アジア・インド洋世界研究会 Special Seminar
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科付属現代インド研究センター 共催

 

(URL:http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/WS/sa-io/

「東南アジア産物交易における 仲介商人ネットワークの役割 ―19世紀前半のシンガポールを中心に―」[東南アジアの自然と農業研究会 第151回定例会](関連する学会・研究会)

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日 時:2011年6月17日(金) 16:00~18:00
場 所:京都大学地域研究統合情報センターセミナー室
(稲盛財団記念館2階213号室) *通常と部屋が異なります



題目: 『東南アジア産物交易における 仲介商人ネットワークの役割 ―19世紀前半のシンガポールを中心に―』

話題提供者: 小林 篤史(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科)

 

【発表要旨】
本報告は、19世紀前半の東南アジア域内交易の成長を統計的に示し、さらにその域内交易を担ったシンガポールのアジア人商人活動の実態を明らかにすることを目的とする。
近年、近代東南アジアの貿易拡大を19世紀後半の植民地期に見出す従来の認識を修正する、19世紀前半の東南アジアの貿易活性化を指摘する研究がみられる。アンソニー・リードは19世紀前半の東南アジアにおける胡椒、コーヒー、砂糖の輸出成長率が、19世紀後半よりも高かったことを長期のデータから示し、前半期の活発な貿易活動を明示した(Reid, 1997, The Last Stand of Asian Autonomies)。すなわち、19世紀前半のアジア人商人主体の貿易活性化に、近代東南アジアの輸出経済拡大の契機があったことが示唆される。こういった研究の流れを深化させていくために、本報告では19世紀前半の東南アジア域内交易の動向と、その担い手であるアジア人商人活動の実態を、イギリス植民地港シンガポールに焦点を当てながら考察する。
まず統計資料を用いて域内交易の動向を把握する。19世紀前半の東南アジアにおけるイギリス海峡植民地(シンガポール・ペナン・マラッカ)とオランダ領ジャワの貿易統計を吟味し、これら4植民地の近隣東南アジア地域との交易、すなわち域内交易を抽出すると、少なくとも1820年代以降、英蘭植民地を中心とした域内交易は成長していた。そしてその成長にシンガポールは大きな比重を占めていた。
シンガポールの域内交易は、西欧商人の仲介業を担う商人を中心に、現地の言語、文化、商業慣行に精通した華人、ブギス人、マレー人といった多様な商人の活動が繋がることで成立していた。仲介商人を結節点とした彼らの活動によって西欧からの綿工業品、中国へ運ばれる森林産物や海産物、そして現地大衆食糧の米が流通していた。シンガポールの域内交易は、域外の貿易体制に対してオープンでありながら、そこはアジア人商人たちが商業知識、取引関係、そして資本を蓄積するフィールドだったのである。
最後に、近代東南アジア経済史における、19世紀前半の域内交易成長の意義に若干の検討を加えたい。前近代からの東南アジアの経済展開の主役は、多様な生態環境の差異を利用して利潤を上げる、脱生態的な存在である商人たちであった(原,1999,『エリア・エコノミックス』)。東南アジアの商業活動が西欧主導の世界経済と密接に結び付き、近現代の局面に移行していくに際して、域内で醸成された地域市場秩序(支配体制、法体系、経済慣習、社会規範)がどのような役割を果たしたのかを、域内交易という視点から考察する。

 

*会の後には懇親会を予定しております。

 

 

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連絡先:
佐々木 綾子 TEL 075(753)7839 e-mail: sasaki22[at]asafas.kyoto-u.ac.jp
柳澤 雅之 TEL 0775(753)7346 e-mail: masa[at]cias.kyoto-u.ac.jp

研究会WEBサイト
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/seana/
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[第51回「東南アジアの社会と文化研究会」](関連する学会・研究会)

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日 時:2011年6月17日(金)16:00~18:00
場 所:稲盛財団記念館3階 中会議室
▼今回の会場は、京都市左京区吉田下阿達町46にある稲盛財団記念館にあります。川端通りに面した建物です。百万遍の総合研究2号館ではありませんので、ご注意ください。


●話題提供者
渡邊欣雄氏(中部大学国際関係学部・大学院国際人間学研究科)

●発表要旨
「風水の科学技術史」
このテーマは、近年幾度となく発表を試みてきたテーマである。ただ、そのたびごとに内容は更新しており、以前よりわかりやすい内容になってきているものと思われる。本講演では、まず「風水」とは何かについて、中国と日本の過去の事例紹介から始まって定義を試みたい。
そもそも「風水」は後代の俗語で、古くは「地理」などと称して認識されてきた、東アジアや東南アジア諸地域の知識人の環境認識であり環境影響評価法だった。「風水」は古代の環境認識に留まらず、現代の占術として東アジア各国やベトナムなどでいまなお盛んに用いられており、その衰えを知らない。そこでわたくしが理解できる範囲で、この他者なる知識の一端を、われわれの科学知識に翻訳してみることが講演の目的である。
ただ予めお断りしておきたいのだが、「風水」そのものは「科学」でもなければ、むろん「迷信」でもない。わたしはこれまで先学の指摘にならって、「思想」(ものの観方考え方)と称してきた。「風水」というこの環境アセスメントには、いまもって「龍・穴・砂・水・向」の判断が基本とされる。しかし本講演ではそのうち、「向」(方位)の判断法に伴う科学技術史と、尺度の判断法について若干紹介するに留める。その環境判断全体は、われわれに共通するだろう知識としての「科学」にはとうてい翻訳不可能だからだ。
日本で「羅針盤」と称している方位盤は中国四大発明の一つとされ、中国古代の土圭法による「土圭」(後の時計)から発展して「司南」(指南)へ、そしてさらに「羅盤」へと変化を遂げた。航行具としての「羅針盤」もまた、「羅盤」の応用にすぎない。
ついでながらどこでお話しするか現段階では決めてないが、東日本大震災に因んで、18世紀に起きた「明和の大津波」に対する琉球王国の風水政策の一端を紹介してみたい。大津波後の復旧策として用いられたのは、国策としての風水判断だった。風水は当時の環境アセスメントだったからである。

 

 

●「東南アジアの社会と文化研究会」 2011年度世話人代表・研究会事務局
杉島敬志
takasugi[at]asafas.kyoto-u.ac.jp

 

●「東南アジアの社会と文化研究会」のウェブサイトには、今回の研究会の案内、発表要旨、研究発表に関わる写真、それに会場へのアクセスマップ(▼薬学部構内マップ)が掲載されていますので、ご覧ください。
http://www.chiiki.asafas.kyoto-u.ac.jp/syakai-bunka/index.html

 

