書名:アフリカから学ぶ 編著者:峯 陽一,武内 進一, 笹岡 雄一 発行元:有斐閣 出版年:2010年9月 |
|
【書籍紹介】とっかかりは何でもいいのだろう。だが、編者としては、アフリカに関心をもちはじめたばかりの人たちにこそ、アフリカ世界の多面的な姿をまるごと受け止めてほしいと願っている。アフリカが好きな人は、アフリカを一方的に変えようとはしないし、アフリカを利用して自分だけが利益を上げようともしない。むしろ、自分が出会ったアフリカとの関係を大切にしながら、アフリカ人に自分が感じたことを伝え、変化するアフリカに寄り添い、アフリカから学び、自分の生き方を反省していくはずだ。その結果、自分の価値観が大きく変わってしまうこともある。私たちは、そんな学び、気づき、省察のプロセスに一人でも多くの読者を巻き込みたいと願って本書を編んだ。だからこそ、本書のタイトルは「アフリカから学ぶ」になっているわけである。どんな素材から何を学ぶかについては、それぞれの章を実際に読んでみていただきたい。基本的なことを知っておいてほしいという思いから、執筆者たちは教科書的な硬いことも書いているけれど、それぞれの章のコアにあるのは、「自分はアフリカからこんなことを学んだけれど、皆さんはどうですか」、というメッセージである。
|
|
【書評】 |
書名:ミャンマー概説 編者:伊東 利勝 著者:速水 洋子 発行元:めこん 出版年:2011年5月 |
|
【書籍紹介】ミャンマーの政治・外交・経済に加えて、連邦を構成する主要8民族固有の歴史・政治・経済・社会・文化について、日本とミャンマーのそれぞれの専門研究者が共同執筆しました。写真・地図・図版も豊富。研究者のみならず、ミャンマーに興味を持つすべての人におすすめします。 |
|
【書評】 |
書名:コンタクト・ゾーンの人文学〈第2巻〉Material Culture/物質文化 編者:田中雅一・稲葉穣 発行元:晃洋書房 出版年:2011年4月 |
|
【書籍紹介】わたしたちは人文学が対象としてきたさまざまなことがらが、ある社会や文化に自生したものとみなすのではなく、さまざまな他者との交渉の結果であるという視点をもつことが必要である。あたらしい人文学の可能性を問う。 |
|
【書評】 |
書名:コンタクト・ゾーンの人文学〈第1巻〉Problematique/問題系 編者:田中雅一・舟山徹 発行元:晃洋書房 出版年:2011年4月 |
|
【書籍紹介】わたしたちは人文学が対象としてきたさまざまなことがらが、ある社会や文化に自生したものとみなすのではなく、さまざまな他者との交渉の結果であるという視点をもつことが必要である。あたらしい人文学の可能性を問う。 |
|
【書評】 |
書名:Geotechnics and Earthquake Geotechnics Towards Global Sustainability |
|
【書籍紹介】This book is part of a bold, new initiative towards global sustainability and development that draws on the disciplines of geotechnical engineering and earthquake geotechnics. It contains contributions from fifteen of the world's leading experts who met in Kyoto in early 2010 to discuss a range of issues related to the ways geotechnics can help us face the challenges ahead, from the technical to the social, from geo-hazards to megacities, from global warming and coastal protection to the conservation of world heritage sites. We hope these contributions will stimulate the debate over the role geotechnics has to play in achieving a more sustainable future for the world. |
|
【書評】 |
書名:アラビア文字で引く スーフィズム・グロッサリー 編著者:東長靖 発行元:京都大学イスラーム地域研究センター 出版年:2011年3月 |
|
【書籍紹介】 |
|
【書評】 |
書名:スーフィズム・タリーカ・聖者信仰用語集 ローマ字順配列 編著者:東長靖 発行元:京都大学イスラーム地域研究センター 出版年:2011年3月 |
|
【書籍紹介】 |
|
【書評】 |
書名:現代インドの環境思想と環境運動―ガーンディー主義と〈つながりの政治〉 |
|
【書籍紹介】ガーンディーがめざしたスワラージ(独立=自己統治)とサルヴォーダヤ(万物の向上)。 |
|
【書評】 |
書名:都市を生きる人々-バンコク・都市下層民のリスク対応- |
|
【書籍紹介】開発論におけるコミュニティへの過度な期待は,リスクや格差の問題を看過してきた。 |
|
【書評】 |
書名:静と動の仏教 (新アジア仏教史04スリランカ・東南アジア) 編者:奈良康明 下田正弘 著者:片岡樹 「仏教,民俗宗教,少数民族」 発行元:佼成出版社 出版年:2011年1月 |
|
【書籍紹介】スリランカ及び東南アジアの諸国家ミャンマー(ビルマ)、タイ、カンボジア、ラオスを中心に、また複数の国家にまたがる地域―中国雲南からミャンマー、ラオスとの国境の山地―にも目を向け、生活の中に生きている仏教を詳しく解説します。フィールドワークを重ねた最新の研究成果を盛込み、女性の出家修行者と在家の修行についても現在の様子を詳細に知ることができます。臨場感あふれる写真も多数。 仏教が13世紀初頭にインドで消滅したのち、スリランカと東南アジアの人びとは相互に交流することにより仏教断絶の危機を乗り越えてきました。本書では、そうした歴史を押さえたうえで、まさに今生きている仏教を明らかにしています。 ・上座仏教が同一の経・戒律によりながらも、現実に現れている多様な姿をこの1冊に集約し解説。 ・写真・地図などの図版を多数収録。ビジュアル的に内容を明示。 ・「密教と上座仏教」など上座仏教世界の広がりを示す5編のコラム。 【目次】 【第1章】 東南アジア仏教徒の世界 【第2章】 上座部仏教教団の相互支援と交流 【第3章】 スリランカの仏教と歴史 【第4章】 ミャンマーにおける仏教の展開 【第5章】 タイの仏教世界 【第6章】 カンボジアとラオスの仏教 【第7章】 西南中国におけるパーリ仏教 【第8章】 仏教、民俗宗教、少数民族 【第9章】 女性と仏教寺院 |
|
【書評】 |
書名:東アジアにおける宗教文化の再構築 (慶應義塾大学東アジア研究所叢書) 編者:鈴木正崇 著者:片岡樹 「妖術からみたタイ山地民の世界観ーラフの事例からー」 発行元:風響社 出版年:2011年1月 |
|
【書籍紹介】多様で重層的な東アジアの宗教文化。急速な近代化・情報化・大衆化にさらされる中、その変容も様々である。中国・東南アジアの大陸部および台湾・韓国・日本における宗教文化『再構築』の現場から、変化の諸相と通底部を探る。 |
|
【書評】 |
書名:中東アラブ諸国における民間部門の発展 (研究双書) 編者:土屋 一樹 著者:長岡慎介 「中東アラブ諸国における民間部門の歴史的沿革ー中東湾岸諸国の銀行部門の分析から」 出版年:2011年1月 |
|
【書籍紹介】中東アラブ諸国に共通する経済開発の課題である民間部門の発展について,中東湾岸諸国とエジプトを主な対象とし,その沿革,現状,発展制約要因を明らかにする。 |
|
【書評】 |
書名:現代イスラーム金融論 |
|