●研究会終了後、会場にて簡素な懇親会を予定しています。

「北海道の鍛冶屋の変化と生存-利尻島の鍛冶屋とその生存を支えた磯漁との関係」[京都人類学研究会 6月例会のお知らせ](関連する学会・研究会)

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【日時と場所】
日 時:2011年6月16日(木)18:00開場 18:30開始
場 所:京都大学 総合研究2号館 4階会議室(AA447)

会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html
 

【演題】
「北海道の鍛冶屋の変化と生存-利尻島の鍛冶屋とその生存を支えた磯漁との関係」

 

【発表者】
齋藤貴之(京都文教大学人間学部文化人類学科)

 

【コメンテータ】
岩田明久(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

 

 

【発表要旨】
漁業は、北海道、特に、西海岸の開拓を先導し、今もなお、漁業は北海道の主要な産業のひとつとして重要な役割を担っている。そして、漁具を生産する鍛冶屋は、さまざまな工夫や努力によって変化に対応し、その時々に応じて多様な採集用具を供給することで、北海道の漁業との密接な関係を維持してきた。そこで、こうした北海道の漁業と鍛冶屋の関係に着目し、旧留萌・宗谷支庁、特に利尻島の鍛冶屋とその製品を利用する人びとを対象とした現地調査から、利尻島の生産物とその採取道具の変遷、および、漁業における鍛冶屋の役割について明らかにし、利尻島の磯漁と鍛冶屋の関係を見いだす。そして、それをもとに、利尻島の鍛冶屋の減少をもたらした要因を踏まえながら、北海道の漁業と鍛冶屋との関係について考察する。
「イソマワリ」で採取される魚貝藻類は、さまざまな道具を用いて船上から採取されており、それらの道具は、それぞれの採取を支える技術と同じくらい重要な役割を果たしている。このため、いかなる注文に応じてくれる「地元の鍛冶屋」はなくてはならない存在であった。しかし、近年は、コンブ、ウニ、アワビ以外は、自家消費用に採取されるに過ぎず、コンブ採取には主として木製の道具が用いられ、ウニやアワビも身を傷つけないように採取するために「タモ」を用いることが多くなり、「カギ」や「コンブガマ」、「テングサトリ」などは、高齢の漁業者によってのみ利用される状況にある。また、短いコンブを採るのに適した「グリグリ」や、ナマコ漁用の「ハッシャク」、ウニ採り用の「ハサミ」、ウニやアワビを採るのに使用される「タモ」などは、鍛冶屋の技術を必要とせず、溶接等によって生産することができることから、鴛泊や沓形の「鉄工所」などにおいて生産されている。このため、鍛冶屋やその製品への依存度は著しく減少しており、磯漁の場から鍛冶屋製品が姿を消しつつある。
これらのことから、「磯漁が多くの鍛冶屋製品を必要とし、鍛冶屋が利尻島の磯漁を支えてきたこと」が、利尻島に多くの鍛冶屋が共存することを可能にした要因のひとつであることを提示するとともに、「鍛冶製品の利用者である利尻島の人口および漁業組合員の減少」や、「磯漁の生産物の縮小、漁業生産物の多様化」、「磯漁に利用される道具の多様性の低下と、鍛冶屋の技術を必要としない道具の増加」などが、利尻島の鍛冶屋を衰退に追い込んでいることを示す。


【備考】
* 京都人類学研究会は京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ研究者・大学院生がその研究成果を報告する場です。
* 事前の参加予約は必要ありません。
* どなたでも自由に参加いただけます。
* 当日は資料代として200円いただきます。

【お問い合わせ先】
京都人類学研究会事務局:inq_kyojinken[at]hotmail.co.jp
[at]を@に変えて送信して下さい。

 

京都人類学研究会2011年度学生幹事

安念真衣子 薄さやか 康陽球 北川了次 園田浩司
高田洋平 佃麻美 長岡慶 萩原卓也 丸山大介
溝内克之 山口亮太 吉澤あすな

 

京都人類学研究会2011年度代表

藤倉達郎(http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/

「グローバル化経済におけるアフリカ企業の変化」[第180回アフリカ地域研究会](関連する学会・研究会)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
第180回アフリカ地域研究会のご案内


日 時:2011年6月16日(木)15:00 ~ 17:00

場 所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室
(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/access.html

 

演 題:グローバル化経済におけるアフリカ企業の変化
 

講 師:福西 隆弘(アジア経済研究所)
 

要 旨:貿易自由化が実施されてから、アフリカ諸国の経済ではグローバル化が
急速に進んできた。それはまず輸入品、特に工業化に成功したアジアからの工業製品輸入の急激な増加として表れたが、近年では、アフリカ諸国に対する外国直接投資やアフリカから欧米市場への輸出も増えている。持続的な経済成長の原動力として、アフリカでも工業部門への期待が高まっているが、果たして成果が現れているのだろうか。本発表では、アフリカからの輸出が増加してきた縫製産業を対象に、ケニアとマダガスカルにおける企業の能力の変化について、アジアの低所得国の企業との比較を通じて検討を行う。 

 

 

アフリカ地域研究会の案内をFAXおよびE-mail でお送りしています。
ご希望の方は下記にお知らせ下さい。
連絡先:京都大学アフリカ地域研究資料センター
TEL:075-753-7803 FAX:075-753-9191
E-mail:caasas[at]jambo.africa.kyoto-u.ac.jp

"From Conflict to Cohesion: The analytical challenge in Southeast Asian Studies"[Special Seminar](Related Conferences/Research Seminars)

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/en/article.php/20110615

[アブラヤシ研究会第19回](関連する学会・研究会)

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日 時: 2011年6月4日(土) 15:00~18:30
場 所: 京都大学東南アジア研究所稲盛財団記念館3階小会議室Ⅰ
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/about/access_ja.html
 

 

【報告者とテーマ】

岡本正明(京都大学東南アジア研究所)
「アブラヤシ農園拡大をめぐるディスコース対立の行方」

 

Dianto Bachriadi (Pergerakan, API Fellow)
"Fuelling the World with Alternatives:
Progress and Impacts of the Development of Agrofuel Industries on the Rural Communities in Southeast Asia"

 

 

 

「2011年度 第1回CIAS談話会」(関連する学会・研究会)

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日時:2011年5月31日 16:30-18:30
場所:京都大学地域研究統合情報センターセミナー室(稲盛財団記念館2階213号室)

 

発表者:小西賢吾(日本学術振興会特別研究員PD、京都大学地域研究統合情報センター)
 