【書籍紹介】グローバル化するイスラーム金融の、初の本格的研究 。金融システムや金融手法の今日的展開をふまえ、イスラーム金融の実践を世界観ごと外部から理解可能なロジックで分析。利子と利得の基準、流動性問題への対応、不確実性の扱い方などを通して、根底にある志向を把握し、近代資本主義との関係でその現代性を明らかにするとともに、経済史的な普遍性をも指し示す。 |
|
【書評】 |
書名:世界に広がるイスラーム金融―中東からアジア、ヨーロッパへ (アジ研選書) 編者:濱田 美紀 福田 安志 出版年:2011年1月 |
|
【書籍紹介】金利のつかない金融とは?イスラーム金融はイスラーム国の金融?国により地域により様々に異なるイスラーム金融の多様な現状を世界16カ国から眺める。 |
|
【書評】 |
書名:国際関係理論の探究-英国学派のパラダイム- 編著者:H. バターフィールド&M. ワイト 翻訳:佐藤誠,安藤次男,龍澤邦彦,大中真,佐藤千鶴子,齋藤洋,佐藤史郎 発行元:日本経済評論社 出版年:2010年11月 |
|
【書籍紹介】9・11以後の米国の対外政策に対する疑問から英国学派への関心が高まっている。「国際社会」の概念を基礎に、国際連合、国際法、勢力均衡などから独自の国際関係理論に迫る英国学派の古典的著作。 |
|
【書評】 |
書名:エネルギーハーベスティング技術の最新動向 (エレクトロニクスシリーズ) 編者:シーエムシー出版 著者:篠原真毅 「3編エネルギーハーベスティング技術 1章電磁エネルギー利用 5電波エネルギーハーベスティング」 発行元:シーエムシー出版 出版年:2010年11月 |
|
【書籍紹介】身近な周辺にある振動や熱(温度差),電磁波,単体・化合物,バイオ物質(生物由来物質)などのエネルギー源を電気エネルギーに変換する技術をエネルギーハーベスティング技術という。本技術により,有線の市販電力に頼る事無くデバイスや装置に直接電力を供給できる。また,電池のように交換や充電の必要がなく,長寿命でメンテナンスの必要が無い。本著では,このようなエネルギーハーベスティング技術の基礎と応用,および最新の動向についてこれから技術開発を進めようとする方々,応用を試みようとする方々を主な読者と考えて構成されている。 |
|
【書評】 |
書名:癒しとイヤラシ エロスの文化人類学 著者:田中 雅一 発行元:筑摩書房 出版年:2010年11月 |
|
【書籍紹介】フーゾク、AVから女体盛り論争まで、現代日本の性という「異文化世界」に深く分け入り、性が「癒し」となる可能性を探る。
|
|
【書評】 |
広報誌名:CSEAS NEWSLETTER No.62(p9-10)(p9-10) |
|
【筆者】 |
|
【関連リンク】 |
|
書名:Transborder Governance of Forests, Rivers and Seas |
【書籍紹介】
This book illustrates the diversity of transborder natural resources, the pressures that they experience or the opportunities that exist for multinational regulatory regimes, monitoring and enforcement. |
|
【推薦文】
'The present book should be studied by politicians, decisionmakers |
|
【内容】Preface
List of Contributors 2. Social, Spatial, and Sectoral Boundaries 3. State-Making and Transnationalism: Transboundary Flows in a Borderland of Western Borneo
|
書名:日本経済史6 日本経済史研究入門 |
|
【書籍紹介】日本経済史とはどのような研究分野か、実証の基礎となる資料とはどのようなものか、論文を書くときにはどのようなことに注意すべきかなど、経済史研究のあり方の現在について研究を志す次世代に紹介する入門的なガイドブック。 |
|
【書評】 |
書名:紛争解決 暴力と非暴力 |
|
【書籍紹介】非暴力による紛争解決はありうるだろうか。本書では、アジア・アフリカ諸地域の事例から、紛争解決・和解へ向かう理論、方法、諸相を掘り起こす。そして「紛争」の世界と「平和」な世界との関係を再検討するなかから、私たち自身の立ち位置を探る。 |
|
【書評】 |
広報誌名:京大広報(658号 p3240-3242) |
|
【筆者】杉原薫 |
|
【関連リンク】 京都大学HP>刊行物>京大広報 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/issue/kouhou/index.htm |
書名:グローバリゼーションと暴力―マイノリティーの恐怖 著者:アルジュン・アパドゥライ 翻訳:藤倉達郎 発行元:世界思想社 出版年:2010年6月 |
|
【書籍紹介】「文明の衝突」ではない。「文明の殺戮」だ。国民国家が力を失い、人びとのアイデンティティーがゆらいでいる現在、暴力こそが不安を解消するための手段となる。文化人類学の巨匠が、テロや民族殺戮など、グローバル化の暗黒面と対峙する! |
|
【書評】 |
書名:プリンテッドエレクトロニクス技術最前線 |
|
【書籍紹介】 印刷を用いたエレクトロニクス製造技術が,今,世界で注目を集めている。まるで,新聞や雑誌を刷るように,印刷により大量に高速に電子部品や機器を製造する新技術であり,その対象となる製品群は極めて幅広い。印刷技術とインク材料技術の成熟が切り開く新たな市場であり,十年ごとに一桁以上の市場規模拡大が期待されている。単に配線を形成するだけでなく,必要に応じて半導体,表示デバイスなどの能動部品,抵抗,コイルやコンデンサなどの受動部品,電池,ソーラー,センサ,アンテナまで印刷可能となり,オール印刷によるエレクトロニクス機器の製造が可能になる。プリンテッドエレクトロニクスの印刷技術としてインクジェット印刷は最もよく知られた存在であるが,そのほかにも,フレキソ印刷,オフセット印刷,もちろんスクリーン印刷も含め,様々な印刷技術が可能性を秘め実際に用いられようとしている。それぞれの印刷のファインピッチ化も進んでおり,10~50μm のピッチと精度を同時に実現するまでに達し,今後期待される様々なデバイス形成,配線形成に十分に対応できるまでに至っている。一方で,新たな巨大市場を形成するためには,印刷に適した配線材料,デバイス材料をインク化する必要がある。今後,数十兆円の新たな市場を切り開くためのデファクト材料の獲得に,世界がこぞって最先端の技術展開を見せ始めている。 このように,最近の印刷技術と材料技術の技術革新には,目覚ましいものがある。プリンテッドエレクトロニクス市場は,今後10年,20年でそれぞれ一桁ずつの拡大が見込まれる巨大産業である。その基盤領域を形成する材料技術がそろそろ出そろいつつあり,今後のデファクト獲得のための世界の技術開発競争に一層の拍車が掛かってきたと感じられる。
(「はじめに」より抜粋)
|
|
【書評】 |
書名:南アジア社会を学ぶ人のために 発行元:世界思想社 出版年:2010年9月 |
|
【書籍紹介】多種多様な民族・文化・言語・宗教をもつ人びとの、独特のまとまりとネットワークが展開する南アジア。カースト制や多宗教世界から民主政治やグローバリゼーションまで、インドを中心とする7カ国の織りなすダイナミックな動態を解き明かす。 |
|
【書評】 |
書名:南アフリカを知るための60章 著者:峯 陽一 発行元:明石書店 出版年:2010年4月 |
|
【書籍紹介】アパルトヘイト撤廃後は観光客が増え、映画やスポーツなど文化の面でも、南アフリカは身近な国になった。だがこの国に、格差拡大やエイズなど大きな社会問題が横たわっているのも事実である。ワールドカップを控え、この国の全体像を知るための絶好の入門書。
|
|
【書評】 |
書名:ワイヤレス給電2010―非接触充電と無線電力伝送のすべて― 編者:日経エレクトロニクス 著者:篠原真毅 「マイクロ波かで宇宙から電力転送 電気自動車や携帯機器も」 発行元:日経BP社 出版年:2010年3月 |
|
【書籍紹介】電力を無線で伝送する技術「ワイヤレス給電」に今,大きな関心が集まっています。米MIT(Massachusetts Institute of Technology)や米Intel Corp.,ソニーなどが相次いで試作システムを発表したことをきっかけに,実用化に向けた検討が様々なメーカーのもとで始まりました。スマートフォンやデジタル・カメラの非接触充電,薄型テレビへの壁からの電力供給,電気自動車/プラグイン・ハイブリッド車の充電,そしてオフィスや工場内機器の配線レスといった用途まで,幅広い分野への適用が期待されています。従来から非接触充電デバイスに取り組んできた企業に加え,新規参入を目指す家電メーカーや部品メーカー,そしてベンチャー企業も登場してきました。 |
|
【書評】 |
|
書名:カーストと平等性 |
【書籍紹介】デモクラシーの実現に向けた現代インドとカーストに特徴づけられた伝統インドをどう理解するのか。南アジアにおいて歴史的に蓄積された存在論的平等性の価値からとらえ直す。史料分析と人類学のフィールドワークの成果を縦横に駆使して、歴史変動のなかの地域社会のダイナミズムを描き出す。 |
|
【書評】 | |
【受賞】国際開発研究 大来賞 http://www.fasid.or.jp/okita/index.html |
|
書名:African Study Monographs. Supplementary Issue. |
【書籍紹介】The aim of this paper is to describe the activities of tariqas (Islamic ritual orders that perform zikri, the practice of reciting the name of God repeatedly) in Zanzibar, and to show the importance of their practices in local culture. Since the latter half of the 19th century, the spread of tariqas, such as Tariqa Qadiriyya fromsouthern Somalia by Uways b. Muḥammad al-Barawī and Tariqa Shadhiliyya from the Comoros by Muḥammad Maᶜrūf b. Aḥmad b. Abū Bakr, contributed to the Islamization of the Swahili Coast. Zanzibar emerged as one of the early centers of Islamic scholarship in East Africa where tariqas disseminated Islamic doctrine and related Islamic rituals. Today tariqas found all over Zanzibar are active on the anniversary of the Prophet Muḥammad's birthday (maulidi), the festival after the end of Ramaḍān (idi el fi tr), the festival of sacrifi ce (idi el haji), during visitations to saints' tombs (ziara), wedding celebrations (harusi), the fortieth day of mourning (arobaini), and other occasions. This paper demonstrates how tariqas also play an important role in the daily life of Zanzibari people, even if local Muslims are not always aware of the tariqa origins of some activities. |
|
【書評】 |
書名:熱帯アジアの人々と森林管理制度―現場からのガバナンス論 |
|
【書籍紹介】ポスト京都議定書のグローバル環境時代における新たな森林保全のあり方、住民主体の持続的な森林管理を考える。フィリピン、タイ、インドネシア、マレーシア、ラオス、バングラデシュなど、熱帯アジアの森林管理制度が地域にもたらす影響を検討し、管理の枠組みと地域住民とが織りなす多様で複雑な関係の理解をめざす。用紙がすべて適切に管理された森の産物であることを示すFSC認証取得。 |
|
【書評】 |
|
【新聞掲載】 「学術本に『エコ』のお墨付きFSC」,朝日新聞,20100701 |
|
書名:Re-thinking Economic Development: The Green Revolution, Agrarian Structure and Transformation in Bangladesh |
【書籍紹介】「援助の実験場」で何が起こっていたのか? 独立後30年,曲折しながらも普及し,農村下層民にまで裨益した農村開発政策を,緻密なフィールドワークに よって跡付ける。バングラディッシュ農村の階層変動を鮮やかに描き,開発政策の在り方を示して,二つの学術賞(国際開発研究大来賞,樫山純三賞)に輝いた 著作を英文で世界に。 |
|
【書評】 |
書名:地球圏・生命圏・人間圏 |
|
【書籍紹介】産業革命以降、温帯地域の諸国は経済成長に力を注ぎ「先進国」となった。新興国・発展途上国はその恩恵に与れない一方、資源の枯渇や地球温暖化の悪影響を被ることになる。生物多様性や生態系の持続性に鑑み、人類の生存基盤をどう構築すべきか。アジア・アフリカ地域研究の偏った認識枠組を質し、新しい社会システムの指針を提示する。 |
|
【目次】 口絵 序 章 持続型生存基盤パラダイムとは何か(杉原 薫) 第1編 環境・技術・制度の長期ダイナミクス 第1章 グローバル・ヒストリーと複数発展径路(杉原 薫) 第2章 東アジアモンスーン地域の生存基盤としての持続的農業(田中耕司) 第2編 地球圏・生命圏の中核としての熱帯 第4章 地球圏の駆動力としての熱帯(甲山 治) 第5章 生存基盤としての生物多様性(神崎 護・山田明徳) 第6章 水の利用からみた熱帯社会の多様性(河野泰之・孫 暁剛・星川圭介) 第3編 森林からの発信 —バイオマス社会の再構築— 第7章 熱帯林生命圏の創出(川井秀一) 第8章 大規模プランテーションと生物多様性保全 —ランドスケープ管理の可能性—(藤田素子) 第9章 歴史のなかのバイオマス社会 —熱帯流域社会の弾性と位相転移—(石川 登) 第10章 産業構造の大転換 —バイオリファイナリーの衝撃—(渡辺隆司) 第4 編 人間圏の再構築 第11章 グローバル化時代の地域ネットワークの再編 —遠隔地環境主義の可能性—(清水 展) 第12章 われわれの〈つながり〉 —都市震災を通じた人間圏から生存基盤への再編成—(木村周平) 第13章 生存基盤の思想 —連鎖的生命と行為主体性—(田辺明生) 終 章 生存基盤指数からみる世界(佐藤孝宏・和田泰三) あとがき |
|
|
書名:森棲みの生態誌―アフリカ熱帯林の人・自然・歴史 |
【書籍紹介】近代化の波のなかでアフリカの森はどう変わったか.そこに暮らしてきた狩猟採集民たちは定住化を迫られ,農耕民とともに市場経済に呑み込まれてゆく.「森の文化」も大きく変容しつつあるが,そこには,グローバル化を自らの生き方に取り込む,したたかな人々の姿もある.地域社会が独自性を保持してゆく道を探るアフリカ人類学の結晶. |
|
【書評】 |
書名:Between Frontiers: |
|