題目:伝統宗教の復興と存続の場を支えるメカニズム-中国四川省、チベット社会のボン教寺院を事例に
 

要旨:発表者は、2005年以来中国四川省北西部、シャルコク地方のチベット社会を対象に調査研究を続けてきた。シャルコクにおいて広く信仰されるボン教は、7世紀のチベットへの仏教伝来以前からの伝統の流れをくむとされる宗教であり、教義や僧院組織、修行システムなどにおいてチベット仏教と相互に影響を与えあいながら、その命脈を現在に至るまで保ってきた。20世紀中盤の混乱期を経て、ボン教は中国における他の宗教と同様に、1978年の改革開放政策の導入を契機に復興が始まった。そして2000年代中盤以降の急速な経済成長の中で、活動のさらなる活性化を見せつつある。
本発表では、まず1980年代以降の寺院の復興をとりあげ、建造物の再建から僧侶教育の整備へと至る過程が、単なる過去の再現ではなく現代の状況に対応しながら進められた点、そしてその中で知識の継承が復興の軸として位置づけられている点を論じる。次に近年展開しつつある、僧侶と俗人の協働による大規模な宗教的プロジェクトともいえる仏塔の建設や集団的な修行についてとりあげ、それが広汎な参加者と潤沢な経済基盤によって支えられている点を論じる。
こうした宗教実践の場は、一方で寺院固有の神格や歴史に軸足をおきながら、他方ではシャルコク外部にまたがる寺院や信者のネットワーク、そして中央チベットを経てインドやネパールなどにおいて確立されてきた「正統な」ボン教の枠組みとも接続しながら成立しており、地理的実体としてのシャルコクを越えた場が形成されている。そしてこの場において人びとを結びつける核として、知識、高僧の求心力、実践における身体感覚といった要素を考えていきたい。
 

「第2回『土に生きる」(アフリカ地域研究資料センター公開講座『アフリカ研究最前線:生きる』)」(関連する学会・研究会)

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日 時:2010年5月28日 (土) 15:00-17:00
場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/access.html

「土に生きる」荒木茂(京都大学アフリカ地域研究資料センター 教授)

アフリカ農業にとって「土」は最も大切な要素のひとつです。アフリカ大陸の「土」にはどのような種類があり、どのような特徴をもっているのでしょうか。
アフリカにおける「土」と人びとの暮らしとの関わりについてお話しします。


講座詳細:
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/20110528.html

■ 受講料 1000円
■ 定員 50名
■ 申し込み

受講を希望される方は事前登録をお願いします。
お名前、ご住所、電話番号、E-Mailアドレスを記して、以下のいずれかまでお送
りください。
E-mail: front-africa[at]jambo.africa.kyoto-u.ac.jp
FAX: 075-753-7831
郵便:〒606-8501 京都市左京区吉田下阿達町46
京都大学アフリカ地域研究資料センター 公開講座係

「ガボンにおけるカメルーン人移住民(Cameroonian migrants in Gabon)」[第179回アフリカ地域研究会](関連する学会・研究会)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
第179回アフリカ地域研究会のご案内


日 時:2011年5月26日(木)15:00 ~ 17:00

場 所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/access.html


研究会HP:
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/110526_1.htm
ポスター:
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/documents/110526_1/01.pdf

 

演 題:ガボンにおけるカメルーン人移住民(Cameroonian migrants in Gabon)
 

講 師:ミカエラ・ペリカン(チューリッヒ大学 社会文化人類学研究科)
 

要 旨:In a recent article, Oliver Bakewell raised the question why
diaspora formation within the African continent seems a rare incident to
which little scholarly attention has been paid. In my contribution I
will take up his suggestion to look into the presence or absence of
diaspora formation within Africa and the reasons that could account for it.
My explorations will focus on Mbororo (pastoral Fulbe) migrants from
Cameroon based in Gabon. While looking at their livelihoods and
transnational relations, I will also analyze their legal situation and
concurrent reflections on identity.

(日本語訳)
オリバー・ベイクウェル氏は最近の論文の中で、次のような問題を提起している:アフリカ大陸の「内部」におけるディアスポラ(故郷から離散した人々)の状況は、なぜ学術的な関心を引かない稀なできごとのように見えるのだろうか?私のこの研究は、アフリカ内ではディアスポラ状況は存在するのかどうか、そしてその問題はどのように説明されうるのかを研究するべきであるという、彼の提案に沿ったものである。私の調査は、カメルーンからガボンに移り住んだボロロ (牧畜フルベ)の人々を対象としている。彼らの生活状況と国家を越えた結びつきに注目することによって、彼らの法律上の位置づけと、自らのアイデンティティに対するその影響についても分析する予定である。

 

 

 

アフリカ地域研究会の案内をFAXおよびE-mail でお送りしています。
ご希望の方は下記にお知らせ下さい。
連絡先:京都大学アフリカ地域研究資料センター
TEL:075-753-7803 FAX:075-753-9191
E-mail:caasas[at]jambo.africa.kyoto-u.ac.jp

「OUR LIFE―僕らの難民キャンプの日々」[第34回映像なんでも観る会](関連する学会・研究会)

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今回は、今春よりアジア・アフリカ地域研究研究科の博士課程に編入された直井里予さんお迎えし、直井さんが昨年発表された『OUR LIFE―僕らの難民キャンプの日々』を観ます。昨年より、日本はアジアで初めて第三国定住制度を導入し、他国で難民となり本国に戻ることができない人々を試験的に受け入れることにしました。その結果2010年9月には、ビルマを出身とする27名のカレン難民が到着しています。彼らは研修を受けた後、三重県と千葉県で定住生活を開始しましたが、もともとの難民キャンプでは、どのような生活をしていたのでしょうか。また、日本における受入れの現状はどのようになっているのでしょうか。多くの疑問が浮かびます。映像を観た後に、とビルマ難民問題を調査されている久保忠行さん(日本学術振興会特別研究員)にもコメントを頂き、活発に議論できる場にしたいと考えています。事前申し込みは不要です。お気軽にご参加下さい。


日時:2011年5月25日(水) 開場予定:17:30- 上映開始予定:18:00 ―
場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
(地域研究統合情報センターと同じ建物内にあります)
http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/access/

*当日は6時15分まで建物裏側にある駐車場に面した入口に、解錠係がおります。それ以降にお越しになる予定の方は、5月23日までに北村あてにメールを下さい。

 

タイトル:『OUR LIFE-僕らの難民キャンプの日々』
~そも、汝らの戦いは何処より来るや~

 

主催:京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科東南アジア研究 地域変動論(速水ゼミ)・
「映像なんでも観る会」

連絡先:kitamura[at]cseas.kyoto-u.ac.jp (東南アジア研究所・北村)
映画HP:www.riporipo.com

 

 