【書籍紹介】A staple of post-war academic writing, "nationalism" is a contentious and often unanalyzed abstraction that has come to be treated as something "imagined", "fashioned", and "disseminated". The nation is presented as an idea, something located in the mind, in printed matter, on maps, in symbols such as flags and anthems, and in collective memory. Between Frontiers restores the nation to the social field from which it has been abstracted by looking at how the concept shapes the existence of people in border zones, where they live between nations. Noboru Ishikawa grounds his discussion of this phenomenon in materials gathered during two years of archival research and fieldwork in the border zone that separates Malaysian from Indonesian territory in western Borneo. His book explores the national order that is implemented when the state materializes its territoriality, asking how the state maintains its national space, and how people strategically situate themselves as members of a local community, nation, and ethnic group in a social field designated as national territory. By examining such questions in the context of concrete circumstances where a village boundary coincides with a national border, he is able to delineate the dialectical relationship between nation-state and borderland society both as history and as process.
|
|
【推薦文】"This is such a marvellous book. I love the way it brings a structural analysis of capitalism and the state into a deep reading of history and ethnography. The international politics, smuggling, ethnic formation, asymmetrical labor migration, and ’location work’ found on isolated and little-known Cape Dato typify the striking particularity of transnational modernity. I will enjoy teaching it and will recommend it to many - far beyond the boundaries of SE Asian studies". Anna Lowenhaupt Tsing (University of California, Santa Cruz) "Ishikawa has a deep and long-term knowledge of his subject. The mixture of historical, anthropological, and sociological approaches is inspiring, and Ishikawa mixes these genres skilfully. A detailed and impressive thick description permeates the book from the first page to the last, but it is also theoretically sophisticated. This combination sets it apart from quite a few other studies that accomplish one or the other but not both." Eric Tagliacozzo (Cornell University) |
[tag: 石川登]
【書籍紹介】イスラーム復興と国際経済という二つの側面を関係づけながら、イスラーム銀行の実態に迫る。「イスラーム銀行の誕生」「なぜ、利子はいけないのか」「イスラームの経済思想」「世界に飛躍するイスラーム金融」「イスラーム金融のつくり方」「イスラーム金融から世界経済が見える」の6章構成。 |
|
【書評】 |
広報誌名:京都大学環境報告書(2010年度)(p41,p45) |
|
【関連リンク】 京都大学環境安全保険機構>環境報告書 http://www.esho.kyoto-u.ac.jp/?p=689 |
|
書名:外国人労働者問題をめぐる資料集1 |
【書籍紹介】 |
|
【書評】 |
書名:グローバル・ガバナンスの歴史と思想 |
|
【書籍紹介】ヒト・モノ・カネ・情報・病気・犯罪などあらゆるものが国境を越える今日,そうした越境する課題にどう対処するか。グローバル化の時代に生きる上での指針を先人たちの行動や思想・理念的な営みの中に求め,グローバル・ガバナンス(地球的統治)を考える。 |
|
【書評】 |
書名:The International Order of Asia in the 1930s and 1950s |
|
【書籍紹介】This book reconsiders the nature and formation of Asia's economic order during the 1930s and 1950s in light of the new historiographical developments in Britain and Japan. Recently several Japanese economic historians have offered a new perspective on Asian history, arguing that the economic growth was fuelled by the phenomenon of intra-Asian trade which began to grow rapidly around the turn of the 19th-20th centuries. On the other side, several British imperial historians, have presented their own provocative interpretation of 'Gentlemanly capitalism and British expansion overseas', in which they emphasize the leading role of the service sector rather than that