◇撮影・編集・監督 直井里予◇<日本-タイ/2010/85分/カレン、ビルマ、英語(日本語・英語字幕)/DVCAM/Color>
制作総指揮:瀬戸正夫、野中章弘、吉田敏浩、赤塚順
編集協力:プッサジ・ピパット、秦岳志
コーディネーター・通訳:ノウ・ジュリア 撮影協力:サ・ウィリアム
翻訳・字幕:ソウ・トム、ネイソン・バデノック、ナン・マイ・トン
宣伝協力:チェストパス
製作:直井里予、アジアプレス・インターナショナル

 

Special Seminar by Ken Kassem(Related Conferences/Research Seminars)

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English page>>
/en/article.php/20110525_02

[京滋フィールドステーション事業第35回研究会](関連する学会・研究会)

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日時:2011年5月20日(金)16:00~19:00
場所:守山フィールドステーション
(滋賀県守山市梅田町12-32、JR守山駅から徒歩5分)
 

 

 

発表者; 藤井美穂(生存基盤科学研究ユニット・守山FS研究員)
発表タイトル: 百姓の道具は生活のもと、命のもと

 

守山市開発集落の歴史と暮らしを古老の話を通して調査を進めています。今回は古い道具について、調査の報告をしていただきます。

 

京都大学 学際融合教育研究推進センター・生存基盤科学研究ユニット
東南アジア研究所
矢嶋 吉司
<e-mail: yajima[at]cseas.kyoto-u.ac.jp>

 

「『カーストと平等性:インド社会の歴史人類学』とその後」[京都人類学研究会 5 月例会のお知らせ](関連する学会・研究会)

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【日時と場所】
日時:2011年5月19日(木)18:00開場 18:30開始
場所:京都大学 総合研究2号館 4階会議室(AA447)

会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html
 

【共催】
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科附属
現代インド研究センター(http://www.indas.asafas.kyoto-u.ac.jp/
南アジア・インド洋世界研究会(http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/WS/sa-io/

 

【演題①】『カーストと平等性:インド社会の歴史人類学』とその後
【演題②】希望の政治神学 

 

【発表者①】 田辺明生氏(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
【発表者②】 内山田康氏(筑波大学人文社会学研究科)

 

 

【要旨①】
拙著『カーストと平等性-インド社会の歴史人類学』(東京大学出版会、2010年)で、私は、史料分析と臨地調査を組み合わせることにより、過去と現在を往復しながら、18世紀から2009年現在までのインド社会のダイナミズムを理解することを試みた。
特に注目したのは、カースト間関係の歴史的変容、そしてそこにおける人々の行為主体性(エージェンシー)のはたらきであった。そこでは、現在のインド・オリッサ地域社会の変容は、<地位のヒエラルヒー>と<権力の中心性>という植民地下において強化されたヘゲモニー構造を乗り越え、生活世界のなかに維持されてきた<存在の平等>という価値を媒介として、下層民(サバルタン)の観点から供犠倫理とデモクラシーとを接合しようとする<ヴァナキュラー・デモクラシー>への動態として理解することができるのではないかと論じた。
本発表では、拙著で提示した議論をできるだけわかりやすく論じ直してみたい。
また社会変容および民主化を議論していく上で、人類学的視点と方法はなぜ重要なのかについて考えてみたい。

 

【要旨②】
エンピリカルな事実の次元と希望の次元を融合させて政治のアリーナで働かせる仕事は、社会科学には出来ない。この可能性を探求する『カーストと平等性』の存在論は、神学的だ。主体性を強調するその存在論は、実存主義的だとも言える。だが政治参加する行為主体は、サルトルのような無神論者ではない。異なる次元の理念と実践を統合させるヴィジョンとロジックについて議論する。 

 

【備考】
*事前の参加予約は必要ありません。
*当日は資料代として200円いただきます。
*京都人類学研究会は京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ大学院生・研究者がその研究成果を報告する場です。
どなたでも自由に参加いただけます。

 

【お問い合わせ先】
京都人類学研究会事務局:inq_kyojinken[at]hotmail.co.jp
[at]を@に変えて送信して下さい。

京都人類学研究会2011年度代表 藤倉達郎(http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/

 

[アブラヤシ研究会第18回](関連する学会・研究会)

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日 時:2011年5月14日(土)14:00 ~ 17:30
場 所:
大学今出川キャンパス 扶桑館2階  マルチメディア演習室(F214教室)

http://www.doshisha.ac.jp/access/ima_campus.html

 

 

【報告者とテーマ】
白井義人 氏(九州工業大学大学院生命体工学研究科)
「パームオイル産業と生物多様性の共存共栄について」

 

白井先生は、長らく日本学術振興会のアジア教育拠点事業等を通じ て、マレーシア・プトラ大学等現地側諸機関との間でパームバイオマ スに関する共同研究に携わってこられた方です。

懇親会場は現在検討中ですが、リマインダーをお送りすることには決 めておきたいと思います。

 

 

[東南アジア学会関西地区例会(5月14日)](関連する学会・研究会)

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日時: 2011年5月14日(土) 13:30~17:30
場所: 京都大学稲盛財団記念館中会議室 (http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/access/)


 

 

報告1: 竹口美久(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・博士課程)
「タイにおける外国人労働者受容の制度的変遷-「半合法」範疇をめぐる今日的課題」

 

報告2: 浜元聡子(京都大学東南アジア研究所・研究員)
「被災コミュニティ復興の〈場〉を考える- 南スラウェシとジャワの事例から」

 

●竹口 報告要旨
1990年代に高度経済成長期を迎えたタイには、近隣のカンボジア・ラオス・ミャンマー(CLM諸国)から多くの労働者が流入し、タイ人がもはや担わなくなった非熟練・低賃金部門に就業した。政府は1992年にCLM諸国労働者登録制度を創設し、不法入国・不法滞在者であっても所定の登録手続きを行った者に限って就労を認めた。これによって、入国は不法でも滞在及び就労は合法である「半合法」労働者が誕生した。以来、当該登録制度は少しずつ見直されながらも現在まで踏襲されている。制度創設から20年が過ぎ、タイ経済はCLM諸国労働者なしには立ち行かなくなる一方で、不法労働者が後を絶たない。そこで政府は「半合法」範疇の一掃を目指した新制度を構築し、2010年にその運用を開始した。1992年来の制度変遷の整理・考察を踏まえて新制度を位置づけ、その実効性や影響を展望する。

 

●浜元 報告要旨
南スラウェシ州レンケセ集落は、バワカラエン山山頂カルデラ壁崩落(2004年)により、生存基盤におおきな被害を受けた住民が、県が用意した再定住村への移住案を受け入れた一方で、先祖伝来の土地での復興を目指し被災地に残る選択をした住民がいた。ジョグジャカルタ特別州のニュー・ンレペン集落は、ジャワ島中部地震(2006年)の影響で発生した地滑りの被害を受けた複数の集落が集まってできたコミュニティである。分離と再統合を経験したふたつの被災コミュニティは、外部支援者とのかかわりの場としてまとまりながら、緩やかに復興に向かってきた。本報告では3つの事例を紹介しながら、被災した場所と再定住村におけるコミュニティ復興の差異と、不特定多数の外部支援者の役割について考える。

 

 

東南アジア学会
関西地区担当 山本博之
yama[at]cias.kyoto-u.ac.jp


 

「2011年アフリカ地域研究資料センター東京公開講座『アフリカ研究最前線: アフリカの食と農』」(関連する学会・研究会)

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2011年アフリカ地域研究資料センター 東京公開講座 ~アフリカ研究最前線: アフリカの食と農~

日 時:5月14日(土) 11時~13時
主 催:京都大学アフリカ地域研究資料センター
会場:京都大学 東京オフィス 会議室2・3
〒108-6027 東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟27階
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/tokyo-office/about/access.htm
アクセス:JR・京浜急行 品川駅より徒歩5分


【品川駅からのアクセス】 品川駅・東西自由通路(レインボーロード)より品川インターシティA棟の2階に入館できます。エスカレーターで3階までお上がりいただき、手前の高層階エレベータで27階にお越しください。なお、土・日・祝日には、エレベータは1階に止まりません。

 

(講座詳細情報:http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/20110514TOKYO.html
ちらし・ポスター:http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/images/2011tokyo/2011tokyoposter.pdf

 

1.「アフリカの農業と農村開発」
伊谷樹一(京都大学アフリカ地域研究資料センター 准教授)
東アフリカの半乾燥地に展開する多彩な在来農業を紹介しながら、アフリカ農業が直面するさまざまな問題点とその解決にむけた取り組みを解説します。

 

2.「アフリカ熱帯林における生業と食生活」
木村大治(京都大学アフリカ地域研究資料センター 准教授)
コンゴ民主共和国の熱帯林に住む焼畑農耕民ボンガンドの農耕,狩猟,漁労活動の様子と,得られた食物をどのように食べているかについて,写真を交えてお話しします。

 

■ 受講料 無料
■ 定員 50名
■ 申し込み
受講を希望される方は事前登録をお願いします。
お名前、ご住所、電話番号、E-Mailアドレスを記して、以下のいずれかまでお送
りください。
E-mail: front-africa[at]jambo.africa.kyoto-u.ac.jp
FAX: 075-753-7831
郵便:〒606-8501 京都市左京区吉田下阿達町46
京都大学アフリカ地域研究資料センター 公開講座係

「2010年度CIAS共同研究報告会のお知らせ(4/23-24)」(関連する学会・研究会)

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2010年度共同研究ワークショップおよび共同利用・共同研究報告会

【日時】 2011年4月23日(土)  
・共同研究ワークショップ      午後1時30分~午後6時          
・懇親会(会費制)          午後6時30分~午後8時   

                          
2011年4月24日(日)   
・2010年度共同利用・共同研究報告会   午前9時30分~午後5時50分

【場所】 稲盛財団記念館 3階大会議室(333号室)
※懇親会は同館中会議室で行います。
アクセスマップ:http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/access/

【プログラム】
下記リンク先をご参考ください。添付ファイルと同じものです。
<共同研究ワークショップ>  
http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/event/files/2011/02/program110423.pdf
<2010年度共同利用・共同研究報告会>
http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/event/files/2011/02/program110424.pdf

【参加申し込み】
送信フォーム(下記リンク先)よりお知らせください。
http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/cgi-bin/webform.html

 

2010年度共同研究成果報告会プログラム.pdf

[京滋フィールドステーション事業第34回研究会](関連する学会・研究会)

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日時:2011年4月22日(金)16:00~19:00
場所:守山フィールドステーション
(滋賀県守山市梅田町12-32、JR守山駅から徒歩5分)
 

 

発表タイトル: 焼畑で「くらしの森」づくりを目指す
発表者
今北哲也(朽木FS研究員):山野を活用して持続的なくらしを創出する「くらしの森」構想と焼畑の位置づけ
黒田末寿(朽木FS代表) :余呉町の焼畑の実際
鈴木怜治(朽木FS)   :今後の焼畑の展開と研究課題

 

朽木FSで取り組んでいる焼畑について、3名の方から上記の内容で報告していた
だきます。

 

ご出席される方は、会場のスペースの関係もありますので、4/20(水)までに、
世話役を行なっている矢嶋吉司 yajima[at]cseas.kyoto-u.ac.jp までメールでご連絡ください。よろしくお願いいたします。

 

API Seminar(Related Conferences/Research Seminars)

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Date: April 18, 2011 16:00-18:00
Venue: Meeting Room I, Inamori Hall, CSEAS, Kyoto University
Moderator: Dr. Caroline Hau (CSEAS, Kyoto University)

 

Speakers:
Sri Wahyuni (Director Aceh Cultural Institute and PATIMADORA)
Aya Fabros (Writer/Editor Focus on the Global South)
Nguyen Van Chinh (Vice Director Center for Asia-Pacific Studies, Vietnam National University)

 

Program:
16:00-16:05 Yoko Hayami (CSEAS, Kyoto University) Opening

 

16:05-16:25 Sri Wahyuni

Consumerism, Women, and Cohesiveness: Road to Transformation

 

16:25-16:45 Aya Fabros

Migrant Workers, Citizenship and Agency: Reflections from Malaysia fieldwork

16:45-16:55 Coffee Break

 

16:55-17:15 Nguyen Van Chinh

“Comrade’s Money” and Socio-Politic Dimensions of China’s Economic Role in Vietnam

 

17:15-18:00 Discussion

 

18:00 Closing

 

「中東から変わる世界」[地域研究コンソーシアム「地域の知」シンポジウム](関連する学会・研究会)

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日 時:2011年4月16日(土)13:30~18:00 ~ 17(日)9:00~16:15
会 場:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室

主 催:
地域研究コンソーシアム(JCAS)
京都大学地域研究統合情報センター

共 催:京都大学地域研究統合情報センター共同研究「ヒューマン・パワー時代の外交・安全保障の現場と地域研究」(代表者:川端隆史)



【プログラム】

■ 2011年4月16日(土)
  13:00 受付開始

  13:30-13:40 開会挨拶 宮崎恒二(地域研究コンソーシアム会長/東京外国語大学)