of British industry in assessing the nature of British expansion overseas. In order to asses and test these new perspectives, this volume address three key issues. The first is to reconsider the metropolitan-peripheral relationship in Asia, focusing particularly on the role of the sterling area and its implications for Asian economic development. The second is to examine the formation of inter-regional trade relations within Asia in the 1930s and their revival and transformation in the 1950s. The final issue is the comparison of the international order of Asia between the 1930s and the 1950s; to see how the Second world War affected economic continuity. Dealing with issues of trade, economy, nationalism and imperialism, this book provides fresh insights into the development of Asia during the mid-twentieth century. Drawing on the latest scholarship it will prove invaluable to all who wish to better understand the position of countries such as Japan, China and Korea within the wider international order. |
|
【書評】 |
書名:自然保護をめぐる文化の政治 ブータン牧畜民の生活・信仰・環境政策 |
|
【書籍紹介】 「環境にやさしい国」ブータン。しかし、その政策の現場では、生態環境に寄り添って暮らしてきた牧畜民の伝統生活を脅かす矛盾を生んでいる。人間と環境を辺境から問い直す。
|
|
【書評】 |
|
書名:帝国とアジア・ネットワーク―長期の19世紀― |
【書籍紹介】ヨーロッパ帝国主義のもとでダイナミックに展開したアジアの商業的ネットワークに光を当て,18世紀から20世紀にまたがる「長期の19世紀」の枠組みを提示する。中国とインド,二つの大国をつなぐ広域経済史を通して、アジアを見直す試み。 |
|
【書評】 |
書名:Populism in Asia |
|
【書籍紹介】 本書は、アジア諸国において、近年、頻繁に見られるポピュリズム政治につ いて、これらが一様に、経済危機ないし長期不況という状況の中、既存の寡占 勢力に対する挑戦を掲げたことを明らかにし、それまで政治的権利や政府政策 の恩恵に浴することのすくなかった農村・都市の下層に圧倒的に支持され、最 もセンセーショナルであった、フィリピンのエストラーダ政権およびタイのタ クシン政権に関する分析を中心に、東南アジア諸国および東北アジア諸国のポ ピュリズムについて、ラテンアメリカとの比較をふまえ、現代史研究および比 較政治学、さらに地域研究手法によってその特質を明らかにした。本書は、マ レーシア・マハティール、タイ・タクシン、フィリピン・エストラーダのポピ ュリズムを、東北アジアの、日本・小泉、韓国・盧武鉉、台湾・陳水扁を比較 し、さらにこれらをラテンアメリカのポピュリズムの伝統との比較を試みた、 アジアのポピュリズムに関する初めての包括的な書物である。 |
|
【書評】http://asiapacific.anu.edu.au/newmandala/2010/01/08/review-of-populism-in-asia-nmtlcrev-i/ |
書名:経済からの脱出 |
|
【書籍紹介】生命、市場、時間、貨幣、感情、宗教、贈与、古代、環境、ブリコラージュ。新たな知が、危機のなかから姿を現す。 |
|
【書評】 |
書名:地域研究のためのGIS |
|
【書籍紹介】第1部では、いくつかの研究分野でGISの入り口に向かおうとする学生や研究者に、執筆者それぞれの研究の過程で、なぜGISを利用することになったのか、実際に利用するなかでどのような問題や限界に直面したのか、各専門分野においてGISにはどのような意義があるのかなどが記述されている。第2部では、GISを実際に分析のツールとして利用した場合に、どのような研究成果が出るのか、GISによって得られた新たな知見を明確に記述。第3部では、 GISを実際に利用する際に知っておくべき基本的な用語、手順、道具、考え方などについて解説している。 |
|
【書評】 |
書名:木質系有機資源の新展開 II |
|
【書籍紹介】 森林は地球生態系を構成する重要な基盤ユニットである。したがって,その取扱いには慎重であらねばならず,安易な大規模利用は修復不可能な環境破壊を引き起こす可能性がある。 1st(Energy input/Potential up;Phase I):拡散状態にある炭酸ガスが太陽光をエネルギー源とする光合成システムによって集合化,濃縮され,精密な分子複合系へと組み上げられるステップ(樹木形成) 我々は,生物種そしてそれを構成する物質毎に「Energy」,「Function」,「Time」の認識の下に使い分けているであろうか。 材料としてのPhase III(分子循環ステップ)の具現化は,21世紀における新しい分野融合型の活動である。それは,ハイポテンシャルで多機能な分子複合系を扱う農学,ローポテンシャルで単機能な素材から高機能材料を精密に組み上げる工学,この両者が融合することによってのみ成り立つ活動である。 (「はじめに」より) |
|
【書評】 |
|
書名:理学療法ジャーナル |
【書籍紹介】はじめに |
|
【書評】 |
|
書名:DIABETES RESEARCH AND CLINICAL PRACTICE |
【書籍紹介】To clarify the reversibility of cognitive decline in elderly people with type 2 diabetes, we evaluated cognitive function in 55 elderly people with diabetes and 74 control subjects before and after lifestyle intervention. Lifestyle intervention has a beneficial effect on cognitive decline in elderly people with type 2 diabetes mellitus. |
|
【書評】 |
書名:An Illustrated Eco-History of the Mekong River Basin |
|
【書籍紹介】This is a broad-ranging study of the interactions transforming people's livelihoods and their environment in the rapidly developing yet ecologically diverse Mekong River Basin region. Encompassing scientific material on climate, health and habitat through to social studies on the large number of ethnic groups, the new findings presented here from the collaboration of over sixty international researchers in a plurality of disciplines reflect the drastic changes of recent times. The chapter topics include Mutualism in Tropical Monsoon Forests; Making Salt; Millet; The Opium Poppy; and Growth During Childhood; among others. Indexed. |
|
【書評】 |
書名:登山の医学ハンドブック |
|
【書籍紹介】登山に関する医学書としてこの本は、医師・登山愛好者のための“安全確保の道しるべ”です。まず最初に『山で体をこわさない』ようにするための医学知識について述べています。 |
|
【書評】 |
|
書名:非接触電力伝送技術の最前線 |
【書籍紹介】 非接触エネルギー伝送は古くて新しい技術であり,1831年のファラデーによる電磁誘導則にさかのぼる。また,我々の世代には懐かしい鉱石ラジオも,電波から駆動エネルギーを調達する非接触エネルギー伝送のはしりであるともいえる。積極的な提案としては1968年,P.グレイザーによる「Power from the Sun」(現在のSpace Solar Power Systems:SSPS)が最初であろう。これは太陽電池を積んだ静止衛星によって百万kW級の電力を生み出し,それをマイクロ波で地上に送電しようとする壮大な計画であった。 |
|
【書評】 |
|
書名:The Pacific in the Age of Early Industrialization |
【書籍説明】 The essays selected for this volume show how the Pacific rapidly became part of an industrializing world. Its raw materials (notably rubber and copper) were critical, some of its handicraft industries were devastated by mechanized competition, others survived and adapted, contributing to distinctive patterns of industrialization that made Japan a new center of power, and also laid the groundwork for later growth in Taiwan, Korea, and coastal China. The Pacific coast of the Americas was also first drawn into an industrial world largely as an exporter of raw materials, but North and South diverged rapidly, portending futures even more different than those of Northeast and Southeast Asia. By the 1930s - when the uneven effects of industrialization would have much to do with plunging the Pacific into war - one can already glimpse in outline the structural bases for many of the region's contemporary characteristics. All this is set in context in the important introduction by Kenneth Pomeranz. |
|
【内容】 |
|
【書評】 |
|
書名:How India Clothed the World: The World of South Asian Textiles, 1500-1850 |
書名:地域研究のためのGIS |
|
【書籍紹介】世界経済はグローバル化している。グローバル化は、自由貿易などの経済活動にとどまらず、社会、文化、技術、組織、法律など幅広い分野に及んでいるが、同時にこの広範な動きが経済活動に及ぼす影響も強まってきている。こうしたなかで、日本経済の直面する課題について特に東アジアとの関係から分析・検討することが本書の目的である。 |
|
【書評】 |
|
書名:沙漠の事典 |
【書籍紹介】気象・気候・景観・産業・生活・歴史・生態系・水・土壌など、さまざまな角度から約200の項目を選び、沙漠のすべてをあますところなく解説する中項目事典。日本沙漠学会創立20周年記念。1項目1ページの読み切り形式とし、各項目には、最も象徴的な図・表・写真を掲載。 |
|
【書評】 |
|
書名:始動する外国人人材による看護・介護―受け入れ国と送り出し国の対話 |
【書籍紹介】経済連携協定(EPA:Economic Partnership Agreement)によるインドネシア人看護師・介護福祉士候補者の就労・研修が始まりました。また、フィリピンからの候補者も今年の10月から受け入れ病院・施設での就労・研修を開始しようとしています。 EPAの枠に限らず外国からの看護・介護人材にどのようなサポートが必要か、どのように彼らの能力を活かしていけばよいのか―― |
|
【書評】 |
書名:東南アジア史研究の展開 |
|
【書籍紹介】地域別・テーマ別の研究ハンドブック。東南アジア史研究40年の足跡をたどり、その現状と課題を示す。 |
|
【書評】 |
書名:アフリカのことばと社会―多言語状況を生きるということ |
|
【書籍紹介】 |
|
【書評】 |
書名:事典 世界のことば141 |
|
【書籍紹介】141の言語について、133人のフィールドワーカーが、基本的な言語情報に簡単な挨拶・会話例、お薦め本や信頼できるウェブサイト、背景となる社会や暮らしも紹介した世界のことば百科。 |
|
【書評】 |
|
書名:地球温暖化問題への農学の挑戦 |
【書籍紹介】 |
|
【書評】 |
書名:タムノップ―タイ・カンボジアの消えつつある堰灌漑 |
|
【書籍紹介】タムノップとは、タイやカンボジアに古くから伝わる灌漑設備です。川を堰き止め、あふれた水を周囲の水田に導くという、自然条件を巧みに利用した興味深いシステムです。同様のものはアジア各地に存在しますが、これまで本格的な研究報告はありませんでした。著者たちは1997年以来、毎年、東北タイ、西北カンボジアでこのシステムを精力的に調査し、初めてその全容を明らかにしました。航空写真の利用、古い行政文書の解読、農学・灌漑工学の面からの詳細なデータ収集と、きわめて深みのある内容です。今後、タイ・カンボジア研究には必読の書となるでしょう。 |
|
【書評】 |
|
書名:東アジア市民社会の展望 |
【書籍紹介】フィリピン、タイ、インドネシア、中国、日本での地方自治への参加、NGOの連携、社会的企業の可能性を分析。市民社会の「言説」から「実践(政策)」への転回を構想する。 |
|
【書評】 |
|
書名:カラスの自然史 ー 系統から遊び行動まで |
【書籍紹介】18人の第一線の研究者が,4部15章構成で多角的に紹介する。第I部はカラス科の系統関係に関する紹介である。第II部では,生息環境と環境利用に焦点を当てる。第III部ではカラスの食性や,その採食行動が生態系に与える影響などを解き明かしていく。第IV部では,カラスの社会性や文化,認知能力に関する興味深い知見を紹介する。 |
|
【書評】 |
書名:フェティシズム論の系譜と展望 -フェティシズム研究1 |