  13:40 第1セッション
    司会 家田修(北海道大学)
    パネリスト
      酒井啓子(東京外国語大学)「アラブ諸民衆革命にみる対外依存・干渉の功罪」
      高原明生(東京大学)「『蘇東波』の20年後に襲った『中東波』:中国の政治社会への影響」
      廣瀬陽子(慶應義塾大学)「旧ソ連諸国が危惧する第二の『色革命』」
      藤原帰一(東京大学)「前衛なき革命:東南アジア政変と中東」
      武内進一(JICA研究所)「中東で起きていることをアフリカの視点で考える」
      恒川惠市(政策研究大学院大学)「政治体制変動の客観的要因と主観的要因」

  16:50-17:50 討論

  17:50-18:00 総括 林行夫(地域研究コンソーシアム事務局/京都大学)

  18:30-20:00 懇親会(稲盛財団記念館大会議室、会費制)


■ 2011年4月17日(日)
    司会 西芳実(立教大学)

  9:00-10:30 パネル1 「軍と政変」
      報告1 鈴木恵美(早稲田大学)「エジプト革命後の新体制形成過程にみる軍の役割」
      報告2 増原綾子(亜細亜大学)「政変・民主化を考える:インドネシアの事例から」
      報告3 菊地信之(外務省)「湾岸王政国(主にサウジ)の統治における軍事の意義と湾岸地域の戦略環境の変化」
  10:45-12:15 パネル2 「宗教と社会福祉」
      報告1 横田貴之(日本大学)「エジプト・ムスリム同胞団の社会活動と政治的動員」
      報告2 見市建(岩手県立大学)「インドネシアにおけるイスラームの組織化:互助機能と政治的動員」
      報告3 飛林良平(外務省)「社会サービス提供主体としての国家の役割:ルーマニアの事例を通じて」

  13:30-15:00 パネル3 「越境する人と情報」
      報告1 錦田愛子(東京外国語大学)「政変と紛争における社会的弱者と情報ネットワーク」
      報告2 高岡豊(中東調査会)「越境する興奮、越境しない世界観」
      報告3 塚原信行(京都大学)「情報ネットワークの社会的条件」

  15:15-16:15 総合討論

  16:15 閉会

「ブラジルアマゾンの土地なし農民の生活への生産とcommon goodsの影響」[東南アジアの自然と農業研究会 第150回定例会](関連する学会・研究会)

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日 時:2011年4月15日(金) 16:00~18:00
場 所:京都大学東南アジア研究所 稲盛財団記念館3階 中会議室



題目: 『ブラジルアマゾンの土地なし農民の生活への生産とcommon goodsの影響』

話題提供者: 石丸 香苗氏(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

 

【発表要旨】
ブラジルにおける土地なし農民運動は、1988年憲法186条の一文である「すべての土地は生産活動に利用されなければならない」を逆手にとり、土地を持たない農民達(センテーハ=landless
peasant)が放棄耕作地・牧地に侵入・占拠し、生産活動を行うことによって土地の所有権取得を求める活動である。背景には、5%の土地所有者が耕作可能地の70%以上を所有する土地分配の不均衡や(Renner
1997)、世界三位といわれる経済格差 (UNDP2010)、総人口の1/3が貧困層向けの援助(bolsa
familia)を受けている現状が存在する。
運動はブラジル全土に広がり、特に地方では耕作可能な土地を得やすいことからアグロフォレストリや有機農法の試みを取り入れた積極的な生産活動を行うコミュニティが多く認められる(Kondo
2005)。こういった地方の土地なし農民コミュニティはインバゾン(侵入者)と呼ばれ、ブラジル国内では森林破壊の元凶や不法占拠の脅威、また度々暴力と犯罪の源というバイアスを受けると同時に、世界的には国家の最貧困層が自ら生産環境を手に入れ生存のための礎を築く社会運動として一定の評価を受けている。
豊富な森林資源を持つブラジル北部のアマゾン地帯では、慣習的に食料としての果樹、建材としての木材、上質な水源や多くの薬用植物は、誰もが利用可能なcommon
goodsである。法廷賃金の半分以下で生活をする極度の貧困層が全人口の3割を占めるブラジルの中でも、ブラジル北部地域は特に貧しい地域であるが、アマゾン地帯の貧困層が現金収入に頼らず生活を維持する仕組みにはこれらcommon
goodsの寄与が大きいと考えられる。
ブラジル北部アマゾンの森林に侵入した土地なし農民の生活には、これら「占拠した土地での生産」と「近隣の自然からのcommon
goods」の両方が大いに関係していると考えられる。昨年の調査では、生産とコモンによる土地なし農民の生活の改善状況を調べることを目的に、アマゾン河口部ベレン近郊のサンタバーバラ郡にある、居住年数の異なる二つの生産活動の活発な土地なし農民コロニーを対象として家計調査、生産物調査を行った。今回はブラジルアマゾンの二次林に進入した土地なし農民の生活の紹介と簡単な調査結果報告を行う。

 

 

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連絡先:
佐々木 綾子 TEL 075(753)7839 e-mail: sasaki22[at]asafas.kyoto-u.ac.jp
柳澤 雅之 TEL 0775(753)7346 e-mail: masa[at]cias.kyoto-u.ac.jp

研究会WEBサイト(一部調整中)
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/seana/
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[アブラヤシ研究会第17回](関連する学会・研究会)

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日 時:2011年4月9日(土)14:00 ~ 18:00
場 所:
京都大学稲盛財団記念館3階中会議室

http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/about/access_ja.html

 

【発表者とタイトル】

寺内大左 (東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程)
      「焼畑民の生業戦略におけるアブラヤシの位置づけ」

田中良平 (森林総合研究所)
      「オイルパーム木質バイオマスの利用技術開発」

[東南アジア学会関西地区例会(4月9日)](関連する学会・研究会)

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東南アジア学会関西例会を以下のように開催します。
会員・非会員を問わずご参加いただけます。多数のご来場をお待ちしています。
 

日時: 2011年4月9日(土) 13:30~17:30
場所: 京都大学稲盛財団記念館中会議室
 

報告1: 平田生子(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科)
「インドネシア・ジャカルタにおけるバタック人の社会組織とネットワーク」
 

報告2: 亀山恵理子(奈良県立大学)
「地域研究者による災害復興支援:日本赤十字社のアチェ津波被災地支援から」
 

●平田氏報告要旨
本発表では、バタック人が、移住先のジャカルタにおいて形成する社会組織やネットワークの活動内容を明らかにする。ジャカルタにおけるバタック人の社会生活の広がりを把握するために、婚姻儀礼や氏族協会などの大規模な儀礼と、日常生活においてみられる社会組織の双方に着目する。婚姻儀礼とジャカルタ首都圏規模の氏族協会では、バタックのエスニシティや氏族員としてのアイデンティティが表出、強調されるが、そこでおこなわれる相互行為の内実は希薄であり、形骸化している。他方、日常生活で無尽講や教会を介して構築される人間関係は、バタックの慣習法や社会構造にもとづいた関係性とはかけ離れた多様なものである。そのため、バタック人が移住先のジャカルタにおいてエスニシティの再生産をおこなっているかどうかに最初から焦点をあてた先行研究は、日常生活に広がる豊かな社会関係と多様性を見えにくくしている危険性があることが指摘できる。
 

●亀山氏報告要旨
災害からの復興支援においては地域の事情に通じた地域研究者が一定の役割を果たしうる。本報告では、現地語および現地事情を習得し、国際協力・開発学を学んだ研究者が人道支援事業に従事することの意義と課題を考える。組織によって事業として展開される人道支援活動に参加する中で、地域研究者として地域社会との関係を事業にどのように反映させていくか。支援団体と地域社会の双方にコミットしながら、地域研究の手法やマインドはどのように生かされるか。2004年スマトラ沖地震津波被災地のアチェにおける支援活動の経験をもとに考えたい。

 

東南アジア学会
関西地区担当 山本博之
yama(at)cias.kyoto-u.ac.jp
 

[京滋フィールドステーション事業第33回研究会](関連する学会・研究会)

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下記のとおり、京都大学東南アジア研究所が担当する京都大学生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業(滋賀サイト型機動研究「在地と都市がつくる循環型社会再生のための実践型地域研究」)の研究会を開催致しますので、興味のある方はご参加ください。

ご出席される方は、会場のスペースの関係もありますので、3/29(火)までに世話役を行なっている鈴木玲治rsuzuki(at)cseas.kyoto-u.ac.jpへメールでご連絡ください。よろしくお願いいたします。
 

日時:2011年3月31日(木)16:00~19:00
(通常とは曜日が異なります。ご注意ください)


場所:守山フィールドステーション
(滋賀県守山市梅田町12-32、JR守山駅から徒歩5分)
 

発表:豊田知八(亀岡FS研究員)
 

発表タイトル:「愛宕山麓の小集落・清滝再生への潜在力を求めて」
 

発表内容:愛宕山岳信仰の宿場まちとして生成した清滝集落の成り立ちの歴史から探る「再生の地域力」と現状の取り組みからみる可能性について報告します。


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京都大学生存基盤科学研究ユニット
東南アジア研究所
鈴木 玲治
TEL:075-753-7837
<e-mail: rsuzuki(at)cseas.kyoto-u.ac.jp>

「アフリカにおける社会的な性差を基盤にした知識や技法を理解するためのあらたなアプローチ/Emerging Approaches to Understanding Gender-based Knowledge and Techniques in Africa」[第7回 アフリカセンター国際研究フォーラム会合](関連する学会・研究会)

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主催:京都大学アフリカ地域研究資料センター
協力:南山大学人類学研究所、共催:科学研究費(基盤A)「アフリカ在来知の生成とそのポジティブな実践」
テーマ:Emerging Approaches to Understanding Gender-based Knowledge and
Techniques in Africa


日時:2010年3月26日(土)10時~17時
場所:稲盛記念館3階大会議室
ゲストスピーカー:
Dr. GOSSELAIN Olivier, 〓 l’Universit〓 Libre de Bruxelles
Dr. THUBAUVILLE Sophia, Frobenius Instituteほか数名を予定

<趣旨>アフリカでは人びとが生活していくための「もの」を、地域内にある素材をつかってつくりだし、それらをつかってきました。それと同時に、さまざまな「もの」が地域外からも大量に流入しています。このフォーラムでは、外来の「もの」が流入することで、これまでつかっていた「もの」がつかわれなくなることを「危機」と仮にとらえ、在来の「もの」がつかわれ・つくられつづけている背景を、つくり手やつかい手の知識や技法の継承・実践・変化に注目して検討することをめざします。それと同時に、アフリカの人びとの生業活動は性分業が非常に明確であるという点にも留意し、男性・女性という視点に注目しながら、知識や技法の実態を検討します。

「文化と歴史そして生態を重視したもう一つの草の根の農村開発に関する国際会議」(関連する学会・研究会)

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東南アジア研究所共同研究「ミャンマー、バングラデシュ、日本の農村の生存基盤に関する相互啓発実践型地域研究」(代表大西 信弘 京都学園大学・バイオ環境学部)、「 生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業」科研「ベンガル湾縁辺地域における自然災害との共生を目指した在地のネットワーク型国際共同研究」(代表 安藤 和雄)の3つの研究事業が合同して、
 

「文化と歴史そして生態を重視したもう一つの草の根の農村開発に関する国際会議」

開催日:2011 年2 月26 日( 土) 、27 日( 日)
場所:京都府亀岡市保津町心凛愛荘
主催: 保津町自治会、京都大学生存基盤科学研究ユニット、京都大学東南アジア研究所、京都学園大学
協力機関:プロジェクト保津川、亀岡市文化資料館
 

を開催します。プログラムは添付のとおりですので、興味のある方はご参加ください。
 

保津草の根国際会議プログラム.pdf

「トランスナショナルに生活するフィリピン人と出会う、そして今後」[京都人類学研究会 3 月例会のお知らせ](関連する学会・研究会)

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【日時と場所】
日時:2011年3月25日(金)18:00開場 18:30開始
場所:場所:京都大学文学研究科新館2階第6講義室
会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい。
http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/about/access/
※終了後懇親会を予定しております。ぜひご参加ください。
 

【演題】「トランスナショナルに生活するフィリピン人と出会う、そして今後」
 

【発表者】永田貴聖(立命館大学先端総合学術研究科 研究指導助手)

【討論者】石井正子 (大阪大学 グローバルコラボレーションセンター 特任准教授)
 

【要旨】
本報告では、3月に出版された拙著『トランスナショナル・フィリピン人の民族誌』(ナカニシヤ出版)の内容を踏まえ、日比間の国境を越えた社会関係拡大の続きとなるだろう、日本国籍及び、日本での在留資格を取得できるようなった「新しい」フィリピン人たちへの調査について議論する。具体的には、人類学者がどのように人々と関係するのか、調査枠組み、方法論についての展望を検討する予定である。
本研究は、80年代以降、多くのフィリピン人たちが日本、フィリピン間を移動し続け、日本人、フィリピン人双方と、国境を越えて社会関係を構築していく過程を来日するフィリピン人たちの時代や、世代ごとの社会関係の移り変わりを明らかにすることを目指している。特に、報告者がこれまで実施した、集団により来日するのではなく、日本人との親族関係を活用し、個人を単位として来日するフィリピン人の特徴を把握するため「個人を中心とする民族誌」を記述するため調査を実施した以降の動向について議論する。