|
【書籍紹介】無生物である「モノ」が人へとはたらきかける——「人とモノと身体」の相互関係をフェティシズム概念から斬るシリーズ、第1巻は理論編。宗教、経済、精神分析・性におけるフェティシズム概念、フェティッシュを考える上で無視できないモノ研究、そしてこうした理論的研究がわれわれにもたらす展望、この3部から問う。 |
|
【書評】 |
書名:製品高付加価値化のためのエレクトロニクス材料 |
|
【書籍紹介】液晶テレビ,デジタルカメラなど革新的なエレクトロニクス製品は,普及率が増加し利益が回収できる期間がだんだん短くなっている。これに加えて2008年から世界的な景気悪化でデジタル家電製品の販売が急減し,更に円高も加わりエレクトロニクス機器は大きな打撃を受けている。 |
|
【書評】 |
書名:The Economic Transition in Myanmar After 1988: Market Economy Versus State Control |
|
【書籍紹介】1988年に市場経済化への道を歩み始めたミャンマーがたどった経済発展過程を振り返り、その構造と変容を明らかにし、背景にある政策論理を解き明かす。アジア経済研究所の研究会の成果をまとめる。 |
|
【書評】 |
書名:地球環境の心臓 赤道大気の鼓動を聴く |
|
【書籍紹介】赤道域は地球上でもっとも積雲による対流活動が活発で、ここで起こされる各種の大気攪乱は地表近くから高度数百kmにまで影響を及ぼし、地球規模の気候・環境変動と直接結びついている。この重要な積雲対流活動について、世界にさきがけ、京都大学が観測拠点を設置して長期観測を行ってきた。そこで明らかになった赤道大気の鼓動、最新の成果を、視覚的にもわかりやすく解説する。 |
|
【書評】 |
書名:日本の国際政治学 3 地域から見た国際政治 |
|
【書籍紹介】地域研究と国際政治学はいかなる関係にあるのか。地域研究が特定の国家や地域の内的文脈の解明に関心をもつのに対し、国際政治学は国家・地域間の関係性や外的文脈の解明に関心をもつ。両者は、近縁でもあり遠縁でもあり、またライバルでもありパートナーでもある。地域研究と国際政治学の関係を考えると同時に、今日では従来型の地域研究が現代世界の変動に即したグローバルな地域研究への脱皮を迫られていることを明らかにする。 |
|
【書評】 |
書名:〈境域〉の実践宗教―大陸部東南アジア地域と宗教のトポロジー (京都大学東南アジア研究所地域研究叢書) |
|
【書籍紹介】硬直化する世界の狭間に活きる、制度と実践のダイナミズム。冷戦の終結とグローバリゼーションの進展は、硬直化する国民国家や制度の対極に日常を生きる力としての宗教を生んでいる。近代の識字文化とメディアの言説が世界を色分けする今日、人々が活路を築く「場」を、国境・僧俗・民族アイデンティティの三つの境域から照射。既存の「めがね」の狭間から、大陸部東南アジア地域の現在が見えてくる。 |
|
【書評】 |
書名:現代モンゴル遊牧民の民族誌 ― ポスト社会主義を生きる |
|
【書籍紹介】前触れもなく全財産をもってゲルごと移動していく、遊動的な人間関係。遊牧民たちの内面に濃い影を落とす、社会主義。モンゴル遊牧民とともに450日間暮らした著者の経験と実証的調査に基づいて、モンゴル国の牧畜社会の現在を活写する。 |
|
【書評】佐川徹2009「現代モンゴル遊牧民の民族誌-ポスト社会主義を生きる」『人文学報』98:341-344頁 |
書名:差異とつながりの民族誌 ― 北タイ山地カレン社会の民族とジェンダー |
|
【書籍紹介】山地に暮らす少数民族カレン。さまざまな差異がクロスする中で、彼らはどう生きてきたか。国家の周縁にあるカレン女性に焦点を置きながら、カレンの生活実践を丹念にたどり、差異による分断を越えた「つながり」の瞬間をくっきりと描き出す。 |
|
【書評】 |
書名:現代アフリカの公共性-エチオピア社会にみるコミュニティ・開発・政治実践- |
|
【書籍紹介】アフリカで生活している人々が実際に直面している問題に目を向け、エチオピアにおける社会の格差と対立を乗り越えるためのさまざまな試みを考察することを通して、現代アフリカの公共性を問う。 |
|
【書評】 |
|
書名:Philippine English: Linguistic and Literary Perspectives |
【書籍紹介】The volumes in this series set out to provide a contemporary record of the spread and development of the English language in South, Southeast, and East Asia from both linguistic and literary perspectives. The volumes in this series reflect themes that cut across national boundaries, including the study of language policies; globalization and linguistic imperialism; English in the media; English in law, government and education; "hybrid" Englishes; and the bilingual creativity manifested by the vibrant creative writing found in a swathe of Asian Societies. Book jacket. |
|
【書評】 |
|
書名:有機薄膜太陽電池の最新技術 II |
【書籍紹介】本書は内容を有機薄膜太陽電池に絞り込み、有機薄膜太陽電池の基礎データとその測定法、有機薄膜太陽電池用材料と素子構造の最近の進歩をふまえ、低分子系と高分子系の有機薄膜太陽電池の最新技術を詳述した。さらに、実用化を視野に入れ、市場動向や装置メーカー、材料メーカー、デバイスメーカーの動向にも注目した。 |
|
【書評】 |
書名:Geriatric Medicine(老年医学) |
|
【書籍紹介】地域在住高齢者の抑うつは、本邦でもアジア諸国でも、明らかにADL、QOLと関連する。過去において、うつ病はアルツハイマー病と同様に、精神科領域でのみ取り扱われる特殊な病態と考えられていた時代があった。しかし今や抑うつは、精神科を訪れたことのない一般地域在住高齢者の中にもしばしば認められる。抑うつは、薬物療法やカウンセリングなどを通じて治療可能である点において、精神医学のみならず老年医学にとっても重要な課題である。老年医学の領域で重要な課題は、“3D”、すなわち、(1)Disability、(2)Dementia、(3)Depressionといっても過言ではない。 |
|
【書評】 |
書名:現代タイ動向 2006-2008 |
|
【書籍紹介】タイ研究者、在タイ日本企業、ジャーナリストなどで構成されている財団法人「日本タイ協会」の機関誌『タイ情報』記載の論文と、変動の節目で開催された講演会の記録を編集したもの。最近のタイの政治情勢はめまぐるしい。分りづらいタイ政治をはじめ、経済・社会・文化におけるタイの変化についてもタイ研究の専門家が分析・解説する。 |
|
【書評】 |
書名:現代アジア研究 2 市民社会 |
|
【書籍紹介】「アジアの世紀」の先端的・総合的実証分析をまとめる。2では、西欧列強の支配とともに持ち込まれた「市民社会」概念に、いまや独自の意味を見出しつつあるアジアを捉え直す新たな分析枠組みや理論を模索する。 |
|
【書評】 |
書名:森をとりもどすために |
|
【書籍紹介】森林の再生には、植物の生態や自然環境にかかわる様々な研究分野の知を構造化・組織化する作業が要求される。新たな知の融合の形としての生存基盤科学の構築を目指す京都大学生存基盤科学研究ユニットによる取り組みを紹介する。 |
|