【備考】
*事前の参加予約は必要ありません。
*当日は資料代として200円いただきます。
*京都人類学研究会は京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ大学院生・研究者がその研究成果を報告する場です。どなたでも自由に参加いただけます。

【お問い合わせ先】
京都人類学研究会事務局
inq_kyojinken(at)hotmail.co.jp
 

「東南アジア研究の国際共同研究拠点」[年次研究集会](関連する学会・研究会)

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平成22年度 京都大学東南アジア研究所共同利用・共同研究拠点「東南アジア研究の国際共同研究拠点」の年次報告集会を下記の要領で開催いたします。
平成23年4月8日締め切りの平成23年度公募共同研究及び公募出版についても詳しくご案内します。
年度末の大変お忙しい時期ですが、万障繰り合わせの上、ご参加ください。


日時:平成23年3月25日(金)
会場:京都大学東南アジア研究所稲盛財団記念館3階大会議室
 

プログラム:
11:00     開会 司会:小林 知
 

11:00‐11:10 所長挨拶
 

11:10‐11:20 拠点の状況報告:柴山 守
 

11:20‐11:35 終了課題①
「東南アジア研究逐次刊行物の共有化」
北村由美・京都大学東南アジア研究所
 

11:35‐11:50 終了課題②
「現地機関・研究者との共同による地域研究情報資源共有化手法の検討」
星川圭介・京都大学地域情報統合情報センター
 

11:50‐12:05 終了課題③
「地方自治における住民参加に関する比較研究‐タイ、フィリピン、インドネシア」
永井史男・大阪市立大学大学院法学研究科
 

12:05‐12:20 終了課題④
「マレー・イスラム圏における国民・民族概念の展開‐プラナカン概念の再検討を通じて」
山本博之・京都大学地域研究統合情報センター
 

12:20‐12:35 終了課題⑤
「東南アジア海域の社会動態に関する基礎研究‐海民の人口移動と生成過程を中心に」
長津一史・東洋大学社会学部
 

12:35‐12:50 終了課題⑥
「東南アジアにおける土地利用の比較研究」
梅崎昌裕・東京大学大学院医学系研究科
 

12:50 - 14:00 昼食休憩
 

14:00‐14:30 終了課題6報告についての質疑応答・討論      
司会:小林 知
 

14:30‐14:40 継続課題① タイプⅠ(連絡事務所・連携型)
「情報学者と地域研究者の共同フィールドワークによる地域研究情報化の推進」
代表:石川正敏・東京成徳大学経営学部
 

14:40‐14:50 継続課題② タイプⅠ(連絡事務所・連携型)
「グローカル地域社会‐東南アジア島嶼部と太平洋域との協働・架橋」
山本宗立・鹿児島大学国際島嶼教育センター・准教授
 

14:50‐15:00 継続課題③ タイプⅡ(外国人客員・連携型)
「ミャンマー、バングラデシュ、日本の農村の生存基盤に関する相互啓発実践型地域研究」
大西信弘・京都学園大学バイオ環境学部
 

15:00‐15:10 継続課題④ タイプⅢ(図書資料)
「国家形成と地域社会‐カンボジア官報を利用した総合的研究」
笹川秀夫・立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部・准教授
 

15:10‐15:30 継続課題タイプⅠ~Ⅲ 4報告についての質疑応答・討論
 

15:30‐15:40 コーヒーブレイク
 

15:40‐15:50 継続課題⑤ タイプⅣ(萌芽)
「イラワジデルタの環境変動」
春山成子・三重大学大学院生物資源学研究科
 

15:50‐16:00 継続課題⑥ タイプⅣ(萌芽)
「東南アジアにおける水産資源の利用と管理に関する比較研究」
石川智士・東海大学海洋学部
 

16:00‐16:10 継続課題⑦ タイプⅣ(萌芽)
「ハノイ圏都市形成過程と持続型生存基盤」
米澤剛・総合地球環境学研究所
 

16:10‐16:20  継続課題⑧ タイプⅣ(萌芽)
「農村社会構造の広域アジア間比較‐地域社会と国家権力、開発政策の相互規定性」
柳澤雅之・京都大学地域研究統合情報センター
 

16:20‐16:30 継続課題⑨ タイプⅣ(萌芽)
「カンボジア農村におけるリスクプーリング・メカニズムの社会経済学的研究」
福井清一・京都大学大学院農学研究科
 

16:30‐16:40 継続課題⑩ タイプⅣ(萌芽)
「東南アジア史における交易網と中継港の役割」
川村朋貴・富山大学人文学部
 

16:40‐16:50 継続課題⑪ タイプⅣ(萌芽)
「極端気象リスク適応型社会構築のための国際共同研修の遠隔実施に関する予備的研究」
寶馨・京都大学防災研究所
 

16:50‐17:10 課題タイプⅣ(萌芽)7報告についての質疑応答・討論
 

17:20‐18:20
討論:「東南アジア研究の課題と方法‐学際的地域研究を改めて問い直す」 司会:藤田幸一
田中耕司(京都大学次世代研究者育成センター)(基調報告) 
杉原薫(京都大学東南アジア研究所) 
山本博之(京都大学地域研究統合情報センター) 
梅崎昌裕(東京大学大学院医学系研究科) 
永井史男(大阪市立大学大学院法学研究科)

18:30‐懇親会
京都大学東南アジア研究所稲盛財団記念館中会議室

「愛宕山麓の小集落・清滝再生への潜在力を求めて」 [京滋フィールドステーション事業第33回研究会](関連する学会・研究会)

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下記のとおり、京都大学東南アジア研究所が担当する京都大学生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業(滋賀サイト型機動研究「在地と都市がつくる循環型社会再生のための実践型地域研究」)の研究会を開催致しますので、興味のある方はご参加ください。

ご出席される方は、会場のスペースの関係もありますので、3/29(火)までに世話役を行なっている鈴木玲治rsuzuki(at)cseas.kyoto-u.ac.jpへメールでご連絡ください。よろしくお願いいたします。
 

日時:2011年3月31日(木)16:00~19:00
(通常とは曜日が異なります。ご注意ください)


場所:守山フィールドステーション
(滋賀県守山市梅田町12-32、JR守山駅から徒歩5分)
 

発表:豊田知八(亀岡FS研究員)
 

発表タイトル:「愛宕山麓の小集落・清滝再生への潜在力を求めて」
 

発表内容:愛宕山岳信仰の宿場まちとして生成した清滝集落の成り立ちの歴史から探る「再生の地域力」と現状の取り組みからみる可能性について報告します。


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京都大学生存基盤科学研究ユニット
東南アジア研究所
鈴木 玲治
TEL:075-753-7837
<e-mail: rsuzuki(at)cseas.kyoto-u.ac.jp>