【書評】http://www.kaiseisha-press.ne.jp/catalogue/ISBN978-4-86099-245-3a.html |
書名:政治的エグゼクティヴの比較研究 (比較政治叢書4) |
|
【書籍紹介】中核的執政(コア・エグゼクティヴ)論の展開。中央政府や政府機構内のさまざまな対立要素を、最終的に調整する組織・制度(中核的執政)について、日本をふくめ欧米・アジア7カ国の実情を比較検証。 |
|
【書評】 |
書名:民族という政治-ベトナム民族分類の歴史と現在- |
|
【書籍紹介】ベトナムの54「国定民族」は、いかにして確定されたのか。ドイモイ以降の「自由化」により、これまでの民族の枠組みを見直し「新たな民族」を要求する声があがりはじめた。ある「民族」とされることが、人々になにをもたらし、なにを求めさせるのか。多民族国家における上からの民族政策のはらむ危うさを明らかにしていく。 |
|
【書評】庄司博史氏による「アジア・アフリカ地域研究」2009年3月第8-2号 |
書名:老年医学 update 2008-09 |
|
【書籍紹介】「高齢者総合機能評価(CGA)の臨床応用」,「高齢者糖尿病の新たな展開」の2本(9項目)を特集として掲載。また,日本老年医学会雑誌第44巻(2007年)に掲載された老年医学に直結する話題「総説」として,老年医学の周辺領域の話題を「老年医学の展望」としてupdateしてまとめて掲載している。 |
|
【書評】 |
|
書名:老年医学の基礎と臨床 1 |
【書籍紹介】老化の基礎理論に始まり,身体機能の低下と老化疾患発症との関連,個々の老年疾患の診断と治療,機能評価の仕方,薬物療法の考え方,日本の老年医学の歴史等,高齢者の疾患や健康管理に必要な知識が幅広く網羅されています。 |
|
【書評】 |
|
書名:改訂第3版 老年医学テキスト |
【書籍紹介】「老年病専門医」の資格を取得するためのテキストブック。「老年病専門医専門制度カリキュラム」に準拠し,日本老年医学会教育委員会編集による公式テキスト。 |
|
【書評】 |
書名:新版 東南アジアを知る事典 |
|
【書籍紹介】東南アジアの全貌をとらえた総合事典。本書の初版は1986年刊。初めての東南アジア事典として刊行されて20年余が経過した。途中、1999年に新訂増補版として改訂されたが、この間、東南アジアとこの地域を取り巻く世界も大きく変貌した。今回、旧版の全体を見直す作業を行い、項目数も大幅に増やして新版として新たに刊行された。 |
|
【書評】 |
書名:イスラーム世界研究マニュアル |
|
【書籍紹介】今日、イスラーム世界の存在がクローズアップされ、それに関する情報も飛躍的に増大している。本書は、歴史と現在をともに視野におさめ、最も信頼できる知識を凝縮、誰でもアクセスできる「知の見取り図」を提供すると同時に、研究の先端へと進んでいける「学びのマニュアル」である。 |
|
【書評】 |
書名:論集 モンスーンアジアの生態史―地域と地球をつなぐ―第1巻 生業の生態史 |
|
【書籍紹介】アジアの熱帯モンスーン地域のメコン河流域は第2次大戦後、開発や長期化した戦争など激しい変化を経験してきました。この地域の生態系と文化はいったいどのような影響を受けてきたのでしょうか。 |
|
【書評】 |
書名:論集 モンスーンアジアの生態史―地域と地球をつなぐ―第2巻 地域の生態史 |
|
【書籍紹介】モンスーンアジア地域の生態・文化・歴史について5年におよぶ調査研究を通じて得られた成果を集大成したもの。人間文化研究機構・総合地球環境学研究所におけるプロジェクト研究(「アジア・熱帯モンスーン地域における地域生態史の総合的研究:1945-2005」)の研究成果。(全3巻) |
|
【書評】 |
|
書名:セルロース利用技術の最先端(新材料・新素材シリーズ) |
【書籍紹介】 衣・食・住のあらゆる場面で活躍する超高機能セルロース誘導体の開発研究を網羅的に紹介。期待されるセルロースバイオマスとナノファイバー研究の最新動向も徹底解説。国内最強の執筆陣による現代セルロース研究書の決定版。 |
|
【書評】 |
書名:朝倉世界地理講座12:アフリカⅡ |
|
【書籍紹介】本書は、従来の地理学の枠にとらわれずに、自然人類学、文化人類学、経済学、政治学、歴史学、社会学などの立場からアフリカ研究に従事する研究者によって分担執筆され、アフリカ各地でのフィールドワークの成果や既存の文献を十分に検討して担当地域を紹介している。 |
|
【書評】 |
書名:Biosaline Agriculture and High Salinity Tolerance |
|
【書籍紹介】 Based on contributions presented at the International Conference on Biosaline Agriculture and High Salinity Tolerance, held in Gammarth, Tunisia, in November 2006, this book reviews the current state of knowledge in biosaline agriculture and high salinity tolerance in plants. It mainly focuses on the biotic approach to economically utilize the stress-prone areas by growing resistant plants. |
|
【書評】 |
書名:ラフ族の昔話―ビルマ山地少数民族の神話・伝説― |
|
【書籍紹介】中国雲南省を中心とする山地に主に居住する民族である「ラフ族」の間で語り継がれている神話や民話を、ビルマ在住のラフであり、キリスト教の牧師でもある著者がまとめた説話集を全訳し、解説を加える。「ラフ」の生活、歴史、世界観を紹介。 |
|
【書評】 |
|
書名:ミャンマー経済の実像―なぜ軍政は生き残れたのか |
【書籍紹介】なぜミャンマーは変わらないのだろうか。なぜ国際社会の経済制裁を受けながらも、ミャンマー経済は崩壊しないのだろうか。なぜミャンマー軍政は倒れないのであろうか。経済分野において、これらの疑問を明らかにする。 |
|
【書評】 |
書名:グローバル・ガバナンスの最前線―現在と過去のあいだ |
|
【書籍紹介】生かすべきは歴史に培われた知と多様なアクターの潜在力だ。越境する問題群への多様な対応を、現在と過去の両方にまたがって検討し、それを通じてグローバル・ガバナンスの論理を提示する。 |
|
【書評】 |
書名:東南アジアの森に何が起こっているか―熱帯雨林とモンスーン林からの報告 |
|
【書籍紹介】熱帯・亜熱帯林の劣化・減少に対し私たちはどう対処すればよいのか。ボルネオ島とラオス、中国という異なる条件にある森林と森をめぐる人びとの営みを森林史的・政治生態学的に分析し、地域を超えた解決の糸口をさぐる。 |
|
【書評】 |
書名:ラオス農山村地域研究 |
|
【書籍紹介】日本のラオス研究の頂点に立つ書。地理学・植物学・社会人類学などの気鋭の研究者が綿密なフィールドワークをもとに多様なラオスの農山村の実態を明らかにし、その問題点を掘り下げる。専門書ではあるが、さまざまな工夫で読みやすくなっており、ラオス概説としての要素も大きい。 |
|
【書評】 |
|
書名:グローバル・ガバナンスの最前線 |
【書籍紹介】生かすべきは歴史に培われた知と多様なアクターの潜在力だ。越境する問題群への多様な対応を、現在と過去の両方にまたがって検討し、それを通じてグローバル・ガバナンスの論理を提示する。 |
|
【書評】 |
書名:東アジアと東南アジアを中心とする軍隊の歴史人類学的研究 : 平成16年度~平成18年度科学研究費補助金(基盤研究(B))研究成果報告書 |
|
【書籍紹介】 |
|
【書評】 |
|
書名:アクション別フィールドワーク入門 |
【書籍紹介】フィールドワーカーの多彩な技芸を、現場の体験から学ぶ。現場に応じて、いくつものアクションを万能ナイフのように繰り出せるようになる、フィールドワーカー必携の書。322項目のアクション別さくいんつき。 |
|
【書評】